パナソニック コネクト株式会社

【#05】Blue Yonderと創る、日本のサプライチェーンの新時代
モノづくりで培った知見とノウハウを、サービスやソリューションとつなげることでさまざまな「現場」にイノベーションをもたらす、パナソニック コネクト株式会社。近年では、2021年に買収した世界最大級のサプライチェーン・ソフトウェア専門企業・Blue Yonder(ブルーヨンダー)と共に、国内外におけるサプライチェーンの変革や新たなソリューションの提供に注力しています。Blue Yonderとの共創で目指す世界やプロジェクトのやりがいについて、サプライチェーン事業総括部の2名にお話を伺いました。
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募集期間:2024年8月22日(木)〜 2024年9月18日(水)
本ページの求人は、「プレミアムステージ」をご利用でなくても、ビズリーチ会員であればどなたでも閲覧、応募が可能です。幅広い課題を解決する、Blue Yonderビジネスの可能性
サプライチェーン事業総括部 ソリューション導入推進部 ソリューション導入課 マネージャー/橋本 和幸 ──はじめに、サプライチェーン事業総括部の事業概要について教えてください。 サプライチェーン事業総括部のミッションは、サプライチェーン事業に関わる幅広いお客様に対し、事業上の課題を正確に把握して、解決するための糸口をBlue Yonderのソリューションを中核としてお客様に届け、お客様の事業成功に貢献、また、社会に共通する課題を解決することです。 サプライチェーンにおける課題を解決する手段の一つとして私たちが提供しているのが、Blue Yonderのソリューションです。私たちはBlue Yonderジャパンと協業し、パナソニック コネクトが過去から積み上げてきたソリューションとの組み合わせによって、日本企業のお客様に対しEnd to Endで最適なソリューションを届け、サプライチェーンにおける課題解決を支援しています。 ──Blue Yonderのソリューションについて、具体的に教えてください。 Blue Yonderは大きく分けて、「計画系」と「実行系」の2つのソリューションがあります。 計画系は、販売、受注、需要予測などに用いられるソリューションです。例えば、半導体産業は仕入れ先からのさまざまな部品調達、製造、お客様への納品という工程があり、リードタイムが長いため、サプライチェーンの影響を受けやすい傾向があります。そうした産業に対して、従来現場に携わる人の経験や勘によって計画の変更や管理がされていた業務を、計画系ソリューションを活用してAI等で自動化し、サプライチェーンにひずみが出ないような仕組みを構築できます。 一方で、実行系は、サプライチェーンの課題を可視化するものです。ドライバーの労働時間規制が強化され、人手不足が懸念される「物流の2024年問題」においては、いかにムリ・ムダ・ムラのないサプライチェーンを築き上げるかが重要です。Blue Yonderはサプライチェーンのどこに課題があるかを可視化することに長けているため、倉庫管理の手法や特定の作業員への属人化などの課題を明らかにし、改善活動の推進や課題解決に貢献します。 ──Blue Yonderとの共創によって実現できること、目指す未来はどのようなものでしょうか。 Blue Yonderは大手から中小企業まで全世界で3,000社以上がソリューションを導入している、サプライチェーン領域におけるグローバルリーディングカンパニーです。インダストリーに特化している専門性の高さに加え、SaaSであることからソフトウェアが随時アップデートされていく点にも大きな強みがあります。 近年、日本国内でも労働力人口の高齢化により定年退職を迎える方が増え、これまで経験と勘で行われてきた業務をそのまま継承するのではなく、ソリューションを導入することで業務オペレーションの大部分を自動化したいと考える企業が増えています。そうしたなかでパナソニック コネクトが長年培ってきたハードウェアのノウハウと、Blue Yonderのソフトウェアの対応力を融合させることで、日本の幅広いお客様の課題解決に貢献できると考えています。サプライチェーンにおける課題や自動化などのニーズはさまざまな業界にあるため、対象となるお客様は多岐にわたりますが、まずは製造業での課題解決を強化していく予定です。
拡大が予測されるサプライチェーン領域の最前線で活躍
──これから入社される方がBlue Yonderビジネスに携わることで得られる経験には、どのようなものがありますか。 SCP(サプライチェーンプランニング)は、これから日本国内で拡大が予想される業務領域です。かつてグローバル規模で採用されてきたビジネスソリューションパッケージソフトウェアとして有名なOracleやSAPが爆発的に日本国内でユーザー企業を増やしていったように、Blue Yonderもそうした軌道をたどっていくことが予想されます。これから入社をされる方は、その導入を自らの手で手掛けて、あらゆる業界に浸透していくところを目の当たりにすることができると考えています。 Blue Yonderビジネスに携わることで、ご自身のキャリアも開けていくでしょう。当社では「CONNECTers’ Academy(企業内大学)」や「コネクト社内eチャレンジ(社内公募制度)」をはじめ、キャリアオーナーシップを持って自身でキャリアを形成していける仕組みがあります。Blue Yonderビジネスに携わったあと、将来的に営業やプリセールスといったお客様寄りの仕事や、今後新しく登場するソリューションの理解を深め日本市場に展開していくシステム寄りの仕事を担当するなど、フレキシブルなキャリアがかなう環境だと思っています。 ──サプライチェーン事業総括部ではどういった人材を求めていますか。 Blue Yonderの開発拠点がインドにあり、現地のエンジニアとやり取りする機会があるので、英語のスキルは必要です。TOEICで800点以上を推奨していますが、それ以上にSEとしての経験や英語、日本語を問わないコミュニケーション能力は必須です。なぜなら、海外のパッケージですので、英語のドキュメントを読み解き、お客様にわかりやすく説明しなければなりません。また日本特有の業務要件をかみ砕いて海外の開発メンバーに共有するような場面も多々あります。そうした意味で、お客様と開発拠点とのブリッジになれる方を必要としています。 SEとしては、パッケージ導入経験は必須で求めたい条件です。要件定義やテストの仕方など、開発手法を理解されている方は入社後にBlue Yonderのソリューションをしっかりと学んだうえで即戦力としてご活躍いただけると思います。 サプライチェーン事業総括部には自ら手を挙げて異動してきたメンバーが多く、かつ、30代前半の若手がそろっているため、士気高く業務に向き合う雰囲気があります。プロフェッショナルとして仕事に情熱を持ち、プロアクティブに結果を出そうとするマインドを持った方をお待ちしています。
グローバルと協業して価値を届けるBlue Yonderビジネスの醍醐味
サプライチェーン事業総括部 ソリューション導入推進部 ソリューション導入課/上田 直輝 ──パナソニック コネクトに入社されてからのキャリアについて教えてください。 2018年に新卒でパナソニック コネクトに入社した当初は、現在とは別の部署でWindowsソフトウェアの開発をしていました。 そのなかで「より現場に近い場所で働きたい、SCM領域でトップを走るIT企業と仕事をしてみたい」という思いが芽生え、2022年にコネクト社内eチャレンジを利用してサプライチェーン事業総括部に異動し、Blue Yonderビジネスに携わることになりました。 配属されてから関わってきた業務は大きく2つあります。1つが、Blue Yonderの新しいソリューションが日本市場に適合するか否かのシステム評価です。これまでBlue Yonderを導入したお客様の事例をもとに、新しいソリューションを展開した場合、市場に適合するのかといった観点で評価をするのですが、その進捗管理や評価項目のいくつかを担当しました。 もう1つが、グループ会社であるパナソニック インダストリーへのBlue Yonder導入プロジェクトです。最初の要件定義から導入完了までの約1年半、ソリューション導入のコンサルタントについてOJTのような形でプロジェクトに携わりました。 ──パナソニック インダストリーへのBlue Yonder導入プロジェクトについて、担当された役割や業務内容をくわしく教えてください。 当時、パナソニック インダストリーでサプライチェーンマネジメント変革を行うという非常に大きなプロジェクトが立ち上がりました。同社が抱えていた課題は、生産計画や販売計画などがそれぞれ個別最適で動いており、サプライチェーンの全体最適化がなされていないことでした。Blue Yonderを活用することで各部門のデータを可視化し、PSI(生産・販売・在庫)管理を一元化しました。そして、販売計画・生産計画の精度向上、在庫最適化、ITシステムの統合による業務の高位平準化を図ることが、このプロジェクトの目的です。 私はこのプロジェクトで、要件定義から設計、開発、テスト、リリースまでの一連の導入プロセスを推進しました。社内では販売部門、工場、IT部門、社外では国内外含むパートナー企業など、さまざまなステークホルダーがいるなかで、要件をいち早く理解し、Blue Yonderの開発拠点であるインドのメンバーを巻き込みながら実現方法を検討し、お客様やパートナー企業とシステム構築を行いました。
Blue Yonderビジネスの拡大に携われる絶好機
──Blue Yonderビジネスに携わるなかで、どのような点に魅力ややりがいを感じていらっしゃいますか。 さまざまなステークホルダーを巻き込みながら業務ができる点です。その分苦労も多いのですが、普段異なる仕事をしている人たちが一丸となって導入完了を目指す過程は、やりがいを感じます。また、予期していなかった課題が発生した際、即座にメンバーが集まって議論し、ときにはそれぞれの役割を超えて対応策を実行していくのは、大変であり楽しくもあります。 コネクト社内eチャレンジで手を挙げた際、お客様に近い仕事がしたいと思っていましたが、実際に今、お客様とともにシステムを作り上げていける点でも、働きがいを感じています。 さらに、Blue Yonder自体がパッケージとして大きな魅力を持っています。パナソニック インダストリーのプロジェクトでは3つのソリューションを同時に導入しましたが、複数のソリューションを組み合わせられることで、お客様ごとに異なる課題に対しても有効な解決策を提示できるのです。プロジェクトを推進する過程で、ソリューションの専門家としての知見も身についたと感じています。 ──働きやすさや一緒に働くメンバーといった面で、魅力に感じられていることはありますか。 オフィス出社とリモートワークを使い分けられるので、とても働きやすいと感じています。プロジェクト進行中は、1カ月に3回ほど工場を訪問することもありましたし、集中討議が必要な場合にはお客様先を毎週訪れることもありました。現在は週3~4日出社して、残りをリモートワークに充てています。 また、知識のキャッチアップをする機会も充実しています。外部のオンライン学習サービスでシステム開発に関する学びを得ることができますし、全社員が学べる英語のプログラムもあります。 Blue Yonderビジネスは、全社的にも成長が期待されている事業です。私がサプライチェーン事業総括部に来た当時はまだ立ち上がって間もなかったため、手探りの部分も多かったのですが、現在は開発拠点であるインドへの研修をはじめ、新しく参画された方への研修プログラムも充実してきています。土台ができつつあり、今後さらに拡大していくフェーズですし、若手メンバーも数多く活躍している環境なので、ともにBlue Yonderビジネスを育てていただける方の参画をお待ちしています。
【連載】技術力やソフトウェアを駆使して目指す豊かな社会(全6回)
長年にわたって人々の豊かなくらしを追求してきたパナソニックグループ。AIや画像センシング、通信、セキュリティなど幅広い領域で培ったコア技術をソフトウェア開発にも生かし、さまざまな社会課題を解決すべく、未来を見据えた先進技術やソリューションの開発に取り組んでいます。ハードウェアとソフトウェアの両輪で豊かな社会の実現に挑むパナソニックグループの今を、6回にわたって紹介します。
【#01】「脱炭素×快適・便利」を電気設備とソフトウェアで実現
※【#01】での募集は終了しました。 詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
電気設備とデジタル技術をコアとしたソリューションで、住宅やオフィスなどさまざまな「空間」で事業を展開するパナソニック株式会社 エレクトリックワークス社。ソリューション事業を加速させるなかで技術者がソフトウェア開発に携わる魅力、技術者のキャリアパスなどについて、ソリューション開発本部の3名が語ります。
【#02】独自センシング技術と無線技術で、社会・くらしを変える
※【#02】での募集は終了しました。 詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社において、ガス・水素・電気などに関するエネルギー製品を開発・提供し、持続可能な社会への貢献を目指している、電材&くらしエネルギー事業部 環境エネルギーBU。高付加価値のガスメータや無線デバイスのソフトウェア開発に携わる魅力、得られる経験などについて、技術者の2名が語ります。
【#03】「移ごこち」をデザインするソフトウェア開発の最前線
※【#03】での募集は終了しました。 詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
「インフォテインメント機器を活用したモビリティサービス」で世界トッププレイヤーになることを目指している、パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社。車を利用する人に情報と娯楽で楽しさを提供するインフォテインメントシステムズ事業部で、ソフトウェアエンジニアやアーキテクトとして働く魅力などについて、現場で活躍する2名が語ります。
【#04】活況の電池市場で独自の地位を確立する、経営改革の第一章
※【#04】での募集は終了しました。 詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
日々の便利で快適なくらしを支える乾電池事業や、幅広い分野の社会インフラを支える産業用電池、車載用電池等のBtoB事業をグローバルに展開する、パナソニック エナジー株式会社。デジタルを活用した経営改革を進める同社の現在地や今後の展望、そのなかで技術者として働く魅力などについて、常務執行役員CIOが語ります。
【#06】地に足がついた実利を取るデジタル経営変革で、製造業の未来を変える
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
100年以上培ってきた多様なデバイステクノロジーを強みに革新的な技術を開発している、パナソニック インダストリー株式会社。まだ世の中にない技術を追求し、社会変革をリードする存在として、現在は社内のデジタル変革にも力を入れています。そのダイナミックな取り組みや目指す未来などについて、最前線で活躍するメンバーが語ります。