株式会社ビズリーチ 2012年02月03日
平均年収1000万円強のビジネスパーソンが就活生に薦める
「“本当の”就職人気企業ランキング2012」を発表
1位 三菱商事、2位 トヨタ、3位 ソニー、4位 三井物産、5位 グーグル
~大学生が選んだランキングとは異なる結果に~
日本最大級 注1)の年収1000万円以上の転職サイト「ビズリーチ」(http://www.bizreach.jp/)を運営する株式会社ビズリーチ(所在地:東京都渋谷区代表取締役:南壮一郎)は、当サイトの会員であるビジネスパーソン1701人(平均年収1125万円)に、就職活動中の大学生に薦めたい企業について、2011年12月26日から2012年1月4日に、アンケート調査を実施しました。
- 注1)年収1000万円以上の会員数
平均年収1000万円強のビジネスパーソンが就活中の学生に薦める「“本当の”就職人気企業ランキング2012」
2012年 | 2011年 | 昨年比 | 企業名 |
---|---|---|---|
1 | 1 | → | 三菱商事 |
2 | 4 | ↑ | トヨタ自動車 |
3 | 2 | ↓ | ソニー |
4 | 8 | ↑ | 三井物産 |
5 | 6 | ↑ | グーグル |
6 | 11 | ↑ | 日本アイ・ビー・エム |
7 | 7 | → | ソフトバンク |
8 | 15 | ↑ | リクルート |
9 | 3 | ↓ | 楽天 |
10 | 9 | ↓ | P&G ジャパン |
11 | 5 | ↓ | ファーストリテイリング/ユニクロ |
12 | 10 | ↓ | パナソニック |
13 | 24 | ↑ | 三菱東京UFJ銀行 |
14 | 26 | ↑ | アップル |
15 | 12 | ↓ | 本田技研工業 |
16 | 17 | ↑ | キヤノン |
17 | 圏外 | ↑ | 東日本電信電話(NTT 東日本) |
17 | 19 | ↑ | 伊藤忠商事 |
19 | 圏外 | ↑ | グリー |
20 | 13 | ↓ | 日本マイクロソフト |
21 | 圏外 | ↑ | ディー・エヌ・エー |
22 | 圏外 | ↑ | 日立製作所 |
23 | 圏外 | ↑ | 武田薬品工業 |
24 | 16 | ↓ | マッキンゼー・アンド・カンパニー |
25 | 22 | ↓ | 国家公務員 |
26 | 17 | ↓ | 野村證券 |
27 | 14 | ↓ | 日本GE |
28 | 圏外 | ↑ | 日産自動車 |
29 | 20 | ↓ | ゴールドマン・サックス証券 |
30 | 22 | ↓ | 住友商事 |
※株式会社などは省略
大学生が選んだランキングとは全く異なる結果に
三菱商事と三井物産は学生が選んだランキング注2)と同様、5位以内だったが、商社を除くと大学生への調査では上位にランクしていない企業が多く上位にランクし、学生とビジネスパーソンの視点の違いが明確化した結果となった。
グローバル展開する日系企業が上位に
三菱商事が、3年連続首位獲得。「海外で活躍でき、グローバル感覚が身につくから」など、グローバル展開するビジネス力が評価された。「多様な事業と専門性の取得」など、多様な事業があり色々な経験ができるという声も多かった。三井物産と伊藤忠商事も昨年よりもランクアップした。
また、トヨタ自動車、ソニー、パナソニックをはじめ、グローバル展開する日本メーカーが上位にランクイン。グローバル競争が激化する中、世界で通用する技術力を持ったグローバルメーカーが選ばれた。また、グローバル展開に積極的なファーストリテイリング/ユニクロも11位にランクインした。ちなみに、大学生が選んだ就職先人気企業ランキング注2)文系男子でも三菱商事は1位だった。
成長が期待される新興企業がランクイン
成長が期待される新興企業のソフトバンクと楽天が昨年同様10位以内にランクインした。また、ソーシャルゲーム市場における成長が評価されたグリーとディー・エヌ・エーは、「ソーシャル業界で国内有力企業」「新人でも与えられる権限が大きい」などの理由で、昨年は圏外(31位以降)だったが19位と21位に浮上した。また、医薬業界は堅実な成長が期待され、昨年圏外だった武田薬品が23位にランクアップした。
外資系企業が多くランクイン
大学生が選んだランキング注2)の上位10社には1社も外資系がランクインしていないが、ビジネスパーソンへの調査では、外資系企業が3社もランクインした。若いうちから専門職として人材を扱い、専門性を身につけられることが人気の理由と思われる。専門性を身につけることがキャリアの形成のために重要であることがわかる。また、グーグルやアップルなどのグローバル企業が「革新性とビジネスを上手に融合している」という理由で上位に選ばれた。特にiPhone4 を昨年発表したアップルは昨年の26位から14位へとランクアップした。
社員教育システムが充実した企業がランクイン
リクルートは、「社内起業制度があり、独立をサポートしてくれる」「仕事の基礎が身につく」という理由で、昨年の15位から8位へとランクアップした。また、「社員教育システムが充実している」という理由で、P&G がランクインした。1社目で仕事の基礎力をしっかり身につけることの重要性を示唆していると思われる。
安定性が高い企業が選ばれる
今後の成長が期待される新興企業がランクインする一方で、「安定性がある」いう理由で、三菱東京UFJ銀行(昨年24位→今年13位)やNTT 東日本(昨年圏外→今年17位)、国家公務員(昨年23位→今年25位)がランクインした。昨年よりも安定性が高い企業が多く選ばれたのは、円高や欧州債務危機や東日本大震災などの影響と思われる。大手安定志向は、大学生のランキングではさらに顕著だった。
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平均年収1000万円以上のビジネスパーソンが
入社を勧める今後有望な業界1 IT サービス・ソフトウェア 41% 2 医薬品 37% 3 商社 33% 4 コンサルティング 27% 5 通信 25% -
就職活動中の学生が働きたい業界 1 商社 29% 2 食品 28% 3 銀行 21% 4 化粧品・生活用品 19% 5 テレビ・広告 16%
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平均年収1000万円以上のビジネスパーソンが
入社を勧めしない業界1 証券 37% 2 生保・損保 33% 3 信販・クレジットカード・リース 33% 4 銀行 33% 5 不動産 21% -
就職活動中の学生が働きたくない業界 1 フードサービス 29% 2 公務員・教員 28% 3 百貨店・スーパー・コンビニ 21% 4 証券 19% 5 生保・損保 16%
今後成長が期待される企業や、安定性が高い企業がランクイン
「平均年収1000万円以上のビジネスパーソンが入社を勧める今後有望な業界上位5位」と「就職活動中の学生が働きたいと思っている業界上位5位」注3)を比較すると、商社以外の4 業界は全く異なる結果となった。入社を勧めしたくない業界と学生が働きたくない業界も、やや異なる結果となった。この結果から、就職活動中の学生は今後有望な業界について知識不足であると思われる。
回答 | 2012年 | 2011年 |
---|---|---|
複数の会社に勤め、専門家や管理的な地位になっていく | 48% | 52% |
最初は会社に勤め、後に独立して仕事をする | 27% | 26% |
一つの会社に勤め、専門家や管理的な地位になっていく | 24% | 21% |
最初から独立して仕事をする | 1% | 2% |
⇒ 昨年同様、回答者の半数以上が「複数の企業に勤める経験を積むこと」を勧めており、
終身雇用の崩壊を示唆。
回答 | 2012年 | 2011年 |
---|---|---|
大手企業 | 65% | 63% |
中小企業・ベンチャー | 35% | 38% |
⇒ 昨年同様、回答者の約2/3 が大手企業を勧めている。
回答 | 2012年 | 2011年 |
---|---|---|
日系企業 | 66% | 65% |
外資系企業 | 34% | 35% |
⇒ 外資系企業に所属する会員が多いにも関わらず、昨年同様、回答者の2/3 が安定した日系企業を勧めている。
ビズリーチ代表取締役南壮一郎のコメント
先日発表された大学生が選んだ就職先人気企業ランキング注2)は、広告露出が多い大企業や採用活動を積極的に実施している日系企業が上位を占めています。『今の学生は大手安定志向である』といわれていますが、終身雇用制度は既に崩壊していると思います。本質的な安定を求めるならば、企業としての将来性や、専門性の高いスキルが身につく企業を選んでほしいです。
アンケートの結果、就職先の企業選びにおいて、3 つの視点― 1)グローバル市場での競争力 2)今後の成長性 3)スペシャリストとしての活躍の有無(人材育成力)―が重要であることが昨年に引き続きわかりました。特に昨年と比較して、市場経済のグローバル化が急速に進み、国内成長の見込みはないと叫ばれる中、若いうちから世界を意識できる職場で働くことができるグローバル企業や積極的にグローバル展開する日系企業のランクインが多くありました。
学生が知名度で選んだ人気企業ランキングではなく、ビジネス経験が豊富なビジネス・プロフェッショナルが選んだ30社こそが、『本当の就職人気企業』と言えるのではないでしょうか。
※ 本リリースに含まれる調査結果をご掲載頂く際は必ず「ビズリーチ調べ」と明記してください。
※人気企業の分析について、ビズリーチ代表にご取材頂けますのでお申し付けください
調査概要
調査期間 | 2011年12月26日~2012年1月4日 |
---|---|
対象 | ビズリーチ会員のビジネスパーソン(平均年収 1125万円): 1701名 |
年齢 | 20代 3%、30代 20%、40代 39%、50歳以上 38% |
男女比 | 男:女=94%:6% |
直近の勤務先の業種 | メーカー(電気・電子・機械)20%、金融・コンサルティング19%、ソフトウェア・インターネット17%、消費財・医療・流通12%、マスコミ・広告・サービス9%、その他23% |
- 注2)出典:「大学生が選んだ就職先人気企業ランキング 文系男子」(ダイヤモンド・ビッグアンドリード調べ)
(http://www.diamond-lead.co.jp/ranking12/index.html) - 注3)出典:「就職活動に関するアンケート」(日経 HR 調べ(2011年 12月13日発表))
- 昨年(2011年)の、平均年収 1000万円以上のビジネスパーソンへの調査結果についてはこちら
- (http://www.bizreach.jp/pages/service/pressrelease/20110117)
株式会社ビズリーチについて
日本最大級のハイクラス人材の転職サイト「ビズリーチ」(http://www.bizreach.jp/)を運営。日本初の求職者課金型転職サイトでもある。会員、ヘッドハンター、求人情報を年収1000万円以上レベルに限定し、運営事務局が独自の基準で審査を行う。会員数約10万人(直近の年収750万円以上に限定)。登録ヘッドハンター516人。求人情報(年収1000万円以上に限定)6550件。(2012年1月19日現在)2009年4月にグランドオープン。
本件のお問い合わせ先
- 株式会社ビズリーチ広報担当
- 田澤
- TEL:
- 03-6450-5166
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