未経験分野への転職において押さえておくべきこととは

転職を考えるなかで、未経験の分野への転職を選択肢の一つとして検討する場合があるかと思います。 そこで、ビズリーチ会員の皆様に未経験の業種・職種に関するアンケートを実施しました。アンケートでは、81%の方が未経験業種・職種への転職を考えたことがあると回答しました。未経験分野への転職において押さえておくべきことは何でしょうか。実際に未経験の業種・職種へ転職した方のご意見をまとめました。 アンケート実施:2020年4月 回答数:1,107

未経験業種・職種への転職についてのアンケート

Q:未経験の業種・職種に転職をしたことはありますか。

Q:直近で未経験の業種・職種に転職をしたときの年齢を教えてください。

未経験の転職をしている割合が高いのは、20代~30代という結果になりました。しかしながら、40代であっても4人に1人程度、50代でも10人に1人程度は未経験の業種・職種への転職を実現していることがわかります。

未経験業種・職種への転職の種類と対策方法

未経験の転職は、「業種を変更」、「職種を変更」、「職種・業種どちらも変更」という、3つのパターンがあります。

Q:未経験の業種・職種への転職は下記のどのパターンでしたか。

それぞれ、転職した当時の年齢で分けると、業種・職種どちらも変更したパターンは20代~30代が多く、25歳以上は業種だけを変更したパターンのほうが多かったです。 ではそれぞれのパターンで押さえておくべきことは何でしょうか。

業種を変更

例えば、食品メーカーの営業から不動産の営業に転職するといった場合です。 この場合、その職種のスキルはあるが、転職を希望する業界の知識がないという状態です。そのため、業界の知識がつけば即戦力になると想定して企業は採用します。その職種でどういうことに気をつけてきたか、工夫していたか、実績を上げてきたかをアピールできるかがポイントです。

職種を変更

例えば、業界は変えずに、営業職から人事職に転職するなどの場合です。この場合、その業界への知識があることは前提になるため、業界の知識が豊富にあることは確実にアピールしましょう。職種が異なるということは、新たなスキルを身につけなければいけないことがほとんどです。新たな分野への挑戦の強い意志を伝えることで、伸び代を感じてもらえるかがポイントです。

業種・職種どちらも変更

全く新しいチャレンジをしたいときに行う転職のパターンです。特に、自分に何が向いているのか一から考え直したいというような、第二新卒などの若手の方に多くみられます。なぜその業界で、なぜその職種なのか、自己分析の結果などを基に、論理的に伝えられるかがポイントです。

企業が未経験者を採用するのは、「固定概念にとらわれない人を採用したい」「意欲のある人を採用したい」と考えているからです。だからこそ、面談・面接では、なぜ今この転職をしたいのか、これまでのスキル・経験をどう生かせるのかをしっかりと伝えられるよう準備をしましょう。

未経験業種・職種への転職の経験者が注力したこと・大変だったこと

未経験の業種・職種への転職経験者が注力したことと大変だったことの多くは、「やりたいことや価値観の整理」「キャリア・スキルの棚卸し」などの振り返りに関わることや「転職理由やその業種・職種を志望する理由を考えること」などの自己アピールに関することでした。 またフリー回答では、上記以外に入社後が大変だったという意見もいくつか見られました。

Q:未経験の業種・職種の転職活動の際に注力したことは何ですか。

Q:未経験の業種・職種の転職活動の際に大変だったことは何ですか。(自由回答)

振り返り・自己アピールについて

経験がないので、なかなか面接まで行かず、行けたときには面接でなぜ、何ができるのかという質問が多く大変だった。(業種:教育・官公庁から建設・不動産)

なぜその業界なのか、またその業界の中でもなぜその会社なのか、の整理。(業種:商社からメーカー)

自分の今持っているスキルが役に立つかなど。これまでの経験と転職理由を結びつけること。(業種:商社からIT・インターネット、職種:営業からIT技術職)

入社後について

転職活動自体は、若かったため問題なかったが、転職したのち、その業界の常識を知らなかったのでつらいときがあった。(業種:メディカルからIT・インターネット、職種:研究・開発から経営)

その業界の常識、その業界の中での候補としていた企業の評判などが情報として入ってこないので、入社してからのギャップが大きかったこと。(業種:コンサルティング・士業からIT・インターネット、職種:コンサルタントから管理・バックオフィス)

未経験の業種・職種への転職は、決して簡単なことではないですが、実現されている方も多数いることがわかりました。新たな挑戦を成功させるために、十分に情報収集を行うことをおすすめします。また、何から始めたらいいかわからないという方は、まずヘッドハンターに相談してみましょう。どのように転職活動を進めていくべきかについてアドバイスを受けられるかもしれません。ヘッドハンターからのスカウトに一言希望を添えて返信することをおすすめします。

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