広島県福山市

福山市は、瀬戸内の中央、広島県東部で岡山県との県境に位置する、広島県内では広島市に次いで2番目に人口の多い中核市です。潮待ちの港「鞆の浦（とものうら）」や日本一新幹線の駅に近い「福山城」をはじめとした歴史・文化資源が豊富です。

また、鉄鋼やデニムなど84ものオンリーワン、ナンバーワン企業が集まる、日本を代表する「ものづくりのまち」です。加えて、1994年の調査開始以来24年連続待機児童ゼロ、全国平均を大きく上回る合計特殊出生率（2015年現在：福山市1.70、全国平均1.45）などからもわかるように、子どもを生み育てやすいまちでもあります。

こうした魅力を持ちながらも、全国の他の地方都市と同様、人口減少、少子高齢化への対策が課題となっています。福山市は、広島県東部・岡山県西部の備後圏域の中核都市であり、福山市のみならず備後圏域の活力を牽引する責任と役割があります。人口は都市活力の源であり、より効果的な人口減少対策を推進し、備後圏域の活力向上のために必要な都市機能を維持することが重要です。このため、福山市の持つ資源を活用し、魅力をさらに磨き上げ、都市力を向上させる、今までにない新たな「挑戦」が必要です。

これまでの行政運営は、市民の日々の生活を守り、安全・安心に暮らすことのできる環境を整備することが中心でした。しかし、これまでに経験したことのない社会に立ち向かうためには、それに加えて「攻め」の姿勢が求められます。先手を打って、これまでにない発想で課題解決していくこと。そのためには、行政の既存の考え方にとらわれず、民間企業のノウハウと手法によって事業の分析、企画立案を実行し、スピード感を持って成果をあげる人材の登用が有効だと考えています。

今回招き入れる「戦略推進マネージャー」には、民間企業での知見や経験をもとに新しいアイデアを生み出すこと、また、事業化に当たっての検証、計画・戦略づくりに携わっていただくとともに、フレキシブルな発想など市職員の意識改革にも取り組んでいただきたいと考えています。福山市を理想の姿へ導き、豊かで活気のあるまちにするために、是非力を貸してください。

福山市の未来を切り拓き、更なる成長が見込めるまちへと変化させることを目指しています。子育てや雇用創出、女性の活躍促進などの事業を中心に、効果的な人口減少対策の戦略立案・推進、マネジメントを行っていただきます。
福山市の姿を客観的に観察してデータを分析するとともに、自由な発想で戦略を企画・立案し、施策や制度の設計により新たな価値を創出していくことを期待しています。

民間企業で働く方ならではの、新しい視点で課題解決できる方を募集します。行政データを分析するだけではなく、新しくデータを収集・分析して、これまでにない事業提案ができるスキルが必要です。
出勤は週1日で、月4日程度。日本全国どこからでもかまいません。福山市がより活性化するために必要なことを客観的に分析し、市職員と円滑な連携をしながら斬新なアイデアで魅力をブラッシュアップできる方に来ていただきたいと思っています。

兼業・副業のメリットは、実際に行政の課題や現状を肌感覚で把握できることです。本業が自治体に関わる業務内容であれば、ビジネスチャンスのヒントも生まれるでしょう。
また、同業他社との兼業・副業では情報漏洩などの問題で、スキルの交換などができませんが、行政と民間であればリスクが低く、可能です。学んだことは、行政とのルールを守ったうえで、是非本業で活用してください。
民間企業で働く方を兼業・副業限定で地方自治体の戦略推進マネージャーに登用するのは、日本初の試みです。

福山市では、重点的に取り組んでいる事業がいくつかあります。各事業にはそれぞれに担当部署がありますが、市政全般を見渡し、横の連携を図りながら、全体的な事業設計を行う必要があります。そのためには、各事業のデータ分析、分析結果に基づく戦略策定・提案ののち、庁内外を含めた関係者を巻き込み、効果的かつ迅速な事業運営を展開しなければなりません。

私たちは、市役所内の人材・経験などを総動員する「自前主義」から、もう一段ステップアップしたいと考えています。今の福山市に足りないものは「失敗を恐れず、もっと攻める姿勢」。これまで他の自治体がやってこなかったような「攻め」の施策を打ち出すプロジェクトにより、人口減少社会に立ち向かえる強い自治体を目指しています。

あなたが創り出す「攻め」のアイデアで、行政に是非新しい風を起こしてください。

広島県プロフェッショナル人材戦略拠点