一時に比べ新型コロナウイルス感染症の拡大状況が落ち着き、企業や個人は改めて望ましい働き方とはどんなものか、検討を迫られています。ビズリーチが会員を対象に実施したアンケート調査では、2022年4月時点でリモートワークを「週1回以上実施している」とした人は55%と過半。そのうち「今後もリモートワークを継続したい」という人は96%でした。リモートワークの可否が、転職先を選ぶ際の「基準の一つになる」とする人も多く、柔軟な働き方を求めるニーズの強さが伺えました。 キャリア観や転職に対する意識についてのアンケート アンケート実施:2022年3月 回答数:690
リモート体験者は「継続」を希望
Q:現在、週1回以上のリモートワークをしていますか?
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Q:今後もリモートワークを継続したいですか?
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2020年に新型コロナウイルス感染症が拡大して以降、多くの企業がリモートワークの実施に踏み切りました。それまで「制度はあっても、実際の利用は育児や介護といった事情がある社員に限られていた」という企業が多かったところ、それ以外の社員も広くリモートワークをするようになったことで、リモートワークが「特別な働き方」とは見なされにくくなりました。 ビズリーチの会員アンケートでは、2022年4月時点で週1回以上リモートワークをしている人は半数を上回りました。通勤の負担を避けられる面もあり、現在も実施している方のうちの実に96%が、今後もリモートワークを継続したいと希望しています。
リモートが転職先を選ぶ基準に
では、リモートワークは今後「職場選び」の基準になっていくのでしょうか。以下は現在週1回以上リモートワークをしていない方も含めた回答結果です。 Q:リモートワークの可否は、転職先を選ぶ基準の一つになりますか?
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「そう思う」と「どちらかといえば、そう思う」を合計すると7割を超える方が、今後の職場を選ぶうえでリモートワークの可否が基準の一つになると回答しました。金銭的な報酬だけでなく、家庭の事情などに合わせた働きやすい環境も、多くの転職検討者が重視するようになっているといえそうです。
望ましいリモートの頻度はまちまち
また、「リモートワークを継続したい」という方に、リモートワークの望ましい頻度を聞いたところ、以下のような結果になりました。 Q:リモートワークを継続する場合、どれくらいの頻度だとよいと思いますか?
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週1日は3%と少ないですが、それ以上の日数は比較的希望がばらける形となりました。家庭の事情の有無や通勤の負担の大きさ、出社するメリットなどが人によって異なるため、望ましい日数も分散したということかもしれません。 IT業界やエンジニア職に顕著ですが、リモートワークを前提とし、居住地を問わない求人も増えてきています。またIT業界やエンジニア職以外でも、首都圏の専門人材を求める地方の企業や、検討中の新規事業を担える即戦力人材を遠隔地から採用しようという企業も出てきています。 一方、新型コロナウイルス感染症の拡大状況が落ち着くにつれ、国内外で従業員に出社を求める企業も出てきています。個人や企業ごとに望ましい形は異なると思われますが、社会全体で見ると働き方は多様化する方向にあるといえそうです。 設問によっては端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。