株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

【#02】人材開発トレーナーに聞く、キャリアチェンジのリアル

リクルートグループの一翼を担う株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、サービス開始以来60年にわたって「人と組織の成長」を支援しています。そして、その活動の価値の源泉ともいえるのが、研修を通して「顧客の課題解決」と「受講者の人間的成長」をサポートする人材開発トレーナーの存在です。キャリアチェンジを決意した背景や、研修を通して感じることについて、有森隆浩氏と中村隆之氏のお二人にお話を伺いました。

募集期間:2025年4月3日(木)〜 2025年4月30日(水)

本ページの求人は、「プレミアムステージ」をご利用でなくても、ビズリーチ会員であればどなたでも閲覧、応募が可能です。
  • 「人の力を引き出す仕事」がしたい。キャリアの節目を迎え、応募を決意

    人材開発トレーナー/有森 隆浩 ──有森さんが人材開発トレーナーを志した経緯についてお聞かせください。 転職を考えたのは、前職のインフラ企業再建のなかで携わってきた大きなプロジェクトが一段落したことで、1つの大きな目標を成し遂げた感覚があったからです。また、勤続20年のタイミングが重なり、「これからのキャリア」を改めて考えるようになったのがきっかけです。 そんなときにふと、「私はこれからも今の会社で、目の前のレールを歩いていくのだろうか」とわれに返る瞬間があったのです。「今の会社のままでも、きっと新たな目標がまた見つかるだろうし、社会の役にも立てる。でも、心からわくわくできるだろうか」と、自問自答する時期がありました。 だからこそ、リクルートマネジメントソリューションズがトレーナー職を募集していることを知ったときは、うれしかったですね。「こんな仕事があるのか」という驚きに加え、「まさに自分が思い描いていた仕事」だと感じましたし、「世代も業種も職種も異なる、全国のビジネスパーソンと向き合える」というところに強く興味を引かれました。 これまでの経験をフルに生かして、ビジネスパーソンの持ち味を引き出したい。一方通行に教えるのではなく、研修を通して感じたことを共有したい。そんな思いに駆られ、すぐに応募を決めました。 ──人材開発トレーナーは「まさにこれだ」と思えた仕事だったということですが、大企業から一歩踏み出すことに、ためらいはありませんでしたか。 トレーナーは「業務委託」という形でリクルートマネジメントソリューションズと契約を結びます。そのため個人事業主になるわけですが、キャリア形成や収入面などの不安がなかったかといえばうそになります。しかしこのまま先が見通せる道を歩むことよりも、未知の世界に飛び込むことへのわくわく感のほうが勝っていました。 会社の看板で仕事をするのではなく、リクルートマネジメントソリューションズ所属の「有森隆浩」という個人名で勝負してみたい。自らの存在価値を磨き、自分自身の努力で未来を切り開きたいという思いもありました。妻から「昔からやりたいと言っていた仕事が、ようやく見つかったんだね」と応援してもらえたのも大きかったですね。

    お客様と一緒に学び、自分自身を更新し続ける仕事

    ──最初の1年は養成期間と伺っていますが、振り返ってみて、どんな時間だったと感じますか。 最初の1年は、トレーナーになるための準備期間になります。徹底的に自分と向き合い、自分を知る、貴重な時間でした。そのプロセスは、正直なところ非常にきつい作業でもありました。 同期や現役トレーナーから絶え間なくフィードバックもらい、自問自答を繰り返すなかで、自分自身の個性を少しずつ受け入れることができ、自己理解が深まりました、その間、相当もがきましたね。「とんでもないところに来てしまった」とさえ思ったこともありました。ここでは、知識や経験で何となくカバーできてしまう、表面的なものは通用しません。 トレーナーは受講者それぞれの持ち味を引き出すうえで、受講者に対して自己開示を求める場面が多々あります。そんなトレーナー自身が自分のことを理解できていないようでは、人前に立つことはできません。「自分を知る」ためのプロセスや苦労を知っているからこそ、伝えられる言葉があるのです。 「会社員としての自分」ではなく「一人の人間としての自分」に泥臭く向き合い、もがき苦しんだ経験があったからこそ「今の自分が本当の自分。格好つけずに、受講者と一緒に学んでいこう」という気持ちで、トレーニングの現場に立てるようになったと感じます。 ──人材開発トレーナーとして、日々どんなことを心がけて研修を行っていますか。 クラスに集う受講者の力を引き出し、どう自発的な場にしていくかは、常に意識しているところです。受講者自身のなかにあるポジティブなエネルギーに、受講者自身に気づいていただくためのきっかけをつくりたいという思いで日々研修に臨んでいます。 「こうしたい」「こうなりたい」という思いは誰しも持っているものですが、さまざまな要因でその思いに気づけていない、いわば蓋がかぶさってしまっていることがあります。実際、研修の序盤では自分自身のポジティブなエネルギーに気づけていない方も多くおられます。 でも、少しずつお互いの気持ちや思いの交換を繰り返すうちに、自分の「こうしたい」「こうなりたい」という思いや気持ちに気づき、クラス全体が熱を帯びてきます。そうすると、自発的な学びの場に一気に空気は変わります。 「会社をこういうふうにしていきたい」「こんなリーダーになりたい」「管理職同士でこんなふうにお互いに支えていきたい」など、本来思っていたことをぶつけあい、ものすごい熱量で語り始めるのです。 私たちトレーナーはその場のエネルギーや受講者同士の関係性を見守りつつ、必要だと判断したときにはタイミングを逃さず働きかけを行います。いかにしてクラスを1つ上のエネルギーレベルに引き上げられるかは、腕の見せ所でもありますね。 ──最後に、人材開発トレーナーというお仕事の醍醐味と、今後の抱負についてお聞かせください。 受講者の方々と日々触れ合うなかで、自分自身を更新し続けられる点が何よりも魅力だと思います。マネジメント層の研修だけでなく、新入社員の方々と接する際にもさまざまな刺激を受けますし、学ぶことは多くあります。背筋が伸びる思いがしたのは一度や二度ではありません。受講者の方と一緒に現在進行形で自分を磨いていけるのは、この仕事ならではの醍醐味です。 また、目の前の受講者にベストを尽くすのはもちろんですが、「そこだけでは終わらない」というのも、この仕事ならではだと思います。 例えば、研修の場で受講者が吐露する悩みや思いのなかには「経営課題」が潜んでいることもあります。それをきちんと捉え、お客様の会社の経営層に対して提言できるのは、あくまで「第三者」であるトレーナーだからこそできることです。過去には、研修後の実施報告書に提言を入れて、「社長にもぜひ読んでほしい」とお渡ししたところ、社長面談が実現し、役員や部長研修などの新たな研修のオファーにつながった例もあります。 これからも、研修の現場で受講者がポジティブな気づきを得て、それを職場、あるいは人生そのものに生かしていただけるようにトレーナーとして自己研さんをしていく姿勢は変わりません。それに加え、研修を通して見えてきた課題と改善策を提言し、お客様の会社の組織開発に貢献していくところにもこだわって仕事をしていきたいですね。

  • 培った経験を生かせる「新たな挑戦の場」として、人材開発トレーナーを志す

    人材開発トレーナー/中村 隆之 ──中村さんはIT業界から転身されたと伺っています。これまでのキャリアと人材開発トレーナーに応募した経緯を教えてください。 最初に就職した大手のITシステム会社では、顧客企業の業務システムやBtoC向けWebシステムの開発などに従事していました。その後、金融ネットベンチャーに転職してCTO職を経験したり、ベンチャーの立ち上げに参画したりと、トレーナーになるまではずっとIT業界で働いていました。 いま振り返ってみても、現場からスタートして、役員として経営のかじ取りをしたり、スタートアップのスピード感を、身をもって体験したりと、本当に多くのことをIT業界で学びました。同時に、IT業界内での挑戦という点では「ある程度やりきった」という感覚もありました。今後のキャリアを考えていた際に、ビズリーチ経由で、リクルートマネジメントソリューションズのトレーナー職のことを知ったのが応募のきっかけです。 実際に選考が進むなかで、「目の前の方々がいきいきと働けるような支援をしていきたい」という思いが強くなり、新しいチャレンジの場としてトレーナーという仕事を選択しました。 ──現在どんなお客様を担当しているのか、お客様から多く寄せられる悩みがあれば教えてください。 歴史のある大企業からスタートアップまで幅広く担当しています。私がIT業界出身ということもあり、IT分野の企業様からのお声がけも比較的多いですね。階層については、半分くらいがマネジメント層です。 トレーナーになって5年目くらいからは、会社ごとの要望に丁寧に耳を傾け、対応することを心がけてきました。最近だと、「テキストベースのコミュニケーションが得意な一方で、対面での意思疎通を苦手とするメンバーが比較的多いので、そのあたりを考慮した研修を実施してほしい」というご要望をいただくことはあります。こういった場合には、受講者の方々の言葉を引き出すためにも、同じ目線で対話するようにしています。 IT業界のお客様を担当するときには、自分も在籍していたからこそ、お客様の抱えている課題の深刻さや難しさがわかるのは、強みの1つかもしれません。だからこそ、気軽に「大丈夫ですよ」とはいえないこともあります。そうした場面に遭遇したときは「大変なんですね。どうすべきか一緒に考えましょう」というスタンスで臨んでいます。

    時代や環境の変化を前向きに捉え、新たな学びの場を追求し続ける

    ──人材開発トレーナーとしての経験を積むなかで、見えてきたものはありますか。 接する方々の置かれている環境も、立場も、状況もその都度違いますが、自分の研修スタイルというのはだんだんと明確になってきているかもしれません。 たとえば、なにか新たな行動を起こす必要があるとき、「やらなければ大変なことになる」と危機感をあおっても、「やろう」という気持ちになりにくいこともありませんか。実際の職場は複雑ですし、研修通りにはいかないことが多いのも事実です。そのため研修中は、今どのようなアプローチをするのがベストなのかを考え、型にはまったアプローチに終始しないようにしています。 「学んだことを全部やってください」というスタンスではなく、「1つでもいいので、気づきがあれば実践してみてください」という形で接することが多いですね。義務感にかられてやるよりも、「これだったらできそうだな。おもしろそうだな」と思って実践していただくほうが、結果的にできることが増え、仲間が集まってくると考えているからです。 あとは、前向きに取り組んでいただきたいため、「この案、いいんじゃないですか?」「これをやってみると何か変わりそうじゃないですか?」というような、ポジティブ志向のアプローチを意識しています。その結果として、場の熱量が上がって、チーム全体が「もしかしたら、自分たちも組織を変えられるんじゃないか」というような雰囲気になっていくのがベストです。 ──中村さんが思う人材開発トレーナーの魅力や、今後チャレンジしてみたいことがあれば教えてください。 何よりも「飽きない」ことですね。会社も受講者も異なるなかで、1つとして同じ研修はありません。毎回どんな意見が出てくるかもわからないし、受講者がどんな思いを持って働いているのか、研修に参加しているのかもさまざまです。 そこに関わらせていただくありがたみもある一方、だからこそ中途半端な向き合い方はしたくないなと思っています。 研修が終わると、「ここはもっとこうすればよかったかな」「こうすると次はもっと良くなるかもしれない」といったことが頭に浮かんできます。私はこの振り返りの時間を非常に大切にしていて、常に課題意識を持ちながら小さなチャレンジを積み重ねていけるのが、楽しさにもつながっています。 今後ですが、IT業界出身ということからテクノロジーという「土地勘」を活かしながら、次世代の学びのスタイルを考えていきたいと思っています。現在、私が担当する研修の約4割~5割程度がオンラインになっています。研修の形も大きく変わりつつあります。効果的な学びに関するテーマは引き続き追いかけていきたいですね。 日々、「これからは変化に対応していく力が求められます」と研修でお伝えしている私たちが変化を恐れているようでは、トレーナーは務まりません。環境の変化を前向きに捉えて、いろいろな可能性にチャレンジしていきたいと思っています。

  • 【連載】個と組織を生かす「人材開発トレーナー」に迫る(全3回)

    「個と組織を生かす」をブランドスローガンに掲げる株式会社リクルートマネジメントソリューションズでは、中核事業を担う「人材開発トレーナー」の募集をスタートします。人と組織の潜在能力や可能性を引き出す「ラストワンマイル」を担う人材開発トレーナーの魅力を、3回にわたってお届けします。

    【#01】人・組織の可能性、ポテンシャルを解放する人材開発トレーナー

    ※【#01】での募集は終了しました。

    詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

    リクルートマネジメントソリューションズの価値の源泉ともいえるのが、研修を通して「顧客の課題解決」と「受講者の人間的成長」をサポートする人材開発トレーナーです。トレーニングという事業を通じて実現したい未来像を代表取締役社長の山﨑淳氏に伺うとともに、人材開発トレーナーの醍醐味を垣本桂氏に伺いました。

    【#03】2025年5月1日(木)公開予定

    研修という場を通じて受講者と真摯に向き合い、前向きな変化をもたらす場を創出しているのが「人材開発トレーナー」です。この仕事の魅力とプライベートとの両立などについて、人材開発トレーナーとして第一線で活躍中の金田裕子氏と、松本孝行氏に話を聞きました。

募集職種

  • 『個と組織を生かす』人材開発のプロフェッショナル<30代後半~40代マネジメント経験者が活躍!>

    事業企画・事業統括人材開発・人材育成・研修講師・トレーナー

    東京都神奈川県埼玉県千葉県愛知県岐阜県三重県大阪府京都府兵庫県滋賀県奈良県福岡県

    ◆プロフェッショナルをめざす未経験者を歓迎◆ 【事業・組織の変革と人の成長に第一線で貢献できる『企業向け研修のトレーナー』】 人材開発事業を担うプロフェッショナルの募集が始まります。 ・当社のトレーナーは、一般的な研修講師と異なり、単に知識・スキルを「教える」のではなく、受講者が自分で「気づく」、あるいは受講者の力を「引き出す」スタンスを大切にしています。誰もが持っている可能性を引き出し、組織の力に変えていく、そして組織の力を事業成果につなげる。これこそが弊社トレーナーの使命であり、仕事の魅力・醍醐味です。 ・研修の受講者は、新人から経営層まで幅広く、特にマネジメント層へのアプローチには強みがあります。組織変革に向けて企業の全階層を対象に研修を実施する案件もあります。 ・「働く個人」の視点と「事業・組織」の視点、両者を持ち合わせることが必要となるため、ミドルマネジャーとしてのご経験が活きる仕事です。 ・弊社が独自のノウハウで開発した、階層別の研修プログラムから事業成果を上げるための支援サービスまで、自社開発プログラムを中心に研修(対面・オンライン)を実施します。 ・研修講師としての経験は不問です。1年間の養成プログラムを体験いただいたのち、プロとしてデビューいただきます。 【業務の流れ(イメージ)】 1.課題の見立て ・営業担当と協働しながら、お客様のニーズ/課題を把握し、課題解決に向けた道筋を検討 2.施策の設計・実施 ・(事前準備) 営業担当と共に効果的な研修プログラム/ツールを企画・設計 ・(研修当日) 受講者と向き合い、対話しながら受講者の「気づき」を引き出す 3.効果の継続・可視化 ・お客様に対して研修成果報告と効果継続に向けた提案や新たな課題の擦り合せ ※研修当日の対応のみならず、弊社営業担当やコンサルタントとの協働(事前顧客ヒアリングから実施報告・提案等)も含まれます 【企業情報】 私たちのルーツは、1963年に創業した「人のあるがままの個性を見つめる」人材測定事業と、1970年に創業した「人と組織の力を引き出す」組織活性化事業にあります。最も重要な経営資産の一つである「人と組織」に焦点をあて、トレーニング(研修)、アセスメント・コンサルティング・HRデータアナリティクスの手法を用いて、企業が直面する人・組織課題の解決を支援しているプロフェッショナルサービスファームです。 【過去_選考合格者の事例】 弊社選考では、ビジネスの最前線でのご経験を重視し、多くの方が講師・トレーナー未経験者です。 また出身の業界、製造業、サービス、IT、インフラ、アパレル、金融、コンサル、飲食、etcと様々です。 ただ、共通点として挙げられるのは、 ◆「これまでの経験を活かして、より多くの企業の人・組織課題の解決に貢献したい」 ◆「会社・組織の中で、いきいきと前向きに働く人をもっと増やしたい」 ◆「未経験だが人材開発領域にチャレンジしたい、専門性を身に着けたい」 という想いを持っている点です。 もしこのような想いをお持ちであれば是非、応募をお待ちしています。 ※本募集は約半年に1回を予定しております。