組織の中でキャリアを
ニューロマジックに入社される前はフリーランスだったと伺いました。
はい。2019年まで、埼玉県さいたま市にあるタブコードというWeb制作会社を経営していました。もともと親会社にあたるランドガレージという会社で、Webディレクターとして働いていたのですが、Web制作分野を切り出す形で独立した子会社を作り、社長となりました。 ただ、経営方針などの違いから2019年に社長を退任することになり、そのあとはフリーとして働いていました。タブコードとも仲たがいしたというわけではなかったので業務委託という形で仕事を受け続けていましたね。
元経営者で、その後フリーランスだったということは、働き方はかなり融通が利いたのではないかと思います。そこから再び被雇用者となったのはなぜですか。
今後のキャリアを考えたとき、もう少し組織の中でできることを増やしたいと考えたからです。前に経営していた会社は従業員5~6人でしたし、また地元の人脈などでビジネスが成立していた部分があり、もう少しきちんと組織立った環境でキャリアを積みたいと思いました。 またフリーになった2年目に子供が生まれたのですが、計算すると子供が大学生のときに還暦を迎えることになります。その頃まで収入を得続けることを考えると、やはりある程度の規模の組織で活躍できるようにしていかなくてはという意識がありました。
条件やスキルのマッチに苦戦
現職のニューロマジックにはすぐ決まったのですか。
いえ。まったくそんなことはなかったです。経営者をしていたときに気になっていた同業他社に自分で応募したのと、大手の人材紹介会社経由で応募したのとを合わせて10社くらいに書類を出しましたが、書類の段階でかなり落ちました。おそらく、自分が経験してきたクライアントの規模感が中小メインだったのに対し、応募していた企業は大企業や知名度のあるクライアントが多く、経験がマッチしていないように見えたからだと思います。そこはリアルだなと思いましたね。 転職先としては、それまでのWeb制作経験が生かせること、制作だけではなく戦略策定やUXデザインなどクライアントのビジネスに貢献できる仕事をしていること、組織づくりに貢献できることなどを条件に探していました。ですが自分がいいと思う会社にはなかなか縁がなく、数社面接まで行きましたが条件が合いませんでした。
お子さんも生まれた直後で、焦りなどはなかったですか。
それが、あまりなかったですね。大手でガチガチな社風なところは合わないと思っていました。人数で言えば多くても数百人か、それより少ない企業ばかり受けていました。そのなかで、先ほどお話しした自分が合いそうな会社を見極めるつもりでしたね。
そんななか、ニューロマジックに入社されます。経緯を教えてください。
最初の面接で「ここは合うな」という感じがありました。当時40歳でしたからある程度当然とは思うのですが、他社では「あなたは何ができるのか」というスキル面ばかり見られていた印象でしたが、現職の面接では私の人間性や考え方を掘り下げてくれた感覚がありました。最終面接で社長や役員と話すなかでも同じ印象がありましたし、スキルも生かせそうだなと。
自分の意思で人生の選択を
ニューロマジックに入っていかがですか。
入社前にも気にしていた部分ではありましたが、クライアントと密にコミュニケーションをとりながら仕事を進めていく姿勢であるという印象は入ってからも変わっていません。ここは、非常に良かった部分ですね。 またおかげさまで、入社してから1年たたずにチームリーダー、その後1年ほどでグループリーダーと任されてきています。経営をしてきたとはいえ小所帯だったので、自身の年齢を考えるともう少し規模のある組織でマネジメントをする経験が必要と考えていたので非常にありがたいです。経営陣との距離も近く、それまでの自分の経験が生かせている実感もあります。
周囲の環境によらず、ご自身の意思で選択をされている印象があります。そうした選択ができるのは、なぜだと思いますか。
新卒で日立製作所に入ったのですが、ミュージシャンになりたいという夢が捨てきれず、数年で辞めました。思えばキャリアの初期に、そうやって人生を自分の意思で決めていくという経験をしたことが大きかったように思います。 経営者をしていたときも、自分で最後は決めるということに心地よさも感じていました。もちろん責任もあるのですが、自分で決めればその結果を自分で受け止められるし、失敗したとしてもそれを成長につなげることができます。何より、自分で決めたほうが人生に充実感が持てると思います。 「自由」というのは、自分で決められる範囲が大きいことだと思っていて、そういう意味では自由な人生を生きている感覚があります。プライベートでも仕事でも自分の意思で物事を選択してきたので、その積み重ねではないでしょうか。 本記事についての簡単なアンケートにご協力をお願いします。 アンケートはこちら
写真:竹井 俊晴 掲載日:2023年4月27日