転職活動の期間はどれくらいか
3カ月以内という人は多い
一般的には、転職活動は3カ月ほどという声をよく耳にしますが、実際はどうなのでしょうか。
以下の表は、転職を考えてから、実際に他の企業に入社するまでの期間に関してのアンケート結果です(アンケート実施:2020年3月回答数:802)
Q:転職を考えてから、実際に他の企業に入社するまでにどのくらいの期間がかかりましたか。
3カ月未満 | 40.3% |
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3カ月以上~半年未満 | 32.9% |
半年以上 | 26.8% |
回答者の約4割 が3カ月未満と回答しています。
おおよそ3カ月以内に、転職活動を完了し他企業へ入社している人は多いのは事実のようです。 一方で、3カ月~半年未満という回答が33%、半年以上という回答が27%あり、状況によって期間にはかなりの差があるということも分かります。
したがって、3カ月以内という人は多いものの、より長くかかる人も少なくないというのが実情といえます。
年代によって転職期間に違いも
年代別で見ると、年齢が高い方が、転職までに時間がかかることが多いようです。
「1カ月~3カ月未満」と回答した20代は46.2%だったのに対し、50代では27.7%にとどまりました。
年齢が高いと、経験やスキルが豊富なため、即戦力として活躍できるポジションや管理職での採用が多くなります。
しかし、そのような求人は、新卒や第二新卒を対象とした求人と比べると少なく、企業は採用要件に合ったスキルや経験があるかを見極めないといけないため、選考も慎重になります。
加えて、ご自身の希望に合うかどうかを考えると、候補となる求人の数はより少なくなるでしょう。 年齢が高い方の転職は、比較的転職期間が長くなる傾向にあるという点は、知っておくべきポイントといえます。
転職活動の主な流れ
転職活動の期間を考えるにあたって、そもそも転職活動の流れとはどういうものかを知っておくことが大切です。
ここでは、転職活動の流れを簡単にお伝えします。
転職の軸の整理、情報収集
まずは、自身が転職で実現したいこと・自身の希望条件を整理しましょう 。
これらを考えずに転職活動を開始してしまうと、転職活動の期間が意図せず伸びてしまう恐れがあります。
希望条件が曖昧だと、求人を選ぶのに時間がかかってしまう、面接の過程で希望条件が変わって辞退することになってしまうなどの事態が想定されます。 ある程度、希望条件がまとまった後は、希望する業種・職種の特徴や採用に関して、情報を集めましょう。
インターネットや書籍、メディアを利用するだけではなく、転職エージェント・ヘッドハンターなど、実際にその業種・職種の採用に関わる転職のプロから情報収集するという方法もあります。
職務経歴書の作成
これまでの自身の経験・スキルを整理し、職務経歴書を作成します。 多くの企業で、求人への応募の際に、職務経歴書を求められます。 職務経歴書をきちんと作成しておくことで、書類選考の通過率が上がり、転職を効率的に進めることにつながります。
求人への応募
希望条件が明確になり、自身の経験・スキルも整理できれば、あとは求人を探して応募していくこととなります。 ただ、求人への応募は、きちんと検討したうえで進めないと、思いのほか時間がかかってしまう場合もあります。
書類選考・面接
応募した後は、書類選考を経て、面接へと移ります。 希望条件と自身の経験・スキルが整理できていれば、書類選考に通過しやすい状態になっているかと思います。 面接の回数は、企業にもよりますが、2~3回の場合が多いです。 また、初回の面接では「経験や実績」、最終面接では「会社のカルチャーに合うかどうか」を特にチェックするという企業が多いです(ビズリーチの企業担当者向けアンケート結果より)
内定承諾・現職の企業での退職の準備
面接を経て、内定をもらった場合、企業から指定された期日までに、内定承諾の意思表示を行います。
また、現職の企業で退職の手続きを行う必要があります。
退職意思を伝えるタイミングは、会社の就業規則で定められていることが多いです。
重要なのは、ご自身の立場や引き継ぎ内容を考慮することです。 目安としては、1~2カ月前を目安に退職意思を伝えるといいでしょう。ただし、この期間も、役職や状況によって変動します。
転職活動の期間を長引かせないために
転職は人生における重要な選択の一つです。そのため、転職期間は短ければいいというものではありません。
自身の納得感や、将来的に後悔しない選択であることが大切で、転職活動自体は慎重に行うべきものです。 一方で、期間が長ければいいというものでもありません。
転職活動は時間も労力もかかるものですので、効率的に転職活動を進めることが大切です。
転職活動を効率的に進めるためのポイントをいくつかお伝えします。
自己分析をしっかり行う
転職活動において非常に重要なのは、自己分析です。 主なもので、自己分析には、希望する条件と自身のスキル・経験があります。
希望する条件、たとえば年収、勤務地、役職、業務内容などをしっかり整理しておくことで、応募する求人をスムーズに選ぶことができるようになります。 また、選考過程においては、自身のスキル・経験をきちんと整理できていることが重要となります。
スキル・経験を整理して職務経歴書をきちんと作成すると、書類選考の通過率が高まり、転職活動の期間を短くすることにつながります。
自身のスキル・経験の整理に関しては、第三者の意見を取り入れることも重要です。転職エージェント・ヘッドハンターのような転職のプロフェッショナルに相談することで、自身のスキル・経験の市場価値を知ることができます。
応募する求人をうまく選択
応募する求人の選択には、大きく3つの方法があります。
まずは、転職サイトなどで自ら求人を探して応募するという方法です。自身のペースや希望条件を重視できるというメリットがあります。
次に、転職エージェントやヘッドハンターなどから求人の紹介を受けるという方法です。転職サイトには掲載されていないような非公開求人に出会える可能性があります。
最後に、スカウトを受け取るという方法です。 ビズリーチの場合、企業からのスカウトは面談・面接が確約されており効率的に転職活動を進められるというメリットがあります。また、自分が検討していなかった思いもよらない求人に出会えることもあります。
求人への応募の段階において、転職活動期間が想像以上に長くなってしまう要因は、書類選考になかなか通過しないことや、自分に合った求人を探すことに時間がかかることが挙げられます。
特に、転職サイトを利用した応募の場合は、ある程度自由に応募することが可能なので、応募数を増やすことは容易ですが、きちんと採用要件と自身の経験・スキルを検討したうえで応募しないと、思ったよりも書類選考に通過しないということがあり得ます。
また、求人数が多いゆえに、自分に合った求人を探すことに想像よりも時間がかかることもあります。
この点、転職エージェントやヘッドハンターからの求人紹介・企業からのスカウトでは、応募数を大きく伸ばすことは難しいものの、これまでの経験・スキルを分析したうえで、採用される可能性があると判断された求人に出会える可能性が高いです。
ビズリーチで転職準備をしてみませんか
ビズリーチは、登録すると企業・ヘッドハンターからのスカウトが届く転職サイトです。
転職活動を始める前の場合、自身の経験・スキルの整理や、市場価値を知ることに役立ちます。
転職活動中の場合、自分の採用される可能性のある求人に出会うことができ、転職活動を効率的に進めることができます。