伸びしろしかない「ハンドボール×ビジネス」の未来
湧永製薬株式会社の代表取締役社長を務めながら、2017年10月より日本ハンドボール協会会長に就任した湧永寛仁氏。ビジネスの視点を持つ経営者の、スポーツ界の常識にとらわれない自由な発想が、ハンドボール界に新たな価値を提供します。
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募集期間:2019年2月21日(木)〜 2019年3月20日(水)
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ハンドボールの「ポテンシャル」を、ビジネスの力でどう伸ばすか
勝利至上主義ではない、スポーツの「エンターテインメント化」の可能性
一つのスポーツが躍進するためには、その国の代表チームや代表選手が好成績を残すことは大切な要素です。そのチームや選手が強ければ強いほど注目度は高まり、スポンサーなどの支援が増え、選手の育成や強化に投資できるようになり、さらに強くなるという好循環が見込めるからです。
では、必ずしも強くならないといけないのか、勝つことにしか価値はないのか。私はそうではないと思っています。スポーツをエンターテインメント化し、より多くの方に楽しんで観てもらえるようになれば、強いスポーツと同じような好循環を望めるはずです。例えば、先日行われたハンドボールの世界選手権は、その大会自体がエンターテインメントとして成立しており、ハンドボールを初めて観戦するという方でも演出を楽しむことができ、そこでハンドボールというスポーツに魅了され、大会期間中にまた試合を観に来るという方が数多くいらっしゃいました。
だからこそ、まだまだエンターテインメント化の余地がある日本のハンドボールには、大きな可能性があるのです。
40秒に1度「ドラマ」が起きる、競技人口10万人超のスポーツ
ハンドボールというスポーツそのものの魅力として、スピード感が挙げられます。3秒間しかボールを保持できない、3歩までしかステップが許されていないといったルールも作用し、理論上は40秒に1度、得点やシュート、ファインプレーといった何かしらのドラマが起きています。60分間の試合のなかで、両チーム合計で50〜60点も入ることからも、そのスピーディーな展開を想像していただけるのではないでしょうか。
また、小学校や中学校の体育の授業でハンドボールをしたことがある方もいらっしゃるように、学校教育のなかからハンドボールに興味を持ち始める方も多く、小学生から社会人まで選手登録をしている人数は約10万人。学校の卒業や競技からの引退によって選手登録を解除する方も一定数いらっしゃいますが、マスメディアでの大々的なPRがないにもかかわらず、毎年1万人の新たな競技者が生まれています。この数字はあくまでも選手登録をした人数なので、観戦するファンや選手登録をしていないハンドボール経験者を含めると、20万~30万人になじみのあるスポーツだといえます。さらに最近では、試合やスーパープレーの動画を手軽に閲覧できる環境ができたことによって「スター選手を生で観てみたい」という10代や20代のファンも増えており、2018年に東京体育館で行った日本代表とドイツ代表の試合では、立ち見が出るほどの観客数を動員しました。
ビジネスチャンスにあふれる「宝の山」
競技自体に魅力があり、良い試合を行っている。PRやマーケティング施策が足りないにもかかわらず、競技人口や観客動員数は着実に増えている。ハンドボールは、いわば「宝の山」と言っても過言ではありません。
一方で、収益化には苦しんでおり、運営資金の不足という決定的な問題も抱えています。ビジネスに例えるならば、「良い商品サービスがあるものの、売れるほど赤字になる」というあり得ない事態が起きてしまっているのです。
このハンドボールという素晴らしいスポーツを躍進させられるかどうかは、関わる人次第です。共に働く方には、ぜひビジネスでの経験を生かしていただき、新しい視点で新しい仕掛けを行っていただきたいと思っています。
ハンドボール界に新たなエコシステムを創造
私自身、普段はビジネスの世界にいるため、当初はハンドボールを取り巻く状況に驚きました。そこで会長就任と共に始めた取り組みが、成長産業化に向けた「三本の矢」構想に基づく、企業との協働プロジェクトです。
「ハンドボール×ビジネス」では、副業・兼業による素晴らしい人材の確保を、そして「ハンドボール×テクノロジー」では、優れた映像技術を持つ企業と組むことで試合映像の見せ方に工夫を、そして「ハンドボール×エンターテインメント」では、タレントマネジメント企業と協働してメディアプロモーションやファンクラブの運営などの計画をしています。
こうしたチャレンジは、まだ始まったばかり。新しいアイデアを一緒に形にしていくことを、私も楽しみにしています。
今回の募集について
同じ経験や考えを持った人たちではなく、むしろ、一つの目標に向かってさまざまな経験を持っている人が集まるからこそ、これまでにない新しいものが生み出せるはずです。もともと、事務局を支えてくれているメンバーは、スポーツ界での経験が長く、試合運営などに長けています。一方で、新たな事務局メンバーの経験はさまざまです。事務局長は銀行出身者で、私は製薬会社を経営しています。ハンドボールの経験やスポーツビジネスの経験は私にもありません。そのため、今回の募集に関しても、それらの経験は問いません。新たな視点をお持ちの方と共に、新しい価値を生み出す挑戦をしていきたいと思っています。
求める人物像
本業とは異なる環境で働いていただくことになるので、何よりもまず、自らPDCAサイクルをしっかりと回せることが重要になります。また、すでに「三本の矢」構想の一環として多くの企業との協業を進めているため、協会内外の関係者との協力は必須です。専門性を持って一人で仕事を進めるというよりも、多くの方と連携をしながらプロジェクトを進めていくスタイルを楽しめる方であれば、より活躍していただけると思います。もちろん、ハンドボールが大好きでハンドボール界を盛り上げるために貢献したいという方も大歓迎です。
得られるキャリア価値
会長直下で、大きな予算を動かしながらスピード感を持って仕事ができる環境を提供します。すべてのプロジェクトは、事務局長と専務理事、そして、私と共に進めていくので、意思決定も推進スピードも圧倒的に早いです。ダイナミックにスピード感を持って業務を進めていくことができます。加えて、ビジネスの世界にいらっしゃる方にとっての魅力としては、公益財団法人という特性上、株主やROIへの懸念を持たず、思い切った投資ができること。ハンドボールの魅力を伝えることを最優先に考え、試合の演出の大掛かりなプロデュースなどに投資ができることも、本業ではなかなか得られない経験かもしれません。
日本ウィルチェアーラグビー連盟でも、副業・兼業限定で人材を募集中
スポーツビジネスを発展させ、スポーツ界をさらに盛り上げようという気運の高まりから、さまざまな競技団体でビジネスパーソンの採用が活発化しています。現在ビズリーチでは、この日本ハンドボール協会と同時に、日本ウィルチェアーラグビー連盟でも副業・兼業限定で人材を募集中。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
募集職種
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【副業兼業】経営戦略ストラテジスト
当協会は1938年、ハンドボールの普及を目的に設立。日本におけるハンドボール競技界を統轄し、代表する団体として、ハンドボール競技の普及及び振興を図り、もって児童・青少年の健全な育成及び国民の心身の健全な発達に寄与し、体力の向上と豊かな人間性を涵養することを目的としています。 2017年10月の新会長就任以降、「予算を使う」ではなく「予算を生む」をテーマに、協会の体質改善、自立運営レガシーを確立する準備を進めてまいりました。今年は熊本女子世界選手権も開催し、ハンドボールの人気度向上や大会のエンターテイメント化による観客動員数の増加、チケットレスサービスの標準化などの改革を進めるためにも、スポーツの枠に収まらず斬新な仕掛けができる人材を「副業兼業」という新しい働き方にて募集することになりました。 【仕事内容】 ・事業戦略方針や収益構造改革の方針立案 ・ロードマップ策定 ・改革施策への落とし込み
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【副業兼業】エンターテインメント総合プロデューサー
当協会は1938年、ハンドボールの普及を目的に設立。日本におけるハンドボール競技界を統轄し、代表する団体として、ハンドボール競技の普及及び振興を図り、もって児童・青少年の健全な育成及び国民の心身の健全な発達に寄与し、体力の向上と豊かな人間性を涵養することを目的としています。 2017年10月の新会長就任以降、「予算を使う」ではなく「予算を生む」をテーマに、協会の体質改善、自立運営レガシーを確立する準備を進めてまいりました。今年は熊本女子世界選手権も開催し、ハンドボールの人気度向上や大会のエンターテイメント化による観客動員数の増加、チケットレスサービスの標準化などの改革を進めるためにも、スポーツの枠に収まらず斬新な仕掛けができる人材を「副業兼業」という新しい働き方にて募集することになりました。 【仕事内容】 ・大会運営収益化に向けたエンターテイメントやファンサービスなど企画立案 ・大会開催時の運営・進行管理業務
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【副業兼業】デジタルマーケティングプロデューサー
当協会は1938年、ハンドボールの普及を目的に設立。日本におけるハンドボール競技界を統轄し、代表する団体として、ハンドボール競技の普及及び振興を図り、もって児童・青少年の健全な育成及び国民の心身の健全な発達に寄与し、体力の向上と豊かな人間性を涵養することを目的としています。 2017年10月の新会長就任以降、「予算を使う」ではなく「予算を生む」をテーマに、協会の体質改善、自立運営レガシーを確立する準備を進めてまいりました。今年は熊本女子世界選手権も開催し、ハンドボールの人気度向上や大会のエンターテイメント化による観客動員数の増加、チケットレスサービスの標準化などの改革を進めるためにも、スポーツの枠に収まらず斬新な仕掛けができる人材を「副業兼業」という新しい働き方にて募集することになりました。 【仕事内容】 ・CRMツールを活用した観客データを管理・分析 ・観客データ分析結果に基づいたマーケティング戦略の立案