「社内公募」という言葉や制度になじみはありますか。 ビズリーチ会員にアンケートを実施したところ、現職を含む直近の在籍企業で「社内公募制度」が導入されているとの回答は42%でした。運用の実態や、感じる課題について聞きました。 Q:直近の在籍企業(現職含む)に、社内公募制度はありますか。
退職の検討理由や企業の人事制度に関するアンケート アンケート実施:2023年9月11日~2023年9月17日 回答数:680
「社内公募制度」とは
社内公募制度とは、人材を補充したい部署が、社内向けに求人を出し、従業員が応募できる異動制度を指します。組織は低コスト・低リスクでカルチャーフィットした人材を補充できる点、従業員は自身のキャリア希望にそった仕事への挑戦機会を転職せずに得られる点などが導入メリットとしてあげられます。
人事異動・配置で重視してほしいことは?
Q:企業が人事異動・配置を行う際、個人(従業員)のどのような項目を重視してほしいと思いますか。あてはまるものをすべてお答えください。
人事異動・配置に際して、重視してほしい項目として、「スキル・経験」が78.2%で1位でした。注目したいのは60.7%が回答した2位の「異動希望・キャリアの展望」です。所属企業内での異動もひとつの選択肢として検討したいと考えているビジネスパーソンは少なくないことが読み取れます。
制度、利用したいが多くの「課題」あり
Q:社内公募制度を利用したいと思いますか。

■社内公募制度を利用したい→「そう思う」「どちらかといえばそう思う」のうち Q:直近の在籍企業(現職含む)に、社内公募制度はありますか。
社内公募制度を利用したいと思うという回答(「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計)は78.4%にのぼりました。しかし、そのうち「在籍企業に制度がない」との回答は59.4%でした。社内公募制度を利用する意欲があっても、制度が存在しないというギャップは一定数あるようです。 企業側としては、導入には先述のメリットもありますが、一定のリスクもあり、さまざまなケアが必要になります。 Q:社内公募制度の実態に課題を感じたことはありますか。ある場合、どのような課題を感じたか、あてはまるものをすべてお答えください。

制度が導入されている企業に勤務する方に、制度の課題について聞いたところ、「社内公募の数・種類が少ない」「気軽に応募できる雰囲気ではない」がそれぞれ40%の回答でもっとも多くなりました。 後者に関しては、自由記述で「年齢制限がありチャンスがない」「上司の許可が必要で実質機能していない」など、同様の回答が複数あり、現場で活用しきれていない様子が読み取れました。 導入しているにもかかわらず、活用しにくい状態となっていることは大きな課題であり、企業側の改善は急務であるといえます。 設問によっては端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。