会社概要
株式会社カケハシは、「日本の医療体験を、しなやかに。」というミッションの元、薬局向けに電子薬歴SaaSを提供する310名程度のヘルスケア スタートアップです。
国内に約60,000店(コンビニエンスストアは全国で約55,000店)存在する薬局ですが、まだまだレガシーな環境が残されており、テクノロジーを用いて変革しうる余地があるとともに、成長可能性が高いマーケットでもあります。
また、調剤薬局はこれまで調製や処方箋受け取りといった物に向き合う業務が中心を占めていました。しかし、厚生労働省の方針により今後は患者に向き合い患者中心に価値を提供する業務へと転換を迫られており、業界自体が大きく変わっていくタイミングです。
業務の基幹となる薬歴・お薬手帳の両方をデジタル化できている薬局の割合は4割程度であり、まさにこれからDXが本格化していく業界でもあります。
創業事業の薬局向けSaaS「Musubi」を皮切りに、
SaaSに蓄積されたデータと連携し薬局経営を可視化するBIプロダクト「Musubi Insight」、
患者向けに服薬期間中のフォローを行うおくすり連絡帳アプリ「Pocket Musubi」、
機械学習を用いて薬局のサプライチェーンを変革するSaaS「Musubi AI在庫管理」と、
医療の受け手と担い手、両者の体験をアップデートするプロダクトを次々と生み出し、運営してきました。
創業7年、2023年1月に76億円・累計約131億円の資金調達を実施しており、事業は月次成長率 平均10%成長、ヘルスケアテック企業としては稀有なスピードで大幅な成長を実現してきています。
【プロダクト概要】
「Musubi」
「薬局業務の最適化」による「患者さんのより良い薬局体験」を目指して開発された、まったく新しい薬局支援サービスです。紙薬歴を電子化した従来型の電子薬歴とは異なり、薬局の生産性向上と服薬指導の充実化、患者コミュニケーションの円滑化を、トータルに実現します。
「Pocket Musubi」
患者様と薬剤師を結ぶスマホアプリです。患者様と薬剤師が直接つながり、これまでフォローが出来なかった薬局外での患者様のフォローを支援します。患者様が質問に対して行った回答を、システム側が一次判断し、注意すべき回答に関して薬剤師にアラートを通知することにより、対応すべきか否かを人間が判断し、適切なフォローが可能となります。
「Musubi Insight」
現状の薬局経営は他業界に比べ経営者のKKD(勘、経験、度胸)に依存した経営体制が多く、経営者による意思決定の質のばらつき、現場薬剤師に適切な説明責任を果たすことができない、分析にコストがかかるなどの課題が存在しています。
Musubi Insightは、薬局経営のオーナーや現場薬剤師に対して、薬歴業務・収益・患者関係性の項目を可視化することで、薬局経営の日々の業務改善の意思決定をサポートするサービスとなります。
「Musubi AI在庫管理」
調剤薬局向け「機械学習を活用した自動発注システム」です。薬局における在庫管理・発注業務や流通といった業務はコンビニなど他業界と比較すると、勘と経験に多くの部分を依存しており、テクノロジーによる最適化の介在余地を多く残しています。AIが需要予測し、面倒な在庫管理の課題を解決しています。
【代表者】代表取締役社長 中尾 豊/代表取締役CEO 中川 貴史
【資本金】98億8,325万円(資本準備金を含む)
【本社所在地】東京都東京都港区西新橋2-8ー6住友不動産日比谷ビル5階
【代表プロフィール】
代表取締役社長 中尾 豊
武田薬品工業株式入社後、MRとして活動。提携会社との社長賞や支店の様々な賞を受賞。日本の医療の質の高さを感じると共に、患者さんへのサービスインフラの不備や医療従事者との情報格差の現状に気づく。医療業界において、サービス面で貢献することが多くの医療従事者や患者さんに貢献できる方法だと考え、独立を決意。2015年12月に同社を退職。「医療をつなぎ、医療を照らす」というビジョンで株式会社カケハシを創業。
代表取締役CEO 中川 貴史
マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。製造・ハイテク産業分野の調達・製造・開発の最適化、企業買収・買収後統合マネジメントを専門として全社変革プロジェクトに携わる。その後インド・米国・イギリスでのプロジェクトに参画。2015年10月マッキンゼーシカゴオフィスより帰国し、カケハシを創業。