キャリアチェンジとは
キャリアチェンジとは、それまで経験してきた業務内容から、経験のない業務内容に変える(変わる)ことを指します。 多くの場合、現在の仕事をやめて、未経験の業種・職種の仕事に挑戦することになります。
また、完全に未経験の業種・職種に挑戦することだけではなく、同じ業種で別の職種に挑戦すること、同じ職種で別の業種に挑戦する場合も含みます。
キャリアチェンジのメリット・デメリット
仕事における希望をかなえられることも
キャリアチェンジの大きなメリットは、仕事における希望をかなえられることです。
キャリアチェンジは、自分の希望する業種・職種 の求人に応募し、採用されることを目指す場合が多いです。
そのため、キャリアチェンジのための転職をすると、自分の希望する業種・職種の仕事に就くことになります。
転職の前と後のギャップがなければ、キャリアチェンジには仕事へのモチベーションが高まる、やりがいを強く感じるというようなメリットがあります。
給与は下がることもある
一方で、キャリアチェンジをすると給与が下がる場合も少なくありません。
キャリアチェンジ前は、それまでの経験・スキルが高く評価される業種・職種の仕事をしているのに対して、キャリアチェンジ後は未経験の業種・職種の仕事をする場合が多いです。
経験やスキルの熟練度・評価は、キャリアチェンジ前の方が高く、そのためで給与もキャリアチェンジ前の方が高くなる場合が少なくありません。
キャリアチェンジを実現した方の転職体験談の一例
自分のやりたいことをできるチャンスに恵まれたら、ある程度のことは目をつぶってでもチャレンジしてみることをおすすめします。 私は前職と比べて年収は2割減ったし仕事も決してラクではありませんが、何物にも替えがたい充実感を得ました。(50代/男性/現職:ベンチャー企業)
キャリアチェンジを検討する際には、給与が下がるというデメリットを許容してでも、希望の業種・職種の仕事に就くことを優先したいのか、しっかり考えましょう。
キャリアチェンジ、年代別のポイント
キャリアチェンジは、年代別に事情が異なります。
そもそものキャリアチェンジのしやすさはもちろん、キャリアチェンジのパターンも変わります。業種だけの変更、職種だけの変更、業種・職種の両方の変更など、年代によって、キャリアチェンジのパターンに少しずつ違いがあります。
ビズリーチでは、ビズリーチ会員の皆様に未経験の業種・職種に関するアンケートを実施しました。(アンケート実施:2020年4月、回答数:1,107)
その内容も含めて、年代別のキャリアチェンジのポイントをご紹介します。
20代のキャリアチェンジ
20代はキャリアチェンジを実行しやすい年代といえます。
なぜなら、第二新卒向けの求人や、未経験でもポテンシャルを評価して採用される求人などが、数多くあるからです。
そのため、キャリアチェンジに適した求人数という観点では、20代は有利といえます。
一方で、20代なら気軽にキャリアチェンジをしてもいいというわけではありません。20代のうちに、2度も3度もキャリアチェンジをしてしまうと、専門性が曖昧になる場合があります。
30代以降の転職では、同じ業種・職種での転職においても、キャリアチェンジを試みる転職においても、それまでの専門性が重視されるようになっていきます。
その際にアピールできる専門性がないと、転職において不利になることもありますので、キャリアチェンジをすべきなのか、今の業種・職種の専門性を高めるべきなのか、見極めが大切です。
30代のキャリアチェンジ
30代も比較的キャリアチェンジを実行しやすい年代です。
ビズリーチのアンケート結果では、直近で未経験の業種・職種に転職をしたときの年齢に関する質問で、30代と回答した人が35.4%と最も多くなっています。
ただし、30代のキャリアチェンジは20代とは少し状況が異なります。
20代のときに多く見られた、第二新卒向けの求人や、未経験でもポテンシャルを評価して採用される求人などは、30代を対象にしていない場合が多いです。
30代の転職は、キャリアチェンジをする場合においても、これまでの専門性を生かして、新たな業種・職種で価値を発揮できることが求められます。
そのため、未経験の業種・職種に転職できる可能性は十分にあるものの、未経験であってもそれまでの専門性を生かすことが求められると理解しておく必要があります。
40代のキャリアチェンジ
40代も、キャリアチェンジの可能性は十分にある年代です。アンケート結果では、直近で未経験の業種・職種に転職をしたときの年齢に関する質問で、40代と回答した人が24.8%となりました。決して少なくはない割合だといえるでしょう。
40代のキャリアチェンジのパターン
業種・職種ともに変えた | 35% |
---|---|
業種を変えた(職種は変えていない) | 45% |
職種を変えた(業種は変えていない) | 20% |
「業種を変えた・職種は変えていない」の割合が、30代の37.1%に比べると上昇しており、30代に比べると職種を変えた人の割合が少なくなっているということが分かります。
同じ職種であれば、業種が変化したとしても、それまでの専門性を生かせる場面が多いと思われます。
そのため、高い専門性が求められる40代においては、同じ職種で業種を変えるという転職パターンが、30代に比べて増えているのだと考えられます。
50代のキャリアチェンジ
50代となると、キャリアチェンジを実行している人の数は減少します。
アンケート結果では、直近で未経験の業種・職種に転職をしたときの年齢に関する質問で、50代と回答した人は11.0%と、最も少ない年代となりました。
50代のキャリアチェンジのパターンでは「業種を変えた・職種は変えていない」の割合が50%です。30代の37.1%に比べると上昇、40代の45%とほぼ同じ水準となっています。
40代と同様に、50代の転職においても、高い専門性が求められる場合が多いため、同じ職種でそれまでの専門性を生かしつつ、業種を変えることでキャリアチェンジを実現するという方が多いと考えられます。
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キャリアチェンジの成功のために
希望の業種・職種を明確に
まずは、自分の希望する業種・職種を明確にすることが大切です。 キャリアチェンジには、デメリットのところでも述べたように、給与が下がる可能性があります。
そのため、自分がそのデメリットを許容してでも、希望する業種・職種があるのか、いま一度、検討 しましょう。
また、求人を検索する際、業種や職種を変える場合は、検索条件を同じ業種・職種に絞った場合よりも、当然、求人数が大きく増加します。
そのため、ある程度、希望の業種・職種を絞っておかないと、応募すべき求人を絞り切れず、転職活動がスムーズに進まない恐れがあります。
生かせる経験・スキルを整理
次に、これまでの経験・スキルを整理して、別の業種・職種においても生かせるものは何であるかを明確にしましょう。 そのうえで、職務経歴書を作成することをおすすめします。実際に求人に応募することを想定して作成することで、アピールできそうな経験・スキルを整理できます。
スキルには、大きく分けて「テクニカルスキル」と「ポータブルスキル」の2種類があります。
テクニカルスキルとは、特定の業界や職種で必要とされる能力のことです。求人に記載されている「XX経験〇年」のXXに入るものなど、仕事や業務を適切にこなすために必要な能力です。特定の業界の商品知識やツール、システムの使用経験なども含まれます。
ポータブルスキルとは、特定の業種や、職種、時代背景などに左右されない能力のことです。明確に「~年経験した」と言い切ることのできないものが多いです。一例として、傾聴力、逆算思考力、決断力などがあげられます。
このうち、ポータブルスキルは、キャリアチェンジを目指す転職においても、汎用的にアピールできる場合が多いです。
一方で、テクニカルスキルは、現職の業種・職種における専門性である場合が多いため、それらをどのように生かせるのか、検討が必要になるでしょう。
そのような場合は、人材紹介会社やヘッドハンターなどの、転職支援のプロに相談してみると、自分だけでは整理できなかったアピールの仕方が見つかるかもしれません。
採用の可能性がある求人を把握する
キャリアチェンジを目指す場合、未経験の業種や職種の求人に応募することになるため、今の業種や職種の求人に応募する場合に比べて、採用要件を満たしているかどうかの判断が難しい場合があります。
どういった求人で採用の可能性があるのかを探るために役に立つのが、企業からのスカウトです。転職サービスのなかには、企業の採用担当者などからスカウトが届くサービスがあります。
企業の採用担当者は、職務経歴書を閲覧し、採用の可能性がある方や書類選考を通過すると判断できるような方にスカウトを送ります。
そのため、どのような企業からどのようなポジションのスカウトが届くかを確認することで、自分自身がどのような業種・職種にキャリアチェンジできる可能性があるのかを知ることができます。
ビズリーチでキャリアチェンジの可能性を知る
ビズリーチは、登録するとヘッドハンターなどの転職支援のプロや企業の採用担当者からスカウトが届く転職サービスです。そのため、効率的にキャリアチェンジの可能性を探れます。
ヘッドハンターにこれまでの経験を伝えることで、転職支援のプロの目線からキャリアチェンジの可能性を提案してもらえる可能性があります。
また、企業からのスカウトを確認すれば、同業種・同職種以外に、どのような求人で採用の可能性があるのかを知ることができます。
キャリアチェンジをお考えの方は、ビズリーチでその可能性を確認してみてはいかがでしょうか。