東京都立産業技術大学院大学

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マネジメント領域の副業先生として、シニア活躍プログラムをサポート

高度で専門的な知識・スキルと実務遂行能力を備えた高度専門職業人の養成を目的に掲げる、東京都立産業技術大学院大学。社会人教育のリーディングユニバーシティとして知られ、2023年9月からは「シニア人材活躍」をテーマにマネジメントクラスを履修生とするリカレントプログラムを実施しています。プログラムの概要や狙いと今回募集する「副業先生」について、同プログラムで教鞭に立つ田部井准教授にお話を伺い、橋本洋志学長からメッセージをいただきました。

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募集期間:2023年10月31日(火)〜 2023年11月27日(月)

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  • マネジメント層を対象にシニア人材活躍のリカレントプログラムを提供

    東京都立産業技術大学院大学准教授/田部井 賢一 ──はじめに、田部井先生の研究の概要をお聞かせください。 私は高齢者や認知症の方を対象に、認知症予防や進行の抑制に関する研究をしています。現状においては根本治療薬がないなか、具体的には、非薬物療法として音楽や運動で認知症の進行をどれだけ抑制できるかをテーマとしています。私はエビデンスがある治療法を提供し、シニア人材がより良く生きられる一助として社会に広めていくことを目標に研究を進めています。 ──今回、「副業先生/シニア活躍プログラムアドバイザー」が携わる「リカレントプログラム」と、田部井先生の研究との関連性を教えてください。 今回のリカレントプログラムは、シニア人材をマネジメントする社会人の方々を履修生とするプログラムです。文部科学省の「成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業」における採択事業でもあり、本校のキャンパスがある品川区と連携しながら地域における人材活躍のアプローチも同時に行います。 定年退職したあとのキャリアパスについて、現状日本には多様な選択肢があるとはいえません。アルバイトで仕事を続ける方もいらっしゃいますが、シニア人材について深く理解し、彼らが活躍できるようなマネジメントが行き届いている職場は多くありません。 そこで、マネジメントクラスの方々にシニア人材の特徴や心身の状態、働き盛りのメンバーとの違いを把握していただき、それぞれのシニア人材に適した活躍の場を提供できるようにするために、リカレントプログラムの実施を決めました。 本プログラムは業種・業界を問わず幅広い履修生を対象としています。シニア人材のマネジメントに関心があるという共通点を持つ履修生同士がつながり、座学だけでなく、フィールドワークやディスカッションを通じて今後のシニア人材活躍について考えていける場にしたいと考えています。

    プログラムの地方展開も視野に、社会変革を担う人材を育む

    ──リカレントプログラムの履修生には、どのようなことを期待していますか。 このプログラムへの参加を起点に、「少しずつ社会を変えていこう」という意志を持っていただくことを期待しています。 シニア人材が活躍できる職場をつくることは、決して容易ではありません。今回のプログラムで得た学びを各社に持ち帰って実装しようとなると、また新たな困難に向き合うことにもなるでしょう。しかし、この取り組みは社会課題を解消へ導く可能性を秘めたものです。シニア人材に対する理解が深い会社が増えていくことは、やがて社会の変化へとつながっていくはずです。 ──本プログラムは今後継続的に行われていくのでしょうか。 継続はもちろん、他大学への横展開をしていきたいという構想もあります。人材不足の問題は、都心よりも地方のほうがより深刻です。東京とは異なる問題を抱える各地に拠点を置く大学にも、このリカレントプログラムを広げていきたいですね。 少子高齢社会において、社会とのつながりを絶やさず、シニア人材が活躍し続けられる環境をつくることは極めて重要です。シニア人材はたとえ身体的な衰えや認知機能の問題などを抱えていても、これまで社会で活躍しさまざまな経験を重ねてきた人材であります。彼らの知見を生かすマネジメントに取り組む職場が増えれば、労働力人口不足への対策のひとつとなるはずです。 ──リカレントプログラムを通じて、社会にどのような変化をもたらしたいですか。 現在では、少しずつ制度が見直されていますが「65歳になったら定年退職」がまだまだ一般的なキャリアだと思います。しかし、そこで「終わり」ではなく、その後も新しいことを始めたり、活躍の場があったりする社会のほうが、人生は豊かなものになります。私自身もそうありたいですし、自分の両親にも人生を楽しんでいてほしいですからね。 年齢を重ねても、自分の強みを生かしながら仕事を続けられる社会を築いていく。その起点として、本プログラムが機能することを願っています。

  • 現場のリアルな意見でシニア人材活躍の道筋を示す「副業先生」

    ──今回、「副業先生/シニア活躍プログラムアドバイザー」を募集するに至った背景を教えてください。 大学の教員だけでは、社会全般を見渡すのは難しいものです。ビジネスの現場を知る方の視点から履修生の方にアドバイスしていただくために、今回「副業先生/シニア活躍プログラムアドバイザー」をリカレントプログラムに迎えることにしました。 プログラム全体のテーマとして「社会にベネフィットをもたらすシニア人材」を掲げていますが、教科書に載っている知識がすべて正しいとは限りません。実際の現場ではどうなのか率直な意見をいただけると、私たちとしても非常に助かります。ご自身の体験談をもとに、シニア人材の現場での活躍を支えるマネジメントについて積極的に発信していただくことを期待しています。 ──このポジションの概要・業務内容についても教えてください。 プログラムのなかで、来年2月に実施を予定している現場実習において、ご自身のご経験についてご紹介いただきながら、実際の現場に入って履修生のフィールドワークを見てもらい、その後行われるプレゼンテーションに対して、これまでの知見や経験をもと、ご意見をいただきたいと考えています。 今回フィールドワークが行われるのは、品川区のなかでもシニア人材が極めて多い地域です。この地域ではシニア人材が活躍する場がないことが課題となっており、本当は社会に貢献したいという思いを抱きつつも、場がないからとあきらめているシニア人材の方が多くいらっしゃいます。 そういった方々と現地で直接向き合い、どのような特性をお持ちなのか見たうえで、適した仕事について考えていく、というのが現場実習の主な内容です。フィールドワークで得られたことと考えについては、その後履修生の皆さんがチームに分かれプレゼンテーションをする予定です。「副業先生/シニア活躍プログラムアドバイザー」の方にはこの発表内容も見ていただき、ご自身の知見や経験から判断し、ご意見をいただきたいです。 なお、本プログラムは全体として約半年間のカリキュラムを組んでおり、前半は基礎力を培うeラーニング、中盤は講義を行い、最後に現場実習を行う予定です。そのため、基礎を学んだ履修生へ、より発展的な内容でディスカッションすることができます。

    大学や行政の視点から産学連携を学び、キャリアの幅が広がる

    ──どのような方にご応募いただきたいでしょうか。必要な経験やスキル、マインドなど求める人物像を教えてください。 今回のプログラムの方針となる視点や評価基準などを、シニア人材に一定の理解がある方と共につくっていきたいと考えています。また、固定観念やこれまでのセオリーを覆す新たな視点を取り入れる意味でも、積極的にプログラムの内容について進言していただける方だとうれしいです。 リカレントプログラムの特徴として、履修生の皆さんが社会人であることが挙げられます。教員と学生という一方向的な関係性でなく、共に学び合い、良い影響を与え合いながら対話する形で進行したいので、その側面にも配慮したコミュニケーションを取ってくださる方に力になっていただきたいです。 人材派遣や人材紹介に関わる仕事をなさっていた方はもちろん、地域の方々と密接に関わるお仕事をされてきた方も、今回の募集要件に近い経験をされていると想定しています。 といっても特定の業界に強みがある必要はなく、幅広い業界に言及できるとありがたいです。多角的な視点からアドバイスをいただきたいので、シニア人材にこだわらずさまざまな人材のマネジメントに携わった方と共に、履修生へ実践的な学びを提供できればと考えています。 ──このポジションで働くことで得られる経験やスキル、仕事の魅力にはどのようなものがありますか。 メリットは、私たちが東京都の公立大学であること、そして品川区からもバックアップしていただいていることです。昨今は産学連携による先進的な取り組みも増えており、企業側が大学のマインドを知ることや、東京都や品川区の方針に触れることは大きな価値があると思います。それらに加えて人脈をつくることもできますので、ご自身の勤める会社で産学連携プロジェクトが進行するときの参考にもしていただけると思います。 今回は「副業先生/シニア活躍プログラムアドバイザー」のポジションで募集しますが、今後その方がハブとなって産学連携プロジェクトが生まれるかもしれません。また、セミナーや講義の講師といった形でお声がけする可能性も十分あります。特に私たちは産業をリードする高度専門職業人材の育成を目的とする大学ですので、他大学に比べて産業界につながる出合いや接点が多いことが特徴です。 ──最後に、候補者の方と共に実現したいことを教えてください。 シニア人材の皆さんが活躍し続けられる社会をつくりたいです。本プログラムをバックアップする品川区からは、シニア人材の活躍に真摯に向き合うマネジメントクラスの方を増やす本プログラムが、未来の社会の一助となることを期待されています。こうした考えに賛同し、共にフィールドワークをする時間に意義を見いだしてくださる方からのご応募をお待ちしています。

  • 産業界とのハブとなり、社会からの期待が高まる分野での活躍を期待

    東京都立産業技術大学院大学 学長/橋本 洋志 ──「副業先生/シニア活躍プログラムアドバイザー」への応募を検討されている方へメッセージをお願いします。 東京都立産業技術大学院大学は、東京都が設置した専門職大学院であり、国内外の産業技術分野において活躍できる高度で専門的な知識・スキルと実務遂行能力を備えた高度専門職業人(プロフェッショナル)を養成することを目的としています。今後、労働生産人口が減少する日本において長期的に活躍する人材の育成は大きな社会課題であり、政府も三位一体の労働市場改革として「リスキリングによる能力向上支援」を明確にしております。 このような動きから、リスキリングや学び直しの社会的関心は高まっており、本校への志望倍率も年々上昇しております。このタイミングを好機と捉え、さらに質の高い学びを提供するためには産業界との連携が不可欠です。 今回は、ビジネスの最前線で活躍されている方々の知識や経験を授業に取り込むことで、より実践的でリアルな学びを提供することができると期待しています。日本の社会課題を、皆さんと一緒に解決できることを楽しみにしております。

募集職種

  • 【副業・兼業】副業先生 / シニア活躍プログラムアドバイザー

    組織・人事コンサルタント法人営業キャリアコンサルタント・キャリアカウンセラー

    東京都

    【東京都立産業技術大学院大学とは】 東京都立産業技術大学院大学は、東京都が設置した専門職大学院として、2006年に開学しました。 本学は、国内外の産業界で即戦力として、活躍できる高度専門職業人(プロフェッショナル)の育成を目的とし、既に数多くの優れた情報システムアーキテクトやものづくりアーキテクト、事業イノベーターを育成し、産業振興に貢献しています。 近年では入学者に限らない「正課外プログラム」の強化を推進しており、ビジネスパーソンに広く学び直しの機会を提供しています。 【募集背景】 本学は、これまで社会人教育のリーディングユニバーシティとしていち早く産業界と連携しつつリカレント教育を進めてきました。 そして2023年9月から、人材マネジメントに従事する社会人(履修生)を対象に「シニア人材活躍」をテーマとしたリカレントプログラムを実施しています。 目まぐるしく変化する社会で活躍できる即戦力人材輩出のためには、学術的なものだけではなく、常に社会ニーズに応じたプログラムの開発・実施が求められるため、今回マネジメント領域で活躍するビジネスプロフェッショナルに副業先生として参画いただき、実践的な授業の実現を目指したいと考えています。 (※募集背景の詳細は、公開中のビズリーチ公募記事を参照ください) 【業務内容】 副業先生として、現場実習へ参加いただきます。具体的には、プログラム内のフィールドワーク(プレゼンテーション)に対するコメント、フィードバックをご担当いただきます。 本プログラムは約半年間のカリキュラムとなり、前半に基礎力を培うeラーニング、中盤に実習や講義、そして最後にフィールドワークを行う予定です。 ご自身のご経験についてご紹介いただきながら、履修生のフィールドワークに対して、ご自身のこれまでの知見や経験をもと、ご意見をいただきたいです。 <業務詳細> ●プログラム履修者への講義 実施日:2024年2月3日(土)~2月4日(日) また、ご経験に応じて、本学が社会ニーズに応じたプログラムを開発・実施できるようなアドバイスもお願いしたいと考えております。 ○担当教員と実践的な授業開講にむけた事前のお打ち合わせ ○産業界ニーズに応じたプログラム開発に対するアドバイス ○プログラムの振り返り、産技大提供プログラムの価値向上に向けた意見交換 【現場実習について】 今回、現場実習が行われるのは、品川区のなかでもシニア人材が極めて多い地域です。この地域ではシニア人材の活用が課題となっており、本当は社会に貢献したいという思いを抱きつつも、活躍の場がないからとあきらめているシニア人材の方が多くいらっしゃいます。 そういった方々と現地で直接向き合い、どのような特性をお持ちなのか見たうえで、適した仕事について考えていく、というのが現場実習の主な内容です。 フィールドワークで得られたことと考えについては、その後履修生の皆さんがチームに分かれプレゼンテーションをする予定です。 ■プログラム概要 プログラム名:「社会にベネフィットをもたらすシニア人材マネジメントのためのAIIT型リカレントプログラム」 担当教員:田部井 賢一 ※当プログラムの詳細は、弊学HPの「AIIT型リカレントプログラム」をご確認下さい。 ※当プログラムは、令和4年度文部科学省「成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業」採択事業にて実施されます。 【得られるキャリア価値】 ・事業成長において産学官連携が重要性な選択肢となっている中、大学目線の取組みや方針に触れていただくことで、幅広い視野や知識を身につけていただけます。 ・様々な関係者(大学、行政、民間人材(履修生)等)との連携を通じ、新たな人脈の構築が可能となります。 【受入体制】 本学に関わる教員、事務員が、サポートいたします。 【選考方法】 ・書類選考(ビズリーチに登録されている職務経歴書) ・1次面接選考(オンライン) ・最終面接選考(オンライン or 対面) ※詳細については本求人へのエントリー後にご連絡いたします。

転職が決まりご報告いただいた方にはお祝いを用意しております。