ポールトゥウィン株式会社

【#02】創業30年の技術・知見で、ソフトウェアテスト事業の価値を創造する
1994年にゲームデバッグ専業の会社として発足し、現在では開発から運用まで、各工程における課題に応じた多様なサービスを提供するポールトゥウィン株式会社(以下、PTW)。創業30周年という節目を迎えた今、総合的なITソリューション企業としてさらなる躍進を目指し、「ソフトウェアテスト事業」を強化しています。今後の成長を支えるソフトウェアテスト事業の展望や今求める人材像などについて、同事業をけん引する取締役CHROの西潤一郎氏とグループマネージャーの田中かおり氏の2名にお話を伺いました。
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募集期間:2024年10月22日(火)〜 2024年11月18日(月)
本ページの求人は、「プレミアムステージ」をご利用でなくても、ビズリーチ会員であればどなたでも閲覧、応募が可能です。PTWの次なる事業の柱──ソフトウェアテスト事業の礎を創る
取締役 CHRO/西 潤一郎 ──西さんが管掌し、PTWのソフトウェアテスト事業を担当する「第二事業部」が担う役割について教えてください。 当社はデバッグ・検証の専業事業者として創業し、ゲームデバッグ事業を主軸に、長年お客様の課題解決に取り組んできました。2022年には、ホールディングス傘下のEコマース不正対策、カスタマーサポートなどを展開する「ピットクルー」、ソフトウェアを中心にその品質を第三者の観点で検証し不具合を減らし、開発会社やメーカーへのコンサルティングも行う「クアーズ」を吸収合併。ゲームデバッグ、ソフトウェア検証、ユーザーサポート、モニタリングの4事業を軸とした、新たなPTWとして新しいスタートを切りました。 第二事業部が提供するソフトウェアテスト事業も、その拡大領域の一つです。第三者検証会社だったクアーズのノウハウを基盤とし、ソフトウェアのテスト計画から実行までのサービスを提供しています。 近年、企業のDXやICT化の需要が増え続けるなかで、SES(※)事業においていかにエンタープライズ向けのサービス比率を高めるかが最大の課題です。そのため、将来的にはソフトウェアテストだけではなく、プロダクトやサービスを開発するすべての工程において、私たちのテストサービスを生かしたソリューションを提供させていただけるよう推進しています。 ※SES:System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)の略称。IT業界における契約形態の一つで、ソフトウェアやシステムの開発、運用、保守など、さまざまな案件において役務を提供するサービスのこと。 ──現在、第二事業部が事業を強化するにあたって注力していることは何でしょうか。 主に3つの取り組みを強化しています。まずは、非エンジニアでもテストが実施できるコア技術の確立です。エンジニアの獲得競争が激しい今だからこそ、未経験者でも業界に参入できる仕組みが必要だと考えます。具体的には、社内が持っている第三者検証のノウハウを、エンジニアリング未経験者でもテストを実施できる状態まで標準化する流れを想定しています。多くのメンバーがテストを行えるようになれば、それだけ多くのお客様のソフトウェアテストに対応できるようになります。また、テストの実行者がテスト設計者へと成長するなど、テストエンジニアとして新たなキャリアを拓くことができ、当社が取り組んでいるデジタル人材の育成強化にもつながります。 次に、サービス領域の拡大です。私たちは売上の増大に直結するエンタープライズ市場への参入機会を増やしていきたいと考えています。道半ばではありますが、ホールディングスの経営資源や、クアーズが専門としていたテスト事業の知見を活用し、サービスを伸展させていきたいですね。 最後に、企業ブランディングの強化です。PTWはゲームデバッグ企業のパイオニア・先駆者としての印象が先行しており、ソフトウェアテスト事業の会社としての認識度は高くないのが現状です。これは、顧客の獲得だけでなく採用面でも不利になりかねませんので、高い技術を活用しながらソフトウェアテスト事業をPTWが行っているという点を強調していきたいです。
目指すは業界をけん引する「総合的なITソリューション企業」
──今後のPTWや第二事業部の展望、直面する課題をお聞かせください。 当社の30年という歴史のなかには、ゲームデバッグ事業で培ったサービス提供ノウハウや、人・組織のマネジメントが集約されています。さらにグループ会社の資産も活用することで、ゲームやソフトウェアの検証・テスト、カスタマーサポート、ネットサポートなどを組み合わせた「総合的なITソリューション企業」として同業他社との差別化を図っていけると考えています。ですから、まずはソフトウェアテスト事業の強化・拡大を図り、ゆくゆくはグローバル市場に向けたシェア拡大も実現したいです。 現状もそのポテンシャルがPTWには十分にありつつも、不足している部分もあります。私は品質保証サービスや機械学習を含むAI開発、事業創造からサービス運営などを経験し、2023年に入社しました。当時はクアーズが合併した直後ということもあり、事業基盤がまだ確立していませんでした。なかでも、事業の根幹を担うテストエンジニアの採用機能が確立されていないといった状況の改善は急務でした。ソフトウェアテスト事業を拡大させるには「人」そのものが欠かせませんので、すぐに人事・採用領域を再構築し、以降事業伸展の基盤づくりを進めてきました。 その基盤が整い、第二事業部はまさにここから拡大フェーズへと入ります。先ほど紹介した3つの注力事項の実現と、PTWが積み上げてきた実績やナレッジを超えていく人材獲得を強化しつつ、従業員の育成などを社内のエンプロイーサクセス実現にも取り組むことで、ソフトウェアテスト事業を成長させていきます。 ──今回、「テストアナリスト」「QAエンジニア」「PMO」など、ソフトウェアテストを担う方を募集されますが、どんな方に応募していただきたいですか。 「テストアナリスト」「QAエンジニア」は、これまでの開発領域を問わずエンジニアとしての実績のある方を歓迎します。一方、「PMO」はプロジェクトや人をマネジメントする仕事ですので、メンバー一人ひとりとのコミュニケーションを活性化してくれる方が理想です。 PTWには30年もの間、多種多様な人材を受け入れてきた文化があります。ステイトメントである「期待通り、予想以上。」や、これから成長していくソフトウェアテスト事業の未来に少しでも共感していただける部分があれば、ぜひお力を貸していただきたいです。 ──このあとお話しいただく田中さんは人材業界出身と、全くの異業種からの転職とのことですが、異業界・異業種出身者の活躍の場があるのでしょうか。 異なる業界や業種であっても、仕事に対する考えや取り組み方で共通する部分は少なくありません。田中は人材派遣業界で人材のマネジメントや、社内プロジェクトの管理・推進などで成果を上げてきたメンバーです。当社でも、お客様への提案のサポートやプロジェクトを推進するメンバーが抱える課題を解決するなど、マネジメント能力を生かして活躍しています。たとえマネジメント人数が少なかったとしても、プロジェクト管理やコミュニケーションに特化した成功体験があれば、PMOとして活躍していただける可能性があると思います。
新しい世界への挑戦──人材からソフトウェアテスト領域へ転身
事業本部 第二事業部 QAサービスグループ グループマネージャー/田中 かおり ──田中さんは人材領域でキャリアを築き、2023年に入社されたとのことですが、なぜ転職を考えたのでしょうか。 前職の人材派遣会社には10年近く在籍していました。キャリア採用の人材コーディネーターから始まり、営業、広報、管理職まで幅広く経験しました。新たな会社の立ち上げにも一から携わり、従業員5名から220名の規模へと拡大する過程を経験させていただいたこともあります。 そうしたなかで、自分の将来のキャリアを見直すタイミングや、子どもの出産といった人生の変化が重なり、「このまま他の世界を知らないままでいいのか」と考え始めたことが転職のきっかけです。 ──転職活動をされるなかで、PTWの第二事業部を次のキャリアに選んだ決め手は何でしょうか。 私自身、何かに突出したスペシャリストではないという意識を持ちながら転職活動をしていました。そんな思いを抱きながらPTWにエントリーをした際、西から「人材業界での経験をPTWで生かせるのではないか」と、未来を見据えた前向きな提案をいただきました。このことが、私がPTWで新たなキャリアに挑戦する決め手になりました。 また、一見するとPTWは従業員約5,000人の大企業ですが、ソフトウェアテスト事業はまだ0から1への成長段階です。創業期のような新しい環境だからこそ幅広い経験ができることに希望を感じたことも決め手です。 ──入社後はどのような業務を担当しているのでしょうか。 私が所属するグループが担当している40社以上あるお客様企業の課題抽出と解決策の提案、約200名からなるメンバーのマネジメントが現在の主な役割です。 私の直下に2名のマネージャーがおり、その下にプロジェクトごとのチームが形成されています。メンバーの9割はお客様先で実際に手を動かしてくれているエンジニアです。各チームの責任者と連携してプロジェクトやメンバーのマネジメントをしつつ、案件獲得部隊である営業と提案顧客訪問を行うなど、業務拡大に向けて日々まい進しています。 ──印象に残っているプロジェクトについてお聞かせください。 ある金融系アプリ検証のプロジェクトでは、お客様企業で内製化されていた業務をPTWに任せていただき、チームのメンバー増員をかなえることができました。お客様からの信頼獲得に向けて現場を担当するエンジニアのリーダーと話し合い、情報収集を実施。お客様がどのような課題を抱え、評価していただくためにどのようなパフォーマンスが必要なのかを一心に考え、踏み込んだ商談へと歩みを進めることができました。 このプロジェクトに限らず、現場と一体となってお客様の潜在ニーズを洗い出し、新たなビジネスチャンスを見いだす過程にやりがいを感じます。グループマネージャーとしては、メンバーには目前のテスト作業だけでなく、お客様先の内部にまで視線を向けてもらえるように意識しています。やはり、定常の業務に付加価値を与えていかなければ、いつかは競合他社に浸食されてしまいます。当社が掲げる「期待通り、予想以上。」というステイトメントの通り、期待や想像を大きく上回る会社だとお客様に実感していただきたいです。
「人」と向き合い、現場とともに成長し続ける
──異業界・異業種から転職し、マネージャーとして日々業務に取り組んでいるとのことですが、日ごろ心がけていることは何でしょうか。 上司や部下という垣根を越えて、現場メンバーと会話できる機会を意図的につくるようにしています。それぞれ常駐先のお客様企業で働いているので、コミュニケーションは基本的にリモートです。始業時や業後に時間をつくってもらい、できるだけ顔を見ながら通話するよう心がけています。 西のお話にあったように、ソフトウェアテスト事業は「人」で成り立っているビジネスなので、日々のコミュニケーションは不可欠です。現場の実態を深く知ることが、お客様の信頼獲得にもつながっていると感じます。 また、「人と協働しながら新しいものを作る」という点は、これまでのキャリアで経験してきたことと共通しているように思いますので、人事やキャリアアドバイザー時代の経験・知見も生かしながら業務に取り組んでいます。 とはいえ、ソフトウェアテストの実務経験はないので、メンバーから業務報告を受けるなかで不明な点があれば、参考書を読んだり、エンジニアに質問をしたりしながら学んでいます。もっと知見があれば部下に良いアドバイスをしてあげられるのにと思う場面もあります。だからこそ、わからないことはわからないと正直に伝えるようにしています。時には別グループの上長にも相談させてもらいながら、日々知識を積み重ねています。 ──最後に、今後PTWの第二事業部のメンバーとなる方に求める人物像について、田中さんのお考えをお聞かせください。 テスト技術への関心をベースに、主体性を持って業務に取り組まれる方には目を引くものがあります。技術に対する向上心はもちろん、お客様から何を求められているかをヒアリングする力や、自分の考えを周囲に伝える発信力を持っている方は、第二事業部での活躍の場が大きく広がると思います。私もグループマネージャーとして、一人ひとりが積極的に意見交換できる環境を築いていけたらと考えています。一緒にPTWのソフトウェアテスト事業を成長させ、そのなかで自己成長したいという方と一緒に働けることを楽しみにしています。
【連載】デバッグ事業のパイオニア──その変革期に描けるキャリアとは(全3回)
1994年に設立し、2024年に創立30周年を迎えたPTW。ゲームデバッグ事業を軸に事業を推進してきた同社では、M&A等による事業拡大を通して、総合的なITソリューションを提供する会社へと変革を遂げています。そんな同社で描けるキャリアの可能性や働く魅力などについて、3回の連載を通じて紹介します。
【#01】ゲームデバッグ業界のパイオニアが「総合的ITソリューション企業」へ事業拡大中
※【#01】での募集は終了しました。 詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
ゲームデバッグ業界のパイオニアとして成長を続けてきたPTW。創業30周年を迎え、お客様から高い評価を受ける同社ですが、近年、会社統合やM&Aに積極的に取り組んでおり、ビジネスモデルを含めた大きな変革に挑んでいます。その狙いと、今必要とする人物像などについて、代表取締役CEOの橘鉄平氏と代表取締役COOの志村和昭氏にお話を伺いました。
【#03】デバッグ×カスタマーサポートの知見で新たな事業に挑む
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
ゲームデバッグの会社として1994年に発足したPTW。同社の創業事業であるゲームデバッグ事業と、ゲームデバッグ事業の知見を生かして規模拡大を続けているカスタマーサポート事業を担う「第一事業部」では、今後の事業戦略として最先端のエンターテインメント領域や新規事業への進出を目指し、採用を強化しています。今後の第一事業部の展望と今求める人材像などについて、同部をけん引する川岸芳法氏、岡本氏にお話を伺いました。