福井県

生活、産業、行政のDXに取り組み「スマート福井」を実現する
2019年に全国の都道府県で初となる、副業・兼業限定の外部人材「未来戦略アドバイザー」を採用し、先進的な取り組みを進めている福井県。今回は、福井県のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を担う未来戦略アドバイザー(CDO補佐官)を副業・兼業で募集します。DX推進を通して目指す福井県の将来像や、未来戦略アドバイザーの魅力について、DX推進監(CDO)の米倉広毅氏と、未来戦略課の岩井渉氏に伺いました。
本ページの求人の募集は終了しました。
募集期間:2021年10月19日(火)〜 2021年11月15日(月)
本ページの求人は、「プレミアムステージ」をご利用でなくても、ビズリーチ会員であればどなたでも閲覧、応募が可能です。福井県全体をアップデートするDXを推進
地域戦略部 DX推進監(CDO)/米倉 広毅 ──はじめに、福井県が取り組んでいるDX推進の概要について教えてください。またそうした取り組みを進めるなかで策定した「福井県DX推進プログラム」とは、具体的にどういったものでしょうか。 福井県は、2020年7月に策定した県長期ビジョンに掲げる将来像の実現に向け、生活や産業、行政の各分野で生活の質を向上させるため、DXの推進を図っています。2021年4月には、杉本達治知事をトップとする「福井県DX推進本部」を設置し、全庁一丸となってDXの推進に取り組んでいます。 また、本県の政策をDXの視点で整理した「福井県DX推進プログラム」を策定し、「生活」「産業」「行政」の3つの分野でDXに取り組み、県民の暮らしを一層高める「スマート福井」の実現を目指しています。 ──福井県のDXを推進するうえで、現在抱えている課題とはどういったものでしょうか。またその課題の解決に向けて、注力している取り組みについて教えてください。 どの自治体や企業でも同じかとは思いますが、喫緊の課題はデジタル人材の圧倒的な不足です。行政は、地域社会を支える政策の執行やインフラの提供に努めています。今後さらに、現場の実務や条例等の制度設計に精通する職員とデジタル人材をかけ合わせ、より県民に便利で生産性の高いサービスを提供することが求められます。デジタル技術は日進月歩ですので、最新の情報や技術を把握し、それらを活用した場合の県全体への影響を見通せる人材の指揮のもと、DXを推進する必要があります。 そうした観点から、2021年2月に本県とNTTドコモが連携協定を締結したことを契機に、4月、私はDX推進監(CDO)に着任しました。杉本知事も常々、「全ての職員が、全ての業務でデジタルを活用できないか、足元から仕事の進め方を見直すこと」と話しています。まさに全庁を挙げて、県全体をアップデートするDXを進めているところです。
地方の生活における新しいモデルを福井県から創り出す
──そうした課題の解決に取り組むなかで今回、未来戦略アドバイザー(CDO補佐官)を副業・兼業で募集する背景について教えてください。 一言で表せば、「福井県のDX推進に向けて積極的に取り組める、また県民や県内の市町・企業が気軽に相談できる同志を集めたい」ということです。一例として、人材育成を挙げます。県庁では全庁を挙げたDX推進に向け、全職員から若手を中心に240名の「DXリーダー」を組織しています。一方で、具体的な一歩をどう踏み出せばいいか迷っている職員も多く、県内の市町も同様です。 私はCDOに着任して以来、DXに関するさまざまな取り組みを進めています。具体的には、全職員が活用する「Microsoft 365」のアプリケーションを用いた県民サービスの提供(新型コロナウイルスワクチン接種予約システムを迅速に自前構築する等)や業務改善の全庁的な取り組みを進めていますが、日々の業務改善に加え、行政が保有する多様なデータや接点を活用した政策推進において、さらなるデジタル技術の推進・浸透を図りたいと考えています。 このような人材育成や業務改善のほか、DX推進に向けた仕組みやシステムのアーキテクチャー設計やシビックテック推進、地域課題解決プロジェクトの誘致等で、腕に自信のある皆様のお力を借りたいと思います。今後、予定している行政システム刷新の検討・助言や県民向けサービスに関する具体的な企画・実装・県民対応等、取り組んでいただきたい内容は枚挙にいとまがありません。 福井県には特定の分野にとらわれず、「自分ならこんな形で、行政システムのDXを推進できる」「県民向けのデジタルサービスを提供できる」「県内企業のDX推進を図れる」といったデジタル技術の実践を進められる、そして県民等からダイレクトな反応が返ってくる環境があります。ぜひ多方面でお力をお貸しいただければと思います。
──未来戦略アドバイザー(CDO補佐官)とともに目指す、DX推進による福井県の将来像についてお聞かせください。 単に目先の効率性追求や生産性向上を目指すだけでなく、福井県の将来の持続的な未来を守るため、そして新型コロナウィルス感染症や地球温暖化による激甚化が予測される自然災害へ対応するため、都市一極集中でなく、豊かで美しい地方の生活環境の中で暮らし・働く日々を創造するべく、DXを推進していきたいと考えています。 DXについては、流行り言葉で終わらせることなく、即効性が高い手段として取り組み、生活に密着した利便を提供し、また産業の生産性向上を通じた待遇を改善すること等により人を呼び込むことで、地方都市・地方経済を活性化させたいと考えています。また、行政のデジタル対応・効率化により、民間における手間やコストを削減し、より価値の高い取り組みにリソース配分してもらうことで、地域社会・地域経済をもり立て、日本が誇れる地方における新たな生活モデルをこの福井県から創り出していきたいと思います。
DXを推進し、県民サービスの高度化に取り組む
地域戦略部 未来戦略課 DX推進室 企画主査/岩井 渉 ──今回募集する未来戦略アドバイザー(CDO補佐官)の具体的な業務内容について教えてください。また業務のやりがいとは、どういったものでしょうか。 具体的な業務内容としては、本県及び県内の市町のDX推進に関する施策(人材育成や行政システムの設計、県民向けサービスの企画等)へのアドバイスや情報提供、具体的な提案などをお願いしたいと思います。業務は多岐にわたりますが、その全てをお一人にお願いするわけではなく、複数名を採用し、その方々の得意分野・スキルに応じて、業務を割り振らせていただこうと考えています。いただいたアドバイスを実行していくことで、県や市町職員のレベルアップ、県民向けサービスの高度化、DXを活用した地域課題の解決などを進めていきます。 福井県は人口約77万人、市町数も17と非常にコンパクトでまとまりがある県なので、活動のインパクトを生み出しやすいと思います。施策は県庁の考えとして県全体の政策づくりに反映されやすく、提案・実行したことが福井県全体に浸透していく過程を身近に体感できるので、やりがいは大きなものになるはずです。 ──具体的にどのような経験やスキル、マインドを持つ人物を求めているのでしょうか。 デジタル分野の知見を活かした企画立案や推進等に従事した経験をお持ちの方を歓迎しますが、さまざまなバックグラウンドを持つ方々の多様な意見やアイデアを尊重します。スキルとしては、ご自身の知識やアドバイスについて、素人の私たちでも分かるように伝える力をお持ちの方が望ましいです。マインドは、新しいチャレンジに対する意欲や前向きな姿勢を重視します。
行政の現場で課題解決を目指す魅力
──福井県の未来戦略アドバイザー(CDO補佐官)だからこそ得られる経験やスキルなど、ここでしか得られないキャリア価値について教えてください。 副業・兼業で福井県の未来戦略アドバイザー(CDO補佐官)を務めることで、本業では知ることができない行政の現場に触れられる点は大きな魅力だと思います。その現場で、「手触り感」を持ってDX推進を進めていくプロセスは、民間では得られない貴重なキャリアとなるはずです。幸福度ナンバーワンの福井県で政策づくりに携わった経験は、今後のキャリアの幅を大きく広げ、人生を豊かにする契機になると思います。 ──所属する未来戦略課のメンバーの特徴や、副業・兼業での働き方について教えてください。また業務を進めるうえで関わる団体や組織などの特徴についてもお聞かせください。 未来戦略課は、主に庁内で企画や調整の業務を担当しています。DXの他にも、SDGs(持続可能な開発目標)やデザインに関する業務も行っており、企業や県民の方が絶えず出入りする職場のため、メンバーは外部の方との協働を得意としています。そのような意味でも、未来戦略アドバイザー(CDO補佐官)の方にとって働きやすい職場だと思います。 副業・兼業での働き方としては、遠方でフルタイム勤務する方にも働きやすいよう、オンライン会議やメール・チャットなどで連絡を取るリモートワークが中心です。また、これまでの運用と同様に、お願いしたい業務が発生するたびに、どのぐらいの時間が必要か、どの程度関わっていただけるかを相談し、稼働時間を決めていきたいと思います。 もちろん、こうした事前の相談も報酬対象になりますし、本業が忙しいときには県の業務は一時的に休み、時間に余裕がある時期に活躍していただくような柔軟な働き方も可能です。作業をお任せするというより、私どもの推進する施策への実際的なアドバイスやノウハウを提供していただくイメージです。 業務を進めるうえで関わる団体や組織については、県庁内にある163の部署や県内17市町のDX担当課とのやりとりが多いと考えています。
──最後に、この記事をご覧の方へメッセージをお願いします。 新しいことへのチャレンジに前向きな方であれば、ご活躍いただける環境です。「小さなことでも、とにかくやってみよう」と思える方はぜひご応募いただきたいと思います。
募集職種
- 【副業兼業】未来戦略アドバイザー/CDO補佐官
CTO・CIOプロジェクトマネージャー(Web・オープン系)システムコンサルタント
福井県
◆募集背景 福井県は、2020年7月に策定した県長期ビジョンに掲げる将来像の実現に向け、生活や産業、行政の各分野で生活の質を向上させるため、DXの推進を図っています。2021年4月には、杉本達治知事をトップとする「福井県DX推進本部」を設置し、全庁一丸となってDXの推進に取り組んでいます。 そのような中で、「福井県のDX推進に向けて積極的に取り組める、また県民や県内の市町・企業が気軽に相談できる同志を集めたい」という思いで、今回CDO補佐官の募集に至りました。DX推進に向けた仕組みやシステムのアーキテクチャー設計・シビックテック推進や人材育成・課題解決プロジェクトの誘致等で、腕に自信のある皆様のお力を借りたいと思います。今後、予定している行政システム刷新の検討・助言や県民向けサービスに関する具体的な企画・実装・県民対応等、ぜひ一緒に取り組んでいきたいと思います。 福井県には特定の分野にとらわれず、「自分ならこんな形で、行政システムのDXを推進できる」「県民向けのデジタルサービスを提供できる」「県内企業のDX推進を図れる」といったデジタル技術の実践を進められる環境があります。ぜひ 多方面でお力をお貸しいただければと思います。 ◆業務内容 「未来戦略アドバイザー」として、本県のDX推進に関する施策(人材育成や行政システムの設計、県民向けサービスの企画等)へのアドバイスや情報提供、具体的な提案などを担っていただきます。 ※想定している業務案(あくまで一例です。また、すべてをお一人の方にお願いするわけではございません) ・県内(庁内・市町等)のDX人材育成への助言、研修の実施 ・行政システムのDX推進に係る構造設計への助言・実装 ・県民向けサービス・シビックテック推進に係る企画・調整 ・未来技術に関する最新の知見や先進企業の誘致に関する助言、提案 など ◆得られるキャリア価値 福井県は人口77万人、市町数も17と非常にコンパクトでまとまりがある県なので、提案・実行したことが福井県全体に浸透していく過程を身近に体感していただくことができます。また、行政でしか保有しないデータや調査の実施に直接携わることで、自身の業務へのフィードバックや新たな視座の獲得が期待できます。 ◆所属部署 アドバイザーが所属する未来戦略課は、新しい企画政策を担う部署として2019年に新設されました。前例踏襲を前提とせず新しい挑戦を評価し、福井県庁のチャレンジの最前線として、福井県が「どうすればもっとおもしろくなるか」を追求する活気にあふれた部署です。新しい仲間を迎えることを楽しみにしています。