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北海道余市町役場

「北のフルーツ王国」を外部人材の力で興す

北海道の西部、積丹(しゃこたん)半島の東の付け根に位置する余市(よいち)町。海産物や果物などの豊富な食資源、札幌市から車で約1時間の好立地という魅力がありながら、それらをまだ広く伝えられていません。今回は、余市町のブランド戦略の立案から実行までを担う戦略推進マネージャーを副業・兼業限定で募集。今後の展望について、余市町長の齊藤啓輔氏にお話を伺いました。

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募集期間:2019年7月3日(水)〜 2019年7月30日(火)

本ページの求人は、「プレミアムステージ」をご利用でなくても、ビズリーチ会員であればどなたでも応募が可能です。

豊富な食資源と好立地。可能性に満ちた余市町

余市町長/齊藤 啓輔

──ワインやニッカウヰスキーが有名な余市町ですが、産業や観光における特色を教えてください。

余市町はぶどう、りんご、なしの生産量で北海道内1位を誇り、果物狩りを楽しめる果樹園も多いことから、「北のフルーツ王国」と呼ばれています。ぶどうを使ったワインの生産も盛んで、北海道初のワイン特区に認定された他、町内には10以上のワイナリーがあり、ワインの醸造をするために移住してこられる方も少なくありません。

また、かつてニシン漁を中心に発展してきた土地であり、現在もエビやウニ、サケなどを中心に漁業が活発に行われています。

2018年には、北海道横断自動車道の余市ICが開通。札幌市から約1時間、新千歳空港から約1時間半でアクセスできるようになったため、観光客の増加を見込んでいます。

──豊富な食資源と好立地という強みがある一方で、現状の課題は何でしょうか。

ポテンシャルを持った土地であることを外にうまく発信できておらず、まだ認知度が低いことです。余市町に住む私たちはその魅力を肌で知っていますが、それを可視化し、外の人にも伝えなければなりません。

日本全体に言えることですが、今後の人口減少も課題の一つです。ただし、人口減少はすぐに食い止められるものではないため、そうした状況のなかでもコミュニティーを維持できるようなまちづくりを行う必要があると考えています。

ポテンシャルを生かしたまちづくりが急務

──課題の解決に向けて、現在注力されていることはありますか。

まちづくりは行政だけではできないため、民間企業の協力を仰ぎ、町内の若い人々の声も集めながら、余市町の魅力を発信する取り組みを進めています。たとえば、「余市・仁木ワインツーリズムプロジェクト」を立ち上げ、さまざまなイベントを実施するなど、余市町の持つ食資源のPRには特に力を入れています。

──余市町をどのようなまちにしたいと思われますか。

札幌市に住んでいる方や観光客の方々に、もっと気軽に来ていただけるような場所にしたいですね。

札幌という道内一の大都市から車で1時間程度走れば、広大な農村地帯が広がり、果樹園で果物狩りを楽しんだり、港で新鮮な魚介類に舌鼓を打ったり、スカイダイビングなどのレジャーにも挑戦したりできる。余市町は、日常の騒々しさから離れてショートトリップできるまちです。

今回募集する戦略推進マネージャーと一緒に、こうした魅力をより多くの人に伝え、余市町の可能性をさらに引き出していきたいですね。

余市町の未来につながるなら、何を仕掛けるかは自由

──戦略推進マネージャーとして外部から参画される方にお任せしたい役割は何でしょうか。

マーケティング分析やPRの知見が豊富な方に、余市町の魅力の可視化と発信をしていただきたいと考えています。単にデータ分析や広報だけではなく、イベント実施や商品化、販路の開拓といった出口の設計まで総合的に行う、町のPR全体を統括するプロデューサーのような役割をイメージしています。企業でいうところの新規事業開発の責任者に近いかもしれません。

──PR戦略の設計から実行まで活躍の場は幅広いですが、最初にお任せするプロジェクトなどは決まっていますか。

2019年秋に羽田空港内で実施予定のPRイベントが、携わっていただく目先のプロジェクトになります。しかし、既に決まっていることに対して力を発揮していただくよりも、課題の掘り起こしや分析から入っていただくことを期待しています。

余市町の魅力を伝えていくためには何が必要で、そのために何を行うかという部分から考え、戦略を立案し、実行していく。戦略という絵を描き、自由に仕掛けていただきたいと思っています。

民間の力を生かし、余市町の可能性を引き出す

──自由な発想でプロジェクトを立案できるのですね。

そうです。最終決定は私も含めて行いますが、余市町のためになることで出口までしっかり設計できているのであれば、何を実行していただいても構わないぐらいの気持ちでいます。

お役所的な仕事ではなく、民間の活力を取り入れ、多くの人を巻き込みながら大きな波を起こしていただきたいので、次代を担う町の若手メンバーと協力しながら新しいプロジェクトを立ち上げたり、地元のメーカーとコラボして商品開発を進めたりといった取り組みもウエルカムです。もちろん観光協会とも密にコミュニケーションを取り、町内外の人脈を広げながら、さまざまなプロジェクトをリードしていただければと思います。

──最後に、ビズリーチ会員の方々へのメッセージをお願いします。

今後の日本全体を考えたときに、大幅な人口減少は不可避です。そのなかでも、強い経済を維持しながら良い国をつくっていくためには、東京一極集中ではなく地方の可能性を引き出さなければなりません。

余市町という地域の未来をつくることは、ひいては日本の未来をつくることにもつながります。そんなやりがいにあふれた仕事に、ぜひチャレンジしていただきたいですね。

今回の募集について

余市町は、果物や海産物など豊富な食資源を持ちながらも、全国的な知名度はまだ高くありません。現在の人口は1万9,000人ですが、2040年には1万2,000人まで減少するという推計が出ており、将来的な人手不足や財政難への対策として、町の持つポテンシャルを十分に引き出し、より多くの人を余市町に呼び込む必要があります。

「日本有数のワイン産地」として、また「食の都」として、日本全国、さらには海外にも効果的に情報を発信していくため、町の魅力発掘から課題の分析、商品化や販路開拓といったプロモーション活動まで、総合的にPRをお任せできるプロフェッショナル人材を求めています。

求める人物像

単に分析や広報を行うだけではなく、イベント実施や商品化、販路開拓といった出口の設計まで落とし込めるかを重視しています。課題を可視化したり、意見やアイデアを積極的に発信したりすることも大切ですが、同時に周りを巻き込みながら実行していく力のある方を求めています。

また、プロジェクトを遂行するにあたり、資金調達や運用も管理していただきたいと思っています。クラウドファンディングを利用するなどの手段は問いません。財源確保に関する知見をお持ちの方には、そのスキルを存分に生かしていただけます。

得られるキャリア価値

今回のポジションだからこそ得られるキャリア価値は、大きく2つあります。1つは、余市町の豊富な素材を使い、一自治体を自由にプロデュースできる経験を積めること。

余市町で豊富に採れるぶどうを例にしても、ワインの材料として使うか、果物狩りの楽しさを外国人向けに訴求するインバウンドのコンテンツとして使うか、活用法はさまざま。自分の手で、地方創生の道筋をつくることができます。

もう1つは、将来に生かせる人脈ができること。北海道の経済界で活躍する人物と交流できる機会が多いため、今後のビジネスにつながる人脈を築ける可能性に富んでいます。

募集職種

  • 【副業兼業】余市町戦略推進マネージャー
    • 広報・PR・広告宣伝 リサーチ・データ分析 事業企画・事業統括
    • 東京都 北海道

    余市町は北海道の西部、積丹半島の東の付け根に位置する人口約19,000人の町で、日本海に面し小樽市の西部に隣接しています。1次産業が盛んで農業と漁業が共存しており、ウイスキーやワインは余市ブランドとしての地位を確立しています。特にワイン産業においては、全国トップクラスのワインぶどう産地であることから、全国のワイナリーに高品質なワインぶどうが供給されており、また、北海道初のワイン特区認定も追い風となり、理想のワインをつくるべく、道外からも新規就農者やワイナリー起業者の進出も続くなど、ワインのまちとしての知名度も向上しつつあります。 このように、農産物や水産物、さらには洋酒など、食資源が豊富な余市町ですが、まだまだ全国的な知名度も低いことから、食資源の豊富な余市町を「食の都」として、全国に、さらには海外にも効果的に情報発信してPRしていく必要があります。 また、2018年には北海道横断自動車道の余市ICが開通し、札幌から車で約1時間、新千歳空港から約1時間半でのアクセスが可能となり、生活面、流通面でも住みよい町として進化を続けています。 今回募集するポジションでは、「ヒト」「モノ」の流れをつくって、それらを呼び込むための豊富な資源を活用します。これに加えて、まだ広く知られていない余市町の魅力を効果的に情報発信し、国内はもとよりインバウンドマーケティングにより観光入込客や余市町への移住者、新規事業者などを呼び込みます。さらには、余市町の特産品の販路拡大を図ることで「好サイクルを創出」していく役割を期待しています。 【仕事内容】 ・余市町のブランド戦略の立案/遂行 ・広報戦略の策定/実行 ・SNSなどを活用した情報発信 ・2019年の秋頃に予定している羽田空港内での余市町PRイベントに関して、PR施策の策定段階から加わっていただきます。 【羽田空港内でのPRイベント】(イベントの実施内容により変更の可能性あり) ・羽田空港国内線ターミナルの利用客に対して、余市町特産の飲料(果実ジュース、ワイン、ウイスキーなど)や余市町の食材を使った町のPR企画を検討しています。 ・羽田空港のプロモーションを取りまとめている羽田未来総合研究所の担当者と連携しながら、イベントの最終準備から当日の運営に関わることで余市町への理解深耕の機会として役立てていただきます。 ・本イベントにおいては、PR施策の策定、実行、イベント実施によるデータ取得や取得したデータを活用したマーケティング施策の策定、実行などを担っていただきたいと考えています。