「製鋼」という社名からは想像できない広大な事業領域。それが神戸製鋼です。

当社グループ企業のブランド「KOBELCO」全体で鉄鋼事業の売上比率は全体の約4割。残り6割を占めるのは、鉄鋼以外の溶接、アルミ・銅、建設・産業機械、プラントエンジニアリング、さらには電力卸供給、環境ビジネス、防災設備など。大手鉄鋼メーカーにおいて鉄鋼事業以外の事業の割合が最も大きく、多様な製品と技術群のシナジー効果でオンリーワンの製品を生み出す「複合経営」が最大の特徴なのです。

たとえば、クルマ。あらゆる部分に、KOBELCOのオンリーワン製品・技術が使われています。鉄鋼製造で蓄積した知見を生かし、新車を開発するメーカーへ材料最適化と加工法を提案。あるいは、世界に広がるネットワークを駆使し、メーカーのグローバル生産・調達をサポート。環境性能、安全性、走る楽しさ・快適さなどクルマに求められるスペックが上昇し続けるなか、KOBELCOはオンリーワンのノウハウを進化させ、クルマづくりの新たな課題を解決しています。

さらに、国内トップシェアを誇る製品も多数。新幹線形材、国内シェア70％のアルミボトル缶材、発電規模日本一の電力卸供給、世界シェア40％を持つ船舶エンジン用クランクシャフトなど、独自の付加価値が高く評価されているKOBELCOのオンリーワン製品・技術は極めて多彩です。

そして、複合経営とともに神戸製鋼が積極的に推し進めてきた戦略、それが海外進出です。KOBELCOブランドは、国内だけでなく海外でも広く知られています。鉄鋼事業はもちろん、それぞれの事業部門が早くから海外進出し、独自の地位を固めてきました。北米への進出は1960年。その後、70年代には中東、80年代は中国に進出し新興国ビジネスの基礎を築きました。

国内市場が成熟した現在、KOBELCOのグローバル展開はさらに加速しています。約100カ所の海外拠点で、多くのパートナーとプロジェクトを展開中です。「海外売上高比率50％以上」という中長期経営ビジョンを掲げ、新興国を中心とする成長市場への進出、そしてグローバルな事業展開に対応可能な人材の育成も積極的に推進しています。

世界で築いてきたKOBELCOブランド。その歩みは常に、個々の社員が切り開いてきました。語学力や海外経験は関係ありません。KOBELCOの製品・技術を求める人がいるところ、そこで新たな挑戦と成長を望む人材をお待ちしています。