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長野県長野市

外部の人材と進める革新的プロジェクトで、未来のまちを創る

長野県北部の中核都市、長野市で今、未来のまちづくりに先手を打つべく、庁内で新たなプロジェクトが動き出しました。今回募集するのは、そのプロジェクトの戦略マネージャー。これまでの長野市政にない外部からの新しい視点を生かし、「攻めの行政」をともに展開できる人材を求めています。

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募集期間:2019年5月23日(木)〜 2019年6月19日(水)

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「2040年に向けての挑戦」プロジェクト、始動

長野県長野市長/加藤 久雄

長野市は長野県の中核都市として、都市機能と自然豊かな環境をあわせもった歴史と文化に彩られたまちです。しかし、他の地域同様に少子高齢化は加速しており、生産年齢人口(15~64歳)は20年後の2040年頃には約3割減少するという推計が出ています。

人口ピラミッドが高齢者の多い花瓶型へ推移し、高齢者の一人暮らしの増加、高度経済成長期に建設した公共施設の老朽化といった、今から先手を打って対応すべき課題もあります。また、東京一極集中型の経済構造を地方分散型にするなど、地方の行政や産業のあり方の抜本的な改革も求められていると感じます。

こうした状況を踏まえ、長野市では2040年のまちの将来像を再構築する第一歩として、2019年4月12日に「長野地域経済成長けん引プロジェクトチーム」を結成しました。市の職員を中心に、地元の金融機関やシンクタンクからの人員も含むチーム編成で、市が抱える課題を調査・分析し、2040年に向けた長期ビジョンを具現化していくプロジェクトです。

長野の魅力を掘り起こし、未来を創っていく一大プロジェクト

長野市は、善光寺の門前町として、松代城のある真田十万石の城下町として、また戸隠神社の寺町として栄えた歴史、文化、伝統があります。一方で、日本アルプスが望め、市街地から車で約20分も走れば飯綱高原が広がり、日本最大級のレッサーパンダの繁殖地、茶臼山動物園などのレジャースポットも多い。自然や食文化も豊かなまちです。さらには、1998年のオリンピック・パラリンピック冬季競技大会の開催地でもあり、世界的な知名度を有しています。

このように、長野市には多彩な魅力があるのですが、あまりにも慣れ親しんだ環境のために、われわれ市民では魅力に気づかない、気づけないという傾向があります。そこで外部からプロフェッショナル人材を求め、長野市の魅力の掘り起こしをともに進めていけたら、という思いに至りました。市内では産学官連携が活発で、今回のプロジェクトに対してはどの機関も好意的です。地域をあげての協力体制は整っているといえるでしょう。

また、長野市は長野地域連携中枢都市圏の中核都市として、長野市だけの成長・発展ではなく、近隣市町村との広域連携を医療、観光、農業など多分野で積極的に進めています。

こうした長野市内外の人脈、関連機関を活用し、人工知能(AI)、IoT、そして5Gなど急速に進歩し続ける最先端分野を積極的に取り入れて、2040年に向けた挑戦を進めていくのが、本プロジェクトの狙いであり、今回募集する戦略マネージャーに担っていただきたい役割です。まずは市の職員をはじめ、さまざまなバックグラウンドを持つチームのメンバーと密にコミュニケーションをとり、親交を深めていただくと良いかもしれません。そうして歯に衣着せぬ対話を重ねながら、長野の未来の革新的かつ建設的なビジョンを、チーム一丸となって生み出せることを大いに期待しています。

庁内外のメンバーの視点を生かし、2040年の長野を創る

長野市企画政策部次長 兼 企画課長/日台 和子

長野市は、近隣の市町村から通勤、通学してくる方も多く、市外との結びつきが強い都市です。長野地域9市町村で形成している長野地域連携中枢都市圏のなかには、2040年に生産年齢人口が6割減る地域もあり、市外の人口減少は長野市にとっても深刻な課題です。

そして長野市も生産年齢人口が減るなかで、いかに長野地域の経済を維持していくか、今から先手を打っておく必要性が求められています。

長野地域経済成長けん引プロジェクトチーム体制図

その対応策の一つとして、20年後の2040年も市役所で働いている45歳以下で社会人経験5年以上の職員を中心に立ち上げたのが、今回のプロジェクトチームです。このチームは、商工、観光、農林分野の担当職員の他に、庁内から自薦他薦で集まった職員、須坂市、千曲市の職員を含めた約20名と、プロジェクトに賛同した地元金融機関やシンクタンクからのアドバイザー、戦略マネージャーからなる総勢30名ほどの体制で、これに事務局担当として企画課と人口増推進課の職員が加わります。

官民一体の戦略立案・実行を担う戦略マネージャー

戦略マネージャーは、月4~6日ほどの勤務を想定しています。長野市は東京駅から最速で約1時間20分、関西や北陸の都市部からも行き来しやすい距離にあります。通勤や勤務時間に関しては臨機応変に対応させていただきます。

業務は、着任後に全て一から始めるということはありません。庁内のプロジェクトチームは、4月12日からすでに動き出しており、長野市の現状分析や未来予測を進めています。長期ビジョンの骨子や仮ミッションをまとめた下地があったうえで、着任後に改めて議論を深め、本ミッションを決定して動き出すという流れです。戦略マネージャーには、まず本ミッションの決定と、その実現のための2040年に向けたロードマップを描いていただくことから始めてもらいます。

現在、プロジェクトチームで進めている現状分析や未来予測は、単に統計データからはじき出すのではなく、地元の金融機関やシンクタンクの協力を得た実質的な情報収集です。なお、今回のプロジェクトは、地元の金融機関6行全てから参加協力を得ており、期待の大きさとともに、地域の協力を得ているという手応えを感じています。

また、戦略マネージャーには、ビジネスライクな関係に終始せず、市街地や中山間地域の魅力を知っていただき、地域の人たちと積極的に交流していただきたいと思っています。プロジェクト成功の鍵は、市民の方々に広くプロジェクトを知ってもらい、官民一体になって推進していくことです。長野市の未来を切り開くプロジェクトメンバーの一員として、信頼関係を築きながら一緒に働けることを楽しみにしております。

今回の募集について

少子高齢化が進む長野市では、長期ビジョン「2040年に向けての挑戦」の策定および事業化が求められています。商工、観光、農林分野などを主とする地域の経済基盤をいかに強化していくか、その抜本的な対策を講じるべく、今回のプロジェクトが立ち上がりました。プロジェクトは戦略マネージャーが着任する2019年10月に本格的にスタートし、2年目には長期ビジョンを策定。3年目には事業化させるという3カ年計画です。戦略マネージャーには、民間企業における経験を生かし、行政にはない発想力・企画力で戦略を描いていただくだけでなく、その戦略にもとづき施策を実行するところまで担っていただきたいと思います。そのため、官民一体となってプロジェクトを推進できる、バイタリティーにあふれる人材を必要としています。

求める人物像

プロジェクトチームは、自由な意見交換、有意義な議論を重ねられる関係性を築いていきたいと考えています。そのため、戦略マネージャーには、外部ならではの視点や専門的見地で率直な意見、提案をしていただくことを期待しています。また、プロジェクトを成功させるには、民間の協力も不可欠です。関係機関に出向く機会も多いので、フットワークの軽さや密に交流できる協調性、社交性など、コミュニケーション能力は特に重要視しています。さらにAIやIoT、5Gといった最先端分野の知識や技術、広い人脈なども期待している点です。

得られるキャリア価値

長野市は、近隣市町村の雇用や教育の受け皿となる中核都市である一方、生産年齢人口が減少する地方都市共通の課題を抱えています。いわば東京と地方それぞれの課題が一つの市で同時に起きているという状況です。長野市で抜本的な課題解決が打ち出せれば、日本全国のあらゆる都市の課題解決に応用できると考えられます。人口減少下での人材育成という課題解決に取り組み、官民一体となって進めるプロジェクトの経験は、今後企業で働くうえでも、そのキャリアや活動の幅を大きく広げるチャンスになり得ます。

募集職種

  • 【副業兼業】長野市の未来を創る戦略マネージャー
    • 事業企画・事業統括 経営企画・経営戦略 新規事業企画・事業開発
    • 長野県

    人口減少、少子・高齢化が進展した人口縮減社会に見合う、2040年頃までの長野市の将来のあるべき姿を再構築するための第一歩として、地域活力の源泉である経済基盤(主に商工、観光、農林分野)について、市のブレーンとなり、長期的観点から抜本的な強化を担っていただく戦略マネージャー(3名程度)を募集します。 職員等で構成するプロジェクトチームと一体となり、市が抱える課題を調査・分析し、ミッションの設定、未来の目標実現に向けロードマップを策定した上で、先手を打って以下のような新たな施策の立案、施策を具体化した事業の実証実験等を行っていただきます。 また、民間企業での経験を活かした行政にない新たな発想・視点や豊富なネットワークにより、市及び各主体がイノベーションに挑戦することを支援するとともに、従来は、行政単独では解決困難であった課題に対するブレークスルーにより、市政全体への相乗効果を期待しています。 さらに、AIやIoT、5Gなど、最先端の分野にも積極的に挑戦し、攻めの行政を実現するために尽力していただきたいです。 【新たな施策の立案の例】 ・各産業と連携した地場産業振興、高付加価値化 ・地域特性を活かした商業の新たな展開 ・地域資源の個性と魅力の磨き上げによる関係人口の創出 ・企業等の農業参入促進、農産物輸出拡大 ・スマートシティ実現に向けての環境整備 【業務内容】 商工・観光・農林等について、分野横断的に将来の長野市のグランドデザインをイメージし、その実現に向けて新たな施策の立案及び新事業のスタートアップを担っていただく業務となります。 ・客観的データに基づく現状等の調査・分析及び施策のヒアリング ・ロードマップ策定 ・新たな施策の立案及び既存の施策の見直しについての検討 ・新たな施策等の推進について、専門的見地からの指導・助言、関係部局間の調整 ・新たな施策等と企業等が行う活動との結び付け 【選考方法】 ・選考は、書類選考と面接(1次・最終)を予定しています。 ・1次面接は、6月29日(土)・30日(日)、7月6日(土)・7日(日)に東京での面接を行います。なお、1次面接に参加いただく旨の通知は6月24日(月)の正午までにお送りする予定です。 ・最終面接は、7月26日(金)、7月27日(土)に長野市での面接を行います(交通費支給予定)。 ・2019年10月より業務をお願いする予定です。