「攻め」の行政を推進。もっと輝く福山をデザインする
全国で初めて、副業・兼業限定の外部人材「戦略推進マネージャー」を採用した広島県福山市。この取組を皮切りに、全国の自治体で企業の社員ら民間人材を、副業・兼業で獲得する動きが広がっています。今回、人口減少対策を中心とした重点課題に「攻め」の姿勢を維持しつつ、次なる課題に立ち向かうため、新たな戦略推進マネージャーを募集します。先進的な施策に取り組む福山市が描く未来像とは。その未来像の実現に向けた思いや候補者に対する期待を交え、福山市長の枝広直幹氏にお話を伺いました。
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募集期間:2020年3月19日(木)〜 2020年4月15日(水)
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福山創生。副業・兼業人材とともにチャレンジ
福山市長/枝広 直幹(左から3人目)
福山市は、瀬戸内の中央、広島県東部で岡山県との県境に位置する、広島県内では広島市に次いで2番目に人口の多い都市です。潮待ちの港「鞆の浦(とものうら)」や、新幹線の駅に日本で一番近い「福山城」をはじめとした歴史・文化資源が豊富です。また鉄鋼やデニムなどの企業が集まる、日本を代表する「ものづくりのまち」でもあります。
こうした魅力を持ちながらも、全国の他の地方都市と同様に、人口減少が進んでいます。人口減少は市場の縮小や税収の減少など、地域経済や行政運営に影響を及ぼすだけでなく、地域社会のさまざまな基盤の維持も困難にし、都市の衰退につながります。福山市は、広島県東部・岡山県西部の備後圏域の中核都市であり、福山市のみならず圏域全体の活力を牽引する責任と役割があります。
必要な都市機能を維持しつつ、備後圏域の活力を向上させるためには、より効果的な施策を、スピード感を持って推進することが欠かせません。このため、市役所内の人材やノウハウに加え、外部の意見を柔軟に取り入れることで、多様化する課題に対応できる新しい発想が必要と考えました。
課題解決に向けて民間人材の発想を生かす
そこで福山市では2018年3月、全国で初めて副業・兼業限定で戦略推進マネージャーを5名採用しました。彼らはそれぞれの知識や経験、ネットワークを生かし、大きな成果を上げています。例えば、人口減少対策では、戦略推進マネージャーのアドバイスを基に、ペルソナマーケティングという手法を取り入れ、よりターゲットを絞った新しい形の強化策を取りまとめることができました。
彼らの企画提案と独自のネットワークの活用によって、数多くの新規事業の構築と既存事業の見直しが実現。ワーケーション事業では、事業計画の策定や推進体制の構築などにご支援をいただくとともに、自身のネットワークから体験者2名を誘致していただき、次年度の本格実施に向けたモデルケースづくりが進んでいます。体験者の一人は、福山市にビジネスの可能性を感じ、ワーケーション体験の枠を超え、実際に移住してくださいました。
大学発ベンチャー創出事業では、同ベンチャーの可能性の調査・分析をしたうえで、市内大学が持つシーズと市外企業の結び付けを実施していただき、次年度から両者による共同研究が実施される運びとなりました。
その他にも中国人インフルエンサーを活用した福山市の魅力発信や備後圏域の資源を活用したリトリート女子旅の企画提案、大学生向けの就職と家庭・子育てをセットで考える「キャリアデザイン×ライフデザインセミナー」の開催など、彼らがいなければ実現できなかった事業が生まれています。
しかし、地域を取り巻く課題は日々変化し、人口減少も待ったなしの状況のなか、これまでの取組の手綱を緩めるわけにはいきません。「攻め」の姿勢を崩さず、人口減少に立ち向かっていくためには、日々変化していく課題に柔軟に対応できる発想とネットワークを持つ「戦略推進マネージャー」が必要であり、新たな切り口から募集することとしました。
戦略推進マネージャーが福山市の未来を切り開く存在に
戦略推進マネージャーには福山市の未来を切り開き、福山市をさらなる成長が見込めるまちへと進化させる役割を担うべく、市政全体を俯瞰し、人口減少対策を中心とした重点施策に対する調査・分析や企画提案、事業推進へのアドバイス等をしていただきます。
新たに支援を必要としている分野としては、先端技術を活用したまちづくり、「福山城築城400年記念事業」などの市の重要プロジェクトの総合プロデュースがあります。
こうした分野で専門性をフルに発揮していただくとともに、それぞれが持つ知識やスキル、経験を生かして、その他の分野に対しても、積極的にご支援いただきたいと考えています。
福山市から応募者へのメッセージ
福山市では5名の戦略推進マネージャーが副業・兼業で活動し、全員が成果を上げています。それぞれが約2年間の活動を通して、市役所内のみならず、地域の産業団体や教育機関などにも活動の幅を広げながら、地域と密接に関わりを持っていくステップを進んでいます。このような流れは、副業・兼業で地域社会になじんで成果を上げていく、福山ならではのひとつのモデルを形成しています。ぜひ地域社会と深く関わりながら、福山市に新たな風を吹き込んでいただくことを期待しています。
今回の募集について
求める人物像
マーケティングやプロジェクトマネジメントの知識・経験や独自のネットワークを生かし、新しい視点で課題解決ができる方を募集します。市民・社会のニーズを敏感に感じ取り、データに基づく有効な施策提案やアドバイスを期待しています。事業の推進にあたっては、さまざまな部署や外部団体・企業を巻き込むことも多いので、コミュニケーション能力も重要視いたします。
今までにない自由な発想によるアイデアをいただきたいと考えているため、基本的には業種や経歴は問いません。さまざまなバックグラウンドの方からのご応募をお待ちしています。
得られるキャリア価値
福山市での副業・兼業のメリットは、実際に地方自治体の課題や現状をじかに把握できることです。また、人口約47万人の中核市の中に入り、職員とともに市政全体を俯瞰し、地域課題の解決に従事することは、民間企業では味わうことができない面白さとやりがいがあります。さらに、業務を通じて、市内のさまざまな企業や団体、人材などと新たな人脈をつくることも可能です。
現在活躍している戦略推進マネージャーの一人は、福山市での経験がきっかけで、別の企業でも副業・兼業をするなど、活動の幅が広がり、「福山市に来たことで人生が大きく変わった」と受け止められています。福山市で体験したことが、皆さんのキャリアアップや本業での新たなビジネスチャンスにつながり、皆さんの人生の幅を広げる良いきっかけとなるでしょう。
募集職種
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【戦略推進マネージャー】市民ニーズを叶える×AI・IoT等先端技術導入
【募集背景】 日本全国で人口減少・少子高齢化が急速に進み、地域の交通や医療・福祉、行政運営などの様々な分野で社会に影響を及ぼしています。また、経済や社会の情勢の変化に伴い、市民のライフスタイルや若者の意識も変化し、市民ニーズは複雑化・多様化しています。そこで福山市では、こうした課題や市民ニーズに対応し都市としての輝きを更に増すことができるよう、先端技術活用における基本的な考え方や重点的に推進すべき分野などを取りまとめた「ふくやまICT戦略」を策定しました。今後、この戦略に基づいて新たな都市づくりを推進していくことが重要となっています。 今回募集する戦略推進マネージャーには、福山市の先端技術分野のブレーンとして「ふくやまICT戦略」に基づく先端技術の社会実装に向け、個別の重点分野(※2)を推進するための調査・分析や企画提案、アドバイス、関係者との総合調整などをしていただくとともに、重点分野間の効果的な連携(例:モビリティ×観光)のコーディネートも担っていただき、先端技術を活用した都市づくり(Society5.0の実現)をともに目指していきいます。 ※2「ふくやまICT戦略」の重点分野(社会実装イメージ) 市民ニーズが高くかつ新しい要素があり、市民・企業が直接メリットを実感することのできる次の7分野を重点分野として定めています。 ・モビリティ(自動運転車両の普及) ・支払い(キャッシュレス決済の普及) ・医療/介護/福祉(5Gを活用したロボットによる遠隔の診断処方) ・観光(観光MaaSの実現・多言語翻訳など) ・防災/安全(センサー網やドローンの巡回) ・教育(ICT教育機器の充実) ・行政(スマホ一つで手続きを可能に) また本市の特徴であるものづくり産業の更なる発展に向けては、人材の育成・確保を通じた技術の伝承が重要です。そのため、子どもの頃から最新の科学やテクノロジーに触れ、創造性を育み、好奇心をかき立てるような場が必要であり、そこにふさわしい機能についてのアドバイスもいただきたいと考えています。 その他こうした先端技術以外の分野においても、専門知識やスキルを活かした支援もお願いしたいです。 IoTやAI、ICTなどの先端技術の実装に係る知識や経験をお持ちであることはもちろん、マーケティングやプロジェクトマネジメントのスキルを活かし、市民・社会のニーズやデータなどのエビデンスに基づく企画提案やアドバイスができる方に積極的にご応募いただきたいです。 【仕事内容】 先端技術の実装に関する次の業務を行っていただきます。 ■課題に関するデータ収集と分析 ■事業の企画提案 ■市役所内の関係部局や関係団体・企業間の総合調整 ■知識やスキル、経験に基づく専門的なアドバイスと参考事例の紹介 ■ご本業で培われてたネットワークを活用した施策と企業や団体等との結びつけ 【得られるキャリア価値】 ・地方自治体の現状や課題について、ダイレクトに知ることができます。 ・福山市は面積518㎢・人口47万人の中核市で市街地や観光地、中山間地域、離島など “日本の縮図”とも言えるフィールドの課題に触れることができます。 ・業務を通じて関わる市内の企業や団体、人材等と新たな人脈を作ることができます。 【受入れ態勢】 福山市は、2018年3月に地方自治体で初めて、副業・兼業による外部人材を採用した先進都市です。 このため、外部人材を受け入れる態勢と風土はバッチリです。「福山市のことは全然知らない…」という方も大丈夫。 採用直後は、福山市の特徴や課題、戦略などをしっかりとレクチャーさせていただきます。また、市内視察などもしていただきます。
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【戦略推進マネージャー】福山築城400年記念事業などの総合プロデュース
日本一新幹線の駅に近く、日本100名城にも選出されている福山城。この福山城が2022年に築城から400年を迎えます。本市ではこれを契機として、福山城をはじめ市全体の歴史・文化資源等を磨き上げ、その魅力を市内外に発信する「福山城築城400年記念事業」を推進しております。本事業では、市民の誇り・愛着の醸成や観光振興を目的とし、これまで福山城のライトアップや江戸時代の街並みを再現したVRの制作など、地域資源を生かした取組を行ってきました。今後も様々な企画を検討・実施し、2022年には本事業の集大成としてクライマックスイベントを実施予定です。 本事業を他にはない魅力的なものとし、成功に導くためには、市の職員の知識や経験、ネットワークのみならず、民間の第一線で活躍する高い専門性を持った人材の力が必要です。 今回募集する戦略推進マネージャーには、本事業の“総合プロデューサー”として、事業全体の戦略策定や個別の施策に係る企画提案、事業推進にあたってのアドバイスなどをお任せします。また、その他の市の重点プロジェクトについても、各種主要イベントの企画・演出へのアドバイスをいただきたいと考えています。 マーケティングやプロジェクトマネジメントの実務経験をお持ちであることはもちろん、職員や市民を巻き込み本事業を成功に導く、熱い情熱を持った方に積極的に応募いただきたいです。 【仕事内容】 ■事業全体を俯瞰した、必要なデータの収集と分析 ■事業全体の戦略決定への支援 ■個別施策の企画提案 ■市役所内の関係部局や関係団体・企業間の総合調整 ■知識やスキル、経験に基づく専門的なアドバイスと参考事例の紹介 ■本業で培われてたネットワークを活用した事業と企業や団体等との結びつけ 【得られるキャリア価値】 ・地方自治体の現状や課題について、ダイレクトに知ることができます。 ・人口47万人の中核市において、まちの活力と魅力を底上げするという、ダイナミックな業務を経験できます。 ・業務を通じて関わる市内の企業や団体、人材等と新たな人脈を作ることができます。 【受入れ態勢】 福山市は、2018年3月に地方自治体で初めて、副業・兼業による外部人材を採用した先進都市です。 このため、外部人材を受け入れる態勢と風土はバッチリです。「福山市のことは全然知らない…」という方も大丈夫。 採用直後は、福山市の特徴や課題、戦略などをしっかりとレクチャーさせていただきます。また、市内視察などもしていただきます。