キーパーソンインタビュー
女性としてのキャリアの築き方や、ワーキングマザーとしていきいきと働くコツなど、働く女性のロールモデルになりうる方、もしくは女性が輝くための制度や施策を導入している人事担当者へのインタビューです。
キーパーソン インタビュー
チャレンジを受け入れ、任せてくれる風土
PwCの働きやすさ、会社の魅力は何でしょう。
伊藤:やりたいと手を挙げればチャレンジさせてくれる自由な風土は、PwCで働く魅力だと思います。例えば今、女性のプロフェッショナルを集めた「ウーマンズ・ネットワーク」という会を立ち上げ、年に4回ほど20名弱のメンバーが集まっているのですが、それは同じチームのもう一人の女性ディレクターと私が主導して動かしたものなんです。
コンサルタントの仕事は、コミュニケーション力や気配り力、柔軟性が求められ、女性の強みを生かしやすい職種です。女性が活躍していくためにも、仕事や家庭の話を共有でき、相談できる場を設けてみてはどうだろう、と考えて始めました。私自身、仕事に行き詰まったとき、女性の先輩社員に相談して励まされることが多かったので、その機会を提供する側に立ってみようと。問題意識を感じたらすぐ行動に移す土壌があるのは、恵まれた環境だと思います。
森:いろいろなチャレンジをさせてくれるところでしょうか。その中には自分が手を挙げたものだけではなく、自分にできるとは思いもしなかったこともあります。監査中心だったころは、自分にアドバイザリー業務ができるとは思っていませんでしたが、任せて、見守ってくれました。そんな懐の深さというか、温かさが魅力だと思います。
阪根:そうですね、私もチャレンジを歓迎し、社員を信頼してくれる会社だなと感じます。私が所属する採用チームはプロジェクトが同時並行で進むことが多いのですが、採用現場で直面する課題に向けた新しい取り組みを提案する際に、実行段階で部門やタイトルを超えて皆が協力してくれます。そういった成功体験を少しずつ積み重ねることで、ステップアップにもつながる経験ができていると実感しています。自分でやりたいと言ったことには責任が生じますが、できると信頼して任せてもらえますし、可能な限り協力をしてくれる環境にはとても感謝しています。
キャリアは長距離走。休む時期があってもいい
20代、30代の女性に向けて、メッセージをお願いします。
伊藤:仕事も頑張るけれど、それ以外の時間も充実させて人生を楽しむことが大事です。キャリアは短距離走ではなく長距離走。常に全速力で駆け抜けなくても大丈夫です。人それぞれですが、女性はキャリアの中で休む時期も訪れます。長い目で見て「今年はゆっくりする1年」という時間をつくってもいいでしょう。休むときはちゃんと休むという余裕も、大切にしてほしいですね。
森:多くの経験をできる年代だと思います。特に女性は人それぞれ、ライフイベントもあり、仕事のペースを調整しなくてはならないことも多いと思いますが、それも一つの経験だと思います。常に全力でなくても、続けることが大事だと思うので、ぜひあきらめずに自分のペースで走り続けてほしいと思います。
阪根:ライフステージにおいて、キャリアチェンジに挑戦したり、転職を検討したりすることもあると思いますし、特に女性は多くの方が、出産や子育てなどで一時的に仕事から離れなければいけない時期に直面すると思います。環境が変わるときに不安はつきものですが、大切なのはどんなときもゴールを見据え、自分の選択を信じてコツコツと前に進むことだと思います。そのときは迷いながら選んだ道でも、後から振り返ったときに「あのとき、ああしてよかった」と成功体験の一つにするには、逆境を楽しむ「ポジティブにとらえる前向きマインド」も必要ではないでしょうか。
PwCのダイバーシティへの取り組み
介護・育児などで柔軟な働き方が必要な方をサポートする制度
- 短日勤務:1週あたり3日間もしくは4日間勤務への短縮
- 時間短縮(残業制限含む):1日あたり4時間半~7時間(残業なし)への短縮(30分単位)
- 在宅勤務:1月あたり最大8日間までの在宅勤務が可能
- その他、「保活コンシェルジュ」「ベビーシッター補助」「提携保育園」等を提供
カルチャーウィークの開催
「多様性を受け入れる」「お互いの価値を高める」「お互いの立場に立つ」「共有・協働する(Share & Collaborate)」「信頼関係を構築する」といった PwC Japanが重要視する価値観や目指す企業文化について理解を深め、行動を起こすための機会を提供することを目的に開催するものです。(1週間で24のセッションを開催)
セッション事例
- 女性の働き方について考える「しなやかでキレのあるキャリアの作り方」
- 子供をもつ親としての意見交換「Working Parents Network」
- グローバルでのキャリア形成の仕方について紹介「海外PwCで働く」
- PwCグローバル社員との交流の場「English Pub」
- 育児をする部下をもつボスや育児をする同僚/先輩/後輩をチームメンバーにもつ方とサポートについて語る場「イクボス」
- 性的マイノリティーがいきいきと働ける場づくりを考えるコース 等
その他ダイバーシティに関する取り組み
- 国連主催「HeForShe」への参画
- 「国際女性ビジネス会議」へのスポンサー協力 等