株式会社電通デジタル

【#01】徹底した顧客基点で事業変革に伴走する、企業のパートナー
コンサルティングから開発、実行支援まで総合的なソリューションを提供する電通デジタル。2022年1月には、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進による事業変革のサポートを強化すべく、「トランスフォーメーション領域」を新設しました。この新組織による提供価値や働く魅力について、執行役員およびビジネストランスフォーメーション部門の部門長とビジネスコンサルタントにお話を伺いました。
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募集期間:2022年6月30日(木)〜 2022年7月27日(水)
本ページの求人は、「プレミアムステージ」をご利用でなくても、ビズリーチ会員であればどなたでも閲覧、応募が可能です。統合化されたDXを実現する「トランスフォーメーション領域」
執行役員 ビジネストランスフォーメーション部門 部門長/安田 裕美子 ──はじめに、「トランスフォーメーション領域」という新組織を立ち上げられた背景から教えてください。 電通デジタルのトランスフォーメーション領域は、DX推進のスペシャリスト420名を一つの組織に集め、2022年1月から活動を始めた新組織です。 電通デジタルは、創業当初から企業の顧客体験創造やマーケティング課題解決など、DXプロジェクトを数多くご支援してきました。企業のDX推進の状況を俯瞰してみると、これまでは個別の部署単位でのDX推進が主になっており、各事業部でそれぞれの目的でDXが進められることも少なくなく、データが分散したり、統合的な顧客基盤をつくれなかったりと、大きな成果を出しづらい環境に陥るという課題がありました。 このような課題を解決するためには、「新たな価値をどう生んでいくのか」「自分たちはどういう存在なのか」を表明したパーパスやビジョンのもと、「統合されたDX」を行い、全社的に事業変革に向き合うことが必要です。そしてそれを担う私たちも、個々のクライアントに統合された価値を提供できるよう、さまざまなスキルセットを持ったメンバーを結集し、一つの組織としてトランスフォーメーション領域を立ち上げました。 ──企業のDXへの課題感をどのように捉えていますか。 当社が実施した「日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2021年度)」では、全社的な経営アジェンダの一つにDXを取り上げる企業が増えた一方で、「DXの必要性は感じているものの、まだ顧客の期待に応えられていない」と課題感を抱いている企業は約4割にも上っています。コロナ禍の影響で顧客の行動様式や商品・サービス選びの価値判断基準が大きく変わりましたが、それと同じようなスピード感で企業のビジネスを変えるのは難しいことがうかがえます。 こうした現状を踏まえ、「デジタル基点でサービスやカルチャーをつくっていかなければならない」「スピード感を持ってビジネスを変革しなければならない」と、多くの企業が危機感を抱いているように感じます。 ──そうしたクライアントに対し、トランスフォーメーション領域はどのようにアプローチされているのでしょうか。 当社のクライアントは日本を代表する大手企業が中心で、スタートアップ企業と比べると瞬時にイノベーションを創出するのが難しい側面があります。そのため、スタートアップのように全く新しいことに取り組み、イノベーティブな事業を推進することも重要ですが、「両利きの経営」で取り組むほうが適していると考えています。 両利きの経営とは、既存事業を高度化することで顧客基盤を強化する「既存事業の進化」と、半歩先の顧客ニーズや潜在的ニーズを掘り起こす「自社らしい新規事業の推進」を融合させた経営です。この両輪の経営を推進することで、顧客基点の事業モデル変革を実現できると考えています。 両利きの経営を重視しているのは、私たちが「顧客の力」を信じているからです。今ある顧客基盤を生かし、その顧客のニーズの先を開拓することにこそ、新しいビジネスチャンスがあるのです。
目指すのは企業と顧客をつなぎ、変革を実現する「イネーブラー」
──トランスフォーメーション領域がクライアントに提供できる価値、担う役割は何でしょうか。 ビジネスの潮流が「モノ売り」から「コト売り」に変化しつつある昨今、いかなる業界であっても企業のビジネスは一種のサービス業として見られるようになっています。また、顧客も単なる消費者ではなく、サービス改善の起点やプラットフォーム上にいるだけで価値となる存在へと、その立ち位置が変わっています。 加えて、昨今は社会への貢献度を考えたうえでサービスを選ぶ顧客も増加していることから、企業はヒューマンセントリックな(人間中心の)エコシステムをつくらなければ、いずれ選ばれなくなってしまうでしょう。 そこで必要なのは、ビジネスと顧客体験、ITを統合したデジタルテクノロジーによる変革です。私たちトランスフォーメーション領域は、企業と顧客の間を縮め、デジタルテクノロジーを活用し、企業の変革を行う「イネーブラー(新たな社会を構想し具現化する人)」として、クライアントに伴走します。 ──課題解決や変革に取り組むうえで生かせる電通デジタルならではの強みは何だと思われますか。 電通グループのバックグラウンドにある「クリエイティビティ」や「想像力のあるデザインの力」をもって未来を描けるところです。デジタル時代に必要な専門性に掛け合わせて「こうなったら面白いですよね」「御社は社会からこのようなことを期待されていますよ」といった提案が可能で、実際にそういった部分が求められていると感じています。 ここでいう専門性とは、UXやCXなどのデジタル変革に必要な知見です。一方、クリエイティビティとは、ユーザーを深く理解しようとする洞察力やインサイト力から生まれるものだと感じています。電通デジタルではデータを活用する際に「仮説思考」を大事にしており、その結果、ロジックだけではない想像力のある提案につながっているのではないでしょうか。 また、電通デジタルではBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)や業務効率化に限定した支援は行っておらず、「いかに価値を創造できるか」にフォーカスした支援をしています。上流から戦略を描くことはもちろん、ミドルレイヤーやボトルネックになっているところから着手することで、本質的な解決ができると考えています。 電通デジタルは創業から6年と若い会社ではありますが、直接お取引のあるクライアントばかりで、DX推進に対して横断的・統合的な提案ができることが強みです。 また、カルチャー面では、経営陣も若く、オープンでフラットかつ意思決定のスピードが速い組織です。多様なカルチャーを受け入れ、互いの異なる考え方をリスペクトする土壌があります。 ──採用によって強化したい点や現状での課題など、今回の募集背景を教えてください。 コロナ禍以降、DXに対する意識が高まり、一層ご相談が増えている状況です。具体的には「自社のアセットを活用してバリューを出せる新規事業やサービスの開発」「統合的な顧客体験」「全社のデータ戦略」「顧客に向き合った組織づくり」「営業のDX」の5つのご相談を多くいただいています。そのため、クライアントの複合的な相談を解決に導き、変革に伴走できる方を募集したいと考えています。 洞察力やインサイト力があり、トータルマーケティングの思考ができる方を求めています。同時に、実行力を強化するため、エンジニアも求めています。 ──トランスフォーメーション領域では、どのような人材を求めていますか。 ビジネスサイドの人材に求めるのは、まずマーケティングの専門性があることです。広告代理店やデジタルファームで幅広くマーケティングの企画から実践までを経験した方を求めています。また、抽象度の高いところからDX戦略を立案したことがある方やそのマネジメントを担った方、そしてゼロイチで新規事業を考えられる方です。コンサルティングファームや事業会社の出身者はもちろん、デザインファーム出身の方も歓迎します。柔軟な考えのもと、ファシリテーションできる方を求めています。 プロダクトサイドに求める人材も、ビジネスサイドと大きく変わりませんが、よりサービスやプロダクトに意識の強い方が好ましいです。現状は大手SIerやデザインファーム出身の人材が多く、「前職よりスケールの大きな支援がしたい」「多様な役割を担いたい」という志望動機で入社してきています。 ビジネスサイド・プロダクトサイド共通で、今より大きなスケールのプロジェクトや社会的に大きなインパクトを出せる仕事をしたい方には最適な環境だと感じます。そのような環境で働きたいと考える方からのご応募を、心からお待ちしています。
専門的な組織体制で、あらゆる業界の課題解決に挑む
ビジネストランスフォーメーション部門 部門長/齊藤 寛樹 ──ビジネストランスフォーメーション部門の組織体制や、企業支援の対応範囲を教えてください。 ビジネストランスフォーメーション部門は、変革をリードする「DXコンサルタント」を中心に、各専門領域で変革を支える「サービスデザイナー」「マーケティングコンサルタント」「業務/ITコンサルタント」「ITエンジニア」「データサイエンティスト」の6つのポジションで成り立っています。新しい組織に多様な職種の人材を集めたことにより、プロジェクトに応じて柔軟に適切なメンバーをアサインしやすくなり、組織内の風通しも以前に増してよくなりました。 ビジネストランスフォーメーション部門では、クライアントの課題に応じてサブスクリプションやシェアリングなどの新規事業開発、マーケティングプロセスの変革、カスタマーサクセスの実現、データ戦略の策定、マーケティングIT基盤の導入、そして人材組織開発などのあらゆるプロセスを、ワンストップで支援しています。最近特に増えているのは、新規事業と組織づくりのご相談です。プロジェクトを通じてつくり上げたメソッドや課題解決策を横展開し、業界全体の課題解決に寄与するケースもあります。 クライアントの業界は、通信、自動車、銀行、保険、エネルギー、家電、メディアなどさまざまで、そのほとんどがBtoCになりますが、最近では、製薬やITなどのBtoBの案件も増えてきています。一般的なコンサルティングファームのように業界ごとに部門やチームを分けていないため、「ある業界の常識が、別の業界の課題解決のヒントになる」ということも多くあります。そういった気付きを含め、あらゆる業界の課題に触れられる面白さを感じられるでしょう。 ──ビジネストランスフォーメーション部門での具体的なプロジェクト例や、プロジェクトの流れについて教えてください。 とある食品メーカーのクライアントからビジネスモデル変革のご相談を受けたことがありました。私たちは新規事業立案から、顧客体験と従業員体験を変革し、顧客データを資産化するためのプラットフォーム構築、さらにはそれを成長させるためのマーケティングまで一気通貫で支援しました。 プロジェクトでは、DXコンサルタントが最初から最後まで全体を見る立場に立ちます。必要に応じてサービスデザイナーやテクニカルディレクターをアサインし、構想を固めます。次いで業務ITコンサルタントが加わり、ITエンジニアが外部パートナーと連携してサービスを開発。さらにそれをグロースする段階ではマーケティングコンサルタントが入るといった形で、プロセスに応じて適したメンバーがプロジェクトに入ります。 経営課題の解決は、「コミュニケーションだけ」「システムだけ」「上流から見えているところだけ」を行っていては実現できません。このように構想だけではなく、しっかり内部に入り込んで実現やグロースまで伴走することが、電通デジタルの強みです。
常識にとらわれず、新しい価値を創造する「攻めのDX」を推進
──ビジネストランスフォーメーション部門で働く魅力は何だと思われますか。 業務効率化やコストダウンなど、負の状態を改善するための「守りのDX」ではなく、顧客基点で新しい価値を創造する「攻めのDX」を推進できることが、電通デジタルの魅力だと思います。 特にビジネストランスフォーメーション部門ではクライアントの事業変革にあたり、横断的な知識が必要で、業務を通じて必然的に知識が身に付きます。ビジネスサイドとプロダクトサイドの両方のメンバーがおり、ビジネスサイドの人材がプロダクトサイドのスキルを強化するために異動することも可能なので、部門内でより柔軟なキャリアパスを描きやすいことも魅力といえるでしょう。 ──実際に活躍している人材の共通点などはありますか。 部門のメンバーは常識をブレイクスルーする発想力やビジョン、オーナーシップを持っている人が多いです。また、データやテクノロジーが好きで、「メタバース」「NFT(Non-Fungible Token)」のように新しいキーワードが出てきたときには、クライアントの課題にどのように活用できるのかを積極的に調べたり、議論を交わしたりするメンバーが多いように感じます。 電通デジタルはまだ若い会社なので、カルチャーをつくっている段階でもあります。働きやすさへの取り組みとしては「22時完全退社」や、オフィスだけでなく自宅やシェアオフィスなどでも働けるよう、「多様なワークプレイスの提供」などに取り組んでいます。一緒にこの会社のカルチャーを育み、その過程を楽しめる方に来ていただけたらうれしいです。
さまざまな業界やユーザーの支援を通じて、自身の成長も実感
ビジネストランスフォーメーション部門 サービスイノベーション事業部/磯部 勝彦 ──磯部さんは2021年10月に中途入社されたそうですが、転職の経緯や入社の決め手について教えてください。 新卒でHR企業に入社後、営業や新規事業企画などを経験してきました。前職と並行して社会人枠で通っていた大学院の修了を機に、「これまでの経験と学びをより生かせる場所で働きたい」と転職を決意しました。新規事業企画は前職のキャリアのなかでも特に実りの多かった経験で、転職時の軸として据えました。 電通デジタルにはオペレーション設計やテクノロジーに対する盤石な体制があり、取引をするパートナーも多岐にわたっていたため、クライアントからのオーダーに対してそれ以上の価値を返せるのではないかと魅力を感じました。他に内定が出たスタートアップの企業もありましたが、電通デジタルは成長拡大中で働くうえでの余白がありつつも、クライアントの規模感や支援できる領域が広いことにひかれ、入社を決めました。 ──サービスイノベーション事業部で担当されている仕事内容やプロジェクトについて教えてください。 現在の職種は新規事業開発のビジネスコンサルタントです。主にクライアントの新規サービス支援とDX支援を行っており、2~3案件を並行して担当しています。 入社後に関わったプロジェクトは3つあります。1つ目は、保険会社の構想系のプロジェクトで、これから先数十年の構想を共に作成しました。2つ目はエネルギー関連企業の新規ビジネス開発支援、3つ目はデベロッパー企業の商業施設のDX構想から実現までの支援です。 具体的な業務としては、週次の定例会議に向けた資料や提案内容の作成、次回の要件整理などが挙げられます。加えて、保険会社のお客様との未来構想案件ではデザイン系の部門との連携や、知見を拡充すべく有識者インタビューなども行いました。 また、あるクライアントの案件では、新規サービスのニーズを検証するため、実際に仕入れから設営、販売まで踏み込んだプロトタイプを作成し、事業性を確かめました。そのときは正直「ここまでやるのか」と驚きましたね。
年次を問わずフラットに意見を交わせる、建設的で前向きな風土
──電通デジタルのビジネスコンサルタントとして働く魅力は何だと思われますか。 魅力はやはり、多様な案件に関われることです。プロジェクトごとに異なる業界やテーマ、ユーザーを支援できるため、学びも刺激も大きいです。前職はHR領域に特化していたため、情報の幅が狭くなり、ビジネスパーソンとしての頭打ち感がありましたが、今はその不安が消えました。自分自身のアップデートがクライアントへの価値提供に直結すると感じて日々働いています。 また、電通デジタルは物事が進むスピードが非常に速く、役職や年次などを問わず、メンバー同士でフラットに意見が飛び交う環境です。難しい課題に対しても前向きに考えるマインドの人たちが集まっているので、そういったコミュニケーションが自然に行われるのだと思います。 ──入社して半年たち、ご自身のなかで成長や変化を感じられている点はありますか。 情報に対する感度が高まり、顧客基点で考える意識が強くなったと感じます。クライアントが何に困っているのか、そしてそのために何をすべきか真摯に考え、議論するようになりました。 こうした成長を支えてくれたのは、周囲のメンバーです。ホスピタリティーが高く、フラットに知見を共有してくれるチームなので、学びを得られやすいです。年齢を問わず学び続け、高め合う姿勢を尊敬しています。 今後の展望としては、プロジェクトマネージャーとして活躍したいと考えています。社内にはすでにロールモデルとして目指しているメンバーもおり、自分もこの環境であればきっと実現できると思います。 ──最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。 電通デジタルでは抽象度の高い相談に対応することも多いので、それを楽しめる方が向いていると思います。一進一退を繰り返すケースもあるため、どんな局面でも粘り強く前向きでいられるマインドも必要です。 現在の仕事に頭打ち感がある方、刺激が足りない方、もっと学びたいと感じている方は、きっとこの環境に満足できるでしょう。私自身、入社前は縦割りの組織を想像していたのですが、実際入社してみて、スタートアップ的なカルチャーや案件から刺激を受ける日々に満足しています。 電通デジタルには、多様な人材が活躍できるフィールドがあります。難しい課題にも楽しんで向き合える、チャレンジ精神のある方と一緒に働きたいです。
【連載】世界を変えるトランスフォーメーションカンパニーへ(全3回)
2022年1月に「トランスフォーメーション領域」を新設した電通デジタル。この体制強化を通じ、企業の唯一無二のDXパートナーとして事業成長に貢献し、よりよい世界をつくり出すことを目指しています。トランスフォーメーションカンパニーへと進化を遂げる電通デジタルの取り組みやそこで働く魅力を、3回にわたって紹介します。
【#02】DX推進にCXトランスフォーメーションが不可欠な理由
※【#02】での募集は終了しました。 詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
電通デジタルでは、顧客体験(CX)の変革を基点とした「CXトランスフォーメーション」による企業変革を推進しています。独自の「顧客体験デザイン」のアプローチや、CX/UXデザインの強みなどについて、CXトランスフォーメーション部門を牽引するメンバーらが語ります。
【#03】顧客基点のDXをテクノロジーの力で推進する
※【#03】での募集は終了しました。 詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
企業の事業モデルを変革する「トランスフォーメーション」には、顧客基盤のデジタル化などIT基盤の構築が不可欠です。基盤づくりを含め、どのように企業に伴走し、「顧客価値創造型DX」を実行しているのか、テクノロジートランスフォーメーション部門をリードするメンバーらが語ります。