「スポーツビジネス」×「デジタル」の可能性を切り開く
「スポーツで、もっと、幸せな国へ」。1993年5月15日、Jリーグは国立競技場で産声を上げました。あの開幕宣言から四半世紀以上、同社は今も、日本スポーツ界の先駆者として歩みを続けています。今回、重点戦略の一つである「デジタル技術の活用推進」を担う新しいメンバーを募集するにあたって、チェアマンの村井満氏、そして、デジタル戦略担当オフィサーである、株式会社Jリーグデジタルの野溝忠利氏にお話を伺いました。
本ページの求人の募集は終了しました。
募集期間:2019年5月23日(木)〜 2019年6月19日(水)
本ページの求人は、「プレミアムステージ」をご利用でなくても、ビズリーチ会員であればどなたでも応募が可能です。
サッカーファンの思いを、「デジタル」の力でかなえていく
チェアマン/村井 満
サッカーというスポーツは、世界規模の認知度と人気を誇っています。だからこそ、Jリーグのビジネスは、国内の環境だけに閉じることなく、われわれがチャレンジした事例がグローバルに波及する可能性もあるのです。世界の最新事例もキャッチアップしながら、自分たちでビジネスを作り上げていく魅力が、この仕事にはあります。
海外事例では、アメリカのメジャースポーツで顕著ですが、「ドリームジョブ」ともいわれ、多くの優秀なITエンジニアがスポーツビジネスに参画するのが一大トレンドとなっています。2025年には現状の約3倍の15兆円以上に成長することを期待されている日本のスポーツビジネスにもその波は影響しており、Jリーグが担う役割は大きいものとなっています。
「ジャイアントキリング」という言葉にも表れるように、サッカーは再現性が低く、見通しが立ちにくいことが本質にあります。だからこそ、裏側のビジネスは基盤を安定させなければいけません。経営を安定化させ、生産性を上げ、再現性を高めるためにも、私たちにはデジタル技術を活用していくことが必要なのです。ドイツやイングランドはリーグマネジメントを変えていった結果として現在の繁栄があります。アジアにおけるポジショニングを見定め、日本が今ここでしっかり手を打っていけば、Jリーグにはまだまだ大きな伸びしろがあるといえます。
「5G」への移行によって、さらなる開花を目指す
Jリーグでは2016年度の事業計画から、重点戦略の一つとして「デジタル技術の活用推進」を掲げています。J1、J2、J3クラブの試合が日々あるということは、短期間に数千人を超えるモビリティーが発生し、一定の大きなトラフィックが生まれているともいえます。スタジアムの中で起きている全てが、いわばビッグデータ生成の好機。これを活用しない手はありません。
試合結果の速報をはじめ、お客様のニーズもリアルタイム性にあるためデジタルとの親和性も非常に高い。2016年にはパフォーム・インベストメント・ジャパン社との放映権契約を結びましたが、年間1,000試合を超える映像の制作著作権をJリーグが持つことを了承してもらえたことで、従来よりも映像を活用したプロモーションを積極的に行えるようになりました。たとえば、リーグの公式SNSは大きく利用者数が増えており、今後の活用の余地も多く残されています。
また、選手の動きを追尾するシステム、ビデオ判定、来場者へのWi-Fi提供、デジタルサイネージなど、スタジアム・ホームタウンのICT化も推し進めています。他にも、Jリーグに所属する全55クラブが一括して使えるデジタルプラットフォームを整備し、スマートフォンアプリを活用した情報発信、物販、チケット販売などが行えるようになりました。
通信システムが5Gに移行すれば、さらに「できること」は増えていきます。あらゆる場所で、Jリーグの可能性がデジタル領域によって花開く機会を待っています。その根本にあるのは、サッカーにまつわる「見たい、知りたい」というストレートな思いです。それらを正直にかなえていく、好奇心あふれる方からの応募をお待ちしています。
真のゴールは、豊かな社会の実現
われわれの仕事は社会貢献にもつながる公益性を持ち合わせています。その一つとして、オープンイノベーションの考えのもと、スタジアムでの興行や試合を通じて蓄積したデータを、研究機関や教育機関に再活用してもらう構想もあります。たとえば、けがをした選手が回復する過程で得られた治療データは、そのまま医療やリハビリテーション領域でも活用できるかもしれません。現在は教育機関などと連携し、サッカーから得られるデータを別の観点から見つめ、社会へ還元していく取り組みを始めています。
そして、誤解を恐れずに言えば、われわれはサッカーを「豊かな社会実現の手段」とも捉えています。地域密着のクラブが各地でサッカーをすることで、それぞれの地域が活力を得て、豊かな社会を実現できると考えているのです。地元にあるサッカークラブが街のアイデンティティーとして機能することは、出身者が地域へ目を向ける動機にもなります。サッカー選手が子どもたちにとって憧れの職業になっていることは、教育にも良い影響を与えるでしょう。
サッカーによって、地方創生、健康増進、国際交流を目指す
また、下部のJ3リーグであっても数千人単位の人々が、試合を通じて隔週で交流します。それだけの交流人口を生むコンテンツは、エンターテインメントとしてもそうそうありません。たとえば、観光資源を付随させることで訪日客が日本をより楽しめるような提案ができれば、経済の活性化をより促せます。
地方創生、健康増進、国際交流といった日本が抱えている課題の多くを、スポーツが解決できる可能性を持っています。われわれのメジャーメントは動員数や収益の増加だけではありません。Jリーグを発展させることで人々が交流し、地域に対するアイデンティティーが深まったことで得られる「本当の豊かさ」を日本の隅々まで行き渡らせ、ホームタウンの幸福度指数を高める。それこそが、真のゴールなのです。
「スポーツ」へ懸ける情熱、そして「デジタル」の可能性を信じて
株式会社Jリーグデジタル プラットフォーム戦略部 デジタル戦略担当オフィサー/野溝 忠利
私はまず、新卒で入社した大手ゲームメーカーでIT部門に所属し、ERPをベースとした物流システムの開発や運用保守を7年ほど経験しました。
その後、業界最大手のコーヒーストア運営会社に転職し、引き続きサプライチェーン領域を担当した後、店舗を利用するエンドユーザー向けのオンラインサービスのシステム立ち上げを担当。ここでは会員プラットフォームやハウスカードでのオンライン機能、会員認証システム、ポイントシステムの設計、開発など、幅広い経験を積むことができました。
恵まれた環境のなかで大きな不満もなく働いていましたが、ふとある時「人生で一番楽しい瞬間は何だろう」と考える瞬間がありました。その時に頭をよぎったのは、スポーツをしている自分の姿でした。
年齢を重ねるほど、自分の感情をむき出しにする瞬間は少なくなっていきます。しかし、スポーツに打ち込んでいるときは、必死になってボールを追いかけたり、ゲームに勝って子供のように無邪気に喜んだりできます。
人間の感情を大きく動かす魅力がスポーツにはあると実感していて「いずれスポーツに関わる仕事ができれば」と考えるようになりました。そして2018年、「ビズリーチ」でJリーグホールディングスの公募求人を目にし、すぐに応募を決意しました。
一人一人が大きな裁量を持った、小回りのきく組織
多くの人が知っているであろうJリーグですが、想像以上に小さな組織が運営しているということを、入社して強く感じています。一人一人に大きな裁量が与えられていて、いい意味でのプレッシャーを感じる日々です。
今までに積み重ねてきた歴史やシステムを生かしつつ、新しいサービスを世の中に発信することで、サッカーというスポーツそのものを盛り上げていく醍醐味は、他では味わえないことだと思います。
私自身、これまでに会員認証や決済の仕組み、DMP、CRMなど、さまざまなことに取り組んできた経験が今の職場で生かされていると感じます。特定の役割に固執することなく、マルチロールでいろいろなことにチャレンジしたい方であれば、その強みを余すことなく発揮できるでしょう。
「デジタル」の力で、「リアル」な体験を加速させていく
最終的には「スタジアムに足を運んでもらうこと」をゴールに掲げてサービスを開発しています。チケットを購入し、スタジアムの観客席からサッカー観戦を楽しむという「リアル」なユーザー体験を生み出すために、私たちはチーム一丸となって、デジタル技術の活用の推進に取り組んでいます。
なかでも、各方面で話題となっている第5世代移動通信システム、通称「5G」は、スタジアムでの観戦とデジタルの世界をこれまでとは違う形でつなぐ、今までにない可能性に満ちあふれていると感じます。
この大きな変化の波を前にして、誰かが始めるのを待つよりも、自分自身が新しいロールモデルを生み出す立場にいるほうが圧倒的にワクワクできるはずです。新たに生み出されるテクノロジーをスポーツの世界で活用し、他の分野にも波及させていく経験は、それだけで大きな価値があります。
サッカーに限らず、スポーツに対する強い思い、そして、新たなデジタルソリューションの可能性を追求したいという挑戦心をお持ちの方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。
募集職種
-
【プロジェクトマネージャー/システム設計開発】Jリーグの更なる進化を担うITスペシャリストを募集
Jリーグの重点戦略テーマの一つにデジタルマーケティングの強化を掲げ、Jリーグデジタルでは、Jリーグのファン・サポーターとの接点となる各種サービスを提供します。 クラブ向けには、サービスで蓄積した情報を、顧客データベースとして構築・提供しています。現在導入中のDMPやMAをはじめ、今後は新たなフロントサービスの追加も検討しています。 少人数で効率よく開発を行っていくために、ビジネスチームとのコミュニケーションの中で本当に必要としているものを理解し、開発パートナーのエンジニア・プログラマとのダイレクトなコミュニケーションの中で、要件の重要度を伝えながら、システム設計を担当頂ける人材を募集しています。 ■仕事内容 【Jリーグ 共通プラットフォーム】 1.Jリーグ共通プラットフォーム(顧客管理システム、来場管理システム、データ分析システム)の企画・開発・運用 ※開発パートナーに委託している開発案件のプロジェクトマネージメントを担当頂きます。 2.Jリーグ共通プラットフォームを利用するサービス(ECサイト、チケットサイト、スマホアプリ、スタジアムWi-fi等)の開発支援 ※Jリーグがパートナーと協業して各クラブに提供を行っている各種サービスとクラブのサービス・システムとの連携を含みます。 3.クラブやJリーグ内のシステム利用支援 ※データ分析や施策実行の支援 ※施策・要望に応じた、分析、カスタマイズについて内製・ご自身での対応も想定 ■雇用形態・年収 ①正社員 (600万~1,000万) ②プロフェッショナル契約社員 (600万~1,200万) ※①将来において、他業務へのローテーション人事の可能性があります。 ※②上記担当領域での原則3年、最長5年のプロフェッショナル有期契約となります。 ※①②ともに経験・能力等を考慮し、応相談。