膨大なリクルートサービスの価値を「システム開発力」で最大化する
「タウンワーク」「SUUMO」など、日々の生活シーンに密接したリクルートの多様なネットサービス。そのなかでも、技術難度が高く影響度の大きい開発、スピード感が求められる開発が必要なものには、内製エンジニアが携わっています。内製エンジニアならではの醍醐味やキャリアの展望について、SIerから転職し、現在プロダクトエンジニアリング部のシニアマネジャーを務める黒田樹氏に伺いました。
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募集期間:2019年2月28日(木)〜 2019年3月27日(水)
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価値あるシステムを根本から創り出す
大手SIerから、BtoCへの興味で転身を決意
プロダクトエンジニアリング部 シニアマネジャー/黒田 樹(写真中央)
前職では、大手SIerで官公庁の重厚長大なシステム開発に携わっていました。転職を考えたきっかけは、家族にとっても身近に感じられる「BtoCのサービスを扱いたい」と考えるようになったためです。SIerでは、クライアントから発注されたとおりにシステムを組み上げるのが主な仕事だったので、事業会社なら企画段階からプロジェクトに関わり、価値あるシステムを根本から創り出せるのではないかという期待がありました。
当初はソーシャルゲーム関連への道も考えていたのですが、リクルートの安定的な開発環境や複数の事業ドメインを有するところに魅力を感じ、2011年に入社を決意。私自身、結婚するときには「ゼクシィ」を利用し、家を買うときには「スーモカウンター」で相談するなど、思えばユーザーとしてリクルートのサービスに密接に関わっており、一種の運命のようなものも感じました。しかし一番の決め手になったのは、リクルートが当時「IT化」へと大きくかじを切ろうとし始めていたことです。翌2012年には分社化してホールディングス体制となり、その方針がより明確に示されましたが、エンジニアとして絶好のタイミングでその波に乗ることができたと思っています。
事業と一体となり、当事者意識を持って開発を推進
転職後はまず、いちエンジニアとして新規事業領域の開発を直接手掛けました。数年前からは、スマートフォンアプリの企画および開発に、iOS、Android、サーバー全てにおいてマネジメントの立ち位置で従事。現在は「タウンワーク」「フロム・エー ナビ」「はたらいく」「とらばーゆ」などアルバイト領域のサービスを取り仕切りながら、株式会社リクルートジョブズ、株式会社リクルートキャリアなどの事業会社でもマネジメントを担っています。SIer時代にはアプリケーションアーキテクトとして、フレームワーク等の開発のベースラインの実装は自身で手掛け、それに最適化した設計書や開発プロセス、組織構造のデザインなどを行っていたので、組織やプロセス系の分野における経験やスキルを生かせていると思います。
SIerから事業会社のエンジニアに転身して感じた最も大きな違いは、意見の通りやすさです。受託業務ではないので、事業の意図は何か、現場の課題改善が目的なら開発はどうあるべきか。事業と一体となってプロジェクトを進めることができます。またリクルートには、物事を構造化して捉え、ロジカルシンキングで仕事を進められる優秀な人たちが多いように思います。議論がスムーズに進んで仕事がしやすいのはもちろん、自分では予想もしていないアウトプットが得られるなど、刺激的な環境であることは間違いありません。
ビジネス全体を俯瞰したエンジニアリングを
「機能軸・事業軸」の組織改変を高速回転する強み
リクルートは毎年のように大胆に組織変更が行われ、状況に応じて会社全体を柔軟に変えていくので、入社当初は驚きました。そもそも組織構造というのは機能軸に基づくか、事業軸に全機能をぶら下げる形にするかの2つに大別されるものですが、リクルートではその両者を行き来するように組織改変を繰り返します。
たとえば機能軸だと、それぞれの機能は強化されるでしょう。しかし、部門間の壁は厚いものになり、横の連携強化が必要となっていくため、事業ドメインのグループへの再編が始まります。こうしたサイクルを早い場合は1年周期で繰り返すことで、年々加速度を増す世の中のビジネス変化に対応してきました。現状維持を好む人には厳しい環境かもしれませんが、そうした変化に柔軟に対応できる人がリクルートには多いという証左でもあるでしょう。常に最善の状況に自らを変化させる。それがリクルートの強さの一つです。
事業本来のボトルネックに集中できる
事業会社に身を置いて、エンジニアとして自社のプロダクトを手掛ける面白さは、売り上げや事業のKPIに直接響くような活動を自らの手で行えることでしょう。SIerでは、システム構築をして納品するまでが仕事の場合が多いです。途中で手放さなければならず、私の場合は不完全燃焼になりがちだったので、最後まで責任をもって携われることは大きなやりがいとなっています。
また、事業会社におけるエンジニアリングでは、事業本来のボトルネックに集中することができます。たとえば、売り上げ向上を命題とした開発ニーズが出てきた場合、開発に時間がかかってしまうと売り上げ向上にも時間を要してしまいます。そうした場合は無理に新たな開発を進めるのではなく、「既存システムの改善を行う」という最善・最適な判断が、事業会社であればできます。事業全体を俯瞰して開発自体の意義から考えられるのは、大変エキサイティングです。
これまで携わったプロジェクトの一つに、「タウンワーク」における社内のフロー改善・効率化があります。事の発端は、本来ビジネス上のKPI向上を目指すチームであるのに、各部門間でタスクのバトンリレーが発生し、少しずつ思惑がずれることで、経営層から発せられていた優先順位が開発チームに降りてくる頃には変質してしまっていたこと。このとき重視したのは、ウオーターフォール型かアジャイル型かといった手法論ではなく、原理原則に立ち返って目的ベースで考えることでした。
たとえば「タウンワーク」のケースでは、求人情報の出稿枠の追加や掲載期間、形式など商品に関する開発は、営業広報が伴うため、厳密な計画的駆動が望まれます。一方、求人情報に対するコンバージョン率の向上を目指したUI/UXの継続的改善は仮説検証型で、スピード感や柔軟さが求められます。おのおので価値・評価基準やアプローチ、ふさわしい組織文化やメンバーも異なるため、前者の開発「System of Record(SoR)」ではリソース効率性を、後者の開発「System of Engagement(SoE)」ではフロー効率性を重視して、各部門と開発チームを分けて進めるように改善。また、リードタイムの短縮策として、企画からリリースまでのタスクの流れからボトルネックを浮き彫りにし、そこに潜む無駄をつぶそうと、未着手案件の在庫推移を可視化し、組織生産性を明らかにしたりもしました。
こうした成果は、セミナーや講演会、専門誌でも発表しています。これはリクルートならではの風土でもあり、マネジメントポジションだけでなく、現場のエンジニアもITの専門家集団として自ら積極的に情報発信を行っています。そうした活動を評価するカルチャーも魅力といえるでしょう。
強い意志を持ち、事業課題を「システム開発力」で解決
求めるのは、「ビジネス理解力」「技術力」を併せ持つリーダー
当社では現在エンジニアの採用を強化していますが、内製エンジニアとして今求めているのは、「ビジネス理解力」や「技術力」を持った方です。現場でのコーディングや、プロダクトに向き合い、さまざまなトレードオフがあるなかでリーディング業務を担ったような経験は必ず当社で生かせます。最新技術に触れているだけでなく、たとえば「SUUMO」「タウンワーク」など、10年以上稼動しているようなシステムや基幹系システムは、私がSIer時代に担当していたような大規模システムに構成や状況も非常に似ていますし、SIerでのリーダー経験がそのまま生かせています。
また、ここでの「ビジネス理解力」とは、特別高度なビジネスモデルを理解できるかどうかという話ではなく、ビジネスニーズから開発に落とし込む、SEでいうところの要求開発から要件定義までを行う力のことです。システム規模が大きくなるとどうしてもサブシステムや複数の業務プロセス群が絡み合い、全体感を理解するのは難しいものですが、一方でそういった分野はSIerが得意としているところでもあると思います。また、「技術力」についても、プログラミングをベースに、さまざまな現場にある制約を技術で突破しにいける課題解決力を意味しています。そういった意味で、現在SIerで業務に従事されている方々が活躍できるフィールドは幅広く用意されているといえるでしょう。
また、社内受託になってしまわぬよう、事業側の要望に押し切られないスタンス面の強さも必要です。何かを変えたい、推進したい。そうした現状に対する反骨精神を持つタイプの方や、事業課題を技術力で解決しようという、視座の高い、本質的なエンジニアリング志向の方に、ぜひ仲間に加わっていただきたいです。
エンジニアの能力を最大限発揮できるカルチャー
SIerで活躍中のリーダー層にとって、自社の事業にコミットして意志を持ちながら開発・運用ができるのは魅力でしょう。リクルートテクノロジーズでは、入社して事業会社の名を冠したグループに配属されると同時に、その事業会社での兼務が発令され、普段はそちらで業務に当たることとなります。事業のKPIに責任を持ち、一体となって動くので、事業側と開発側が対立するようなことはありません。そうした意味でも、エンジニアにとっては働きやすい環境といえるでしょう。
私はこれまで、自身の希少価値を上げることを考えてキャリアを重ねてきました。1つのことを1万時間やれば、100人の中で1位になれる。それを3つ掛け合わせれば100万分の1の存在、つまり希少性のある人材になれるという元リクルートの藤原和博氏の「自分のレアカード化」という考え方で開発に携わっています。そのために、現在はマネジメントをテーマに専門性を高めているところです。最近では、アジャイルやリーンスタートアップといった方法論をテーマに登壇や執筆活動を行っています。リクルートはそうした活動を応援してくれる環境ですから、野心を持って入ってみても面白いのではないでしょうか。
募集職種
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【プロダクト開発エンジニア(リーダー候補)】弊社ネットサービス数200超|ライフイベント・ライフスタイルに関わるWEBサービス提供企業グループ
グループ各社が展開する様々なWebサービスの開発をお任せします。事業の課題をシステム開発力で解決していただきます。たとえば「就職」など社会的な大きな影響を持つサービスの進化に貢献したり、結婚や進学など人生のライフイベントに関わるサービスをITにより具現化する仕事です。 【業務内容】 グループ各社が展開するWebサービスの開発・開発ディレクションをお任せします。 【具体的に】 ◆どのようなサービスを開発して頂くのか ・グループにおける大規模主要Webサービスのエンハンス開発 ・これから新規に立ち上げるプロダクトや、今後スケールさせていくフェーズにあるサービスの開発 ◆開発環境 ・言語:WebサービスについてはJava、アプリ開発については、Java(Android)/kotlinもしくはobjective-c/Swift(iOS)となります。 ・インフラ:AWSやGCP、社内のオンプレミス環境を要件(機能/非機能)に応じて使い分けています。 チームによってはDockerベースで開発環境を構築しているところもあります。最近ではインフラをコード管理するプロジェクトが多いです。 ・ビルド環境:基本的に横断チームが用意しているCIを利用して、ビルド、静的解析(SonarCube等)、自動テスト、テスト版のShipping(Fastlane等)を行っており、継続的デリバリーを意識したプロセスでビルド/デプロイをしています。 ・開発環境:ソース管理はGHE(Github)やGitlab、プロジェクト管理にJIRA/Confluence、 その他QiitaTeamやSlack等を使用しています。IDEはJetbrains社製品を使っている人が多いです。 個人端末はWindowsとMac好きな方を使えます。スマートフォンも支給されます。 ・ログ解析&監視:fluentd等で流し込みを行いElasticsearch&KibanaやBigQuery、Cacti、DataDogが使われています。 アプリログはFirabaseやGoogleAnalytics等も使われています。 【本業務内容の魅力】 ・ディレクション力、マネジメント力を磨ける 事業サイドと対峙し、難易度の高いディレクションを行うことや、エンジニア組織を作り上げ、マネジメントしていく経験を積むことで 必ず高いスキルを身に付けていくことができます。 ・様々なサービスに関わることができる 弊社のプロダクトエンジニアリング部は、グループの各事業会社が保有する多種多様なWebサービスやiOS/Androidアプリの開発に 横断的に関っていくことができます。人材領域・販促領域、今から立ち上げるサービス・既に多くのユーザーを持つサービスなど、 領域やビジネスフェーズが違えば、抱える課題も異なります。それらの幅広いサービスの開発経験が積めることは、このポジションの最大の魅力です。 ・「ビジネスをどう成功させるか」という視点で開発ができる サービスの企画担当と日々コミュニケーションしながら、請負型ではなくビジネス成功にコミットしたシステム開発を推進して頂きます。 受け取った設計書通りにコードを書くのではなく、「どうすればビジネスとして成功できるのか」「どうすればもっとユーザーが喜ぶのか」 といった視点で、開発業務だけにとどまらない企画提案をしていける点も魅力のひとつです。 ・フルスタックなエンジニアを目指せる環境 スコープを明確に区切るのではなく、クロスファンクショナルなチーム開発を推進しています。 どこかの領域に特化するのではなく、フルスタックなエンジニアを目指していきたい方にとってはそのチャンスが豊富にある環境です。 ・専門性の高いエンジニアと切磋琢磨することができる環境 フロントエンド、インフラ、セキュリティ、データなど業界でも活躍する専門性が高いエンジニアが多く所属しているため、日々刺激を受けながら仕事ができる環境を提供できるかと思います。