株式会社ニトリデジタルベース

株式会社ニトリデジタルベース

【#01】さらなる事業拡大に挑むニトリ。それを先導するIT部門とは

商品開発から製造、物流、IT、小売りまでを一気通貫で内製する独自のビジネスモデルを展開するニトリは、家具・インテリア用品だけでなくアパレル、飲食、ホームセンターなど、昨今その事業領域を拡大しています。2032年には3,000店舗、売上高3兆円の目標を掲げており、成長の中核となるIT領域を担う組織としてニトリデジタルベースを2022年に設立しました。今回は、同社が果たす役割やここで働く魅力について、社長の佐藤氏と取締役の荒井氏にお話を伺いました。

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募集期間:2023年6月15日(木)〜 2023年7月12日(水)

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  • 【動画】2分でわかる、ニトリデジタルベースの事業内容と働く魅力

    ニトリグループ全体のIT推進を担うニトリデジタルベースの概要や文化、エンジニアとして働く魅力について、取締役の荒井俊典氏が紹介します。

  • 世界的にも類を見ない、一気通貫のビジネスモデルを支える使命

    ニトリデジタルベース社長 兼 ニトリホールディングス上席執行役員CIO(最高情報責任者)/佐藤 昌久 ──ニトリにとって「IT」とは、どのような存在なのでしょうか。 ニトリでは、1996年に「業務システム室」(現在の情報システム改革室)を新設し、それ以降積極的にビジネスにITを取り入れてきました。当時の店舗数はまだ30にも満たない状況でしたが、ITを通じて業務整理をしようとしたのがスタートです。その後も「ITはなくてはならないもの」という前提に立って、会社とともにITも変化し続けてきました。 現在ニトリは「製造物流IT小売業」と称し、商品開発から製造、貿易、物流、販売に至るまで、バリューチェーンの全工程を自社グループでカバーする独自のビジネスモデルを展開しています。 新しいビジネスを立ち上げる際には、新規のプロセスをいかに既存のバリューチェーンに組み込むのか、そしてどのように組み込めば全体最適となるのかを考えなければいけません。そういったビジネスの拡大において、ITの知見に基づいた判断は必要不可欠で、「ニトリのビジネスはITから始まる」といっても過言ではないでしょう。 ──2022年4月に新会社・ニトリデジタルベースを設立した背景について教えてください。 ニトリグループは非常に速いスピードで事業領域を拡大しており、当然ビジネスの基礎となるITシステムにもスピードに合わせた変化が求められます。 既存システムをビジネスの変化にあわせて改修するのはもちろん、数億~百億円超の大型プロジェクトもすでに20本近くが稼働ないしは計画されており、年間100~200本もの大小さまざまなシステム更新が行われている状況です。 また、当社はグループ全体で「2032年までに3,000店舗、売り上げ3兆円」という非常に高い目標を掲げており、その達成に向けて、よりスピード感を持った開発が求められます。そのためには、自らの判断で責任をもって業務を遂行できる、自社のIT部門の社員を増やすことが急務だと考えました。 しかし、その前段階で、「ニトリはITに力を入れている企業である」という認知がまだまだ足りないことが大きな課題でした。そこで、ITエンジニアに適した働き方や報酬体系などを整え、「ITエンジニアの受け皿」として立ち上げたのがニトリデジタルベースです。 ITエンジニアが「ここで働きたい」と思える環境を用意するだけでなく、同社の立ち上げによって「今後、ニトリはITにより力を入れていく」という意思を社内外に示せたのではないかと思っています。

    新たな事業領域にかかわり、成果をダイレクトに感じながら働ける

    ──「2032年までに3,000店舗、売上高3兆円」という非常に高い目標に対して、どのようなロードマップを描いているのでしょうか。 ニトリホールディングスの2023年3月期の売り上げ実績は9,480億円です。そこから考えると、2032年までにビジネス規模を3倍以上に拡大していく必要があります。それには三つの軸の拡大が不可欠だと考えています。 まずは「商売」の軸です。社内では「フォーマット」と呼んでおり、これまでに大人の女性向けのアパレルブランド「N+(エヌプラス)」の立ち上げや、外食事業への進出、経営統合による株式会社島忠のグループ入りなど、フォーマットの幅を増やす試みをしています。 次の軸が「グローバル」です。ニトリはこれまで中国や台湾に多くの店舗を出店してきました。2022年にはマレーシア、シンガポールに初出店し、今後もアジア地域を中心に、海外でビジネス拡大・強化を図っていきます。 最後の軸は「規模」です。先ほど紹介したように、現在すでに数億~百億円超規模の大規模プロジェクトがいくつも同時に進行しており、今後も既存・新規問わずビジネスを拡大させることで、2032年の目標達成に向けた準備を進めています。 ビジネス拡大のなかで、ニトリのバリューチェーンもより複雑になっていくでしょう。まだ刷新が追いついていない業務系のアプリケーションも早急に手を加えなければいけませんし、お客様を理解するため、データ活用にもより力を入れていく予定です。 ──ニトリデジタルベースの設立からおよそ1年がたちますが、手応えはいかがですか。 設立前と比べると、ITエンジニアの応募数は増え、採用人数も順調に伸びています。今年は新卒者も数十人入社しました。グループ内でビジネスの経験を積み、転籍してきた人材もあわせると、年間100人弱のペースで社員が増えていく見込みです。 しかし、これまで第一線で活躍してきたITエンジニアであっても、入社後、本人がニトリの環境に適応して本来のパフォーマンスを発揮できるようになるまでは少し時間がかかります。ですので、採用の母集団を増やすことと並行して、早く現場で活躍できるようなサポート体制の構築や風土づくりにも力を入れるようになりました。 みんなで切磋琢磨しながらスキルアップできるハッカソンや、グループの一体感が醸成できるコミュニティーづくりなど、働きやすい職場をつくっています。 ──佐藤社長の考える、ニトリデジタルベースで働く魅力を教えてください。 ニトリのロマン(志)である「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」を実現するため、私たちは今後も事業領域を広げていきます。そのため、これから入社する方々にも、まだ経験したことのない、ワクワクするような機会をたくさん用意できると思っています。 ニトリデジタルベースは子会社という位置づけではありますが、事業側からの要望をただ聞くだけではありません。事業部側と同じ視点を持ちつつ、ITエンジニアとしての知見をもとに「こうすればもっとよくなる」という提案を積極的に行うことが求められます。 実際に、ビジネスで新しいアクションを起こす際には、事業側だけでなく、IT担当者も初期段階からプロジェクトに参加します。そこで「ビジネスの目的を、ITを通していかに実現するか」をともに考えるのです。 店舗を構え、自分の目で見て触れられる場所を保有するニトリにおいて、自分が手掛けたシステムの影響や成果をダイレクトに感じられるのも当社ならではの特徴といえるでしょう。「ニトリの価値は、自分たちの活動に直結している」という実感が味わえる環境に魅力を感じ、少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ応募していただければと思います。

  • 前例をくつがえすような変革で、新たなシステムづくりに挑む

    ニトリデジタルベース取締役 兼 ニトリホールディングス執行役員 情報システム改革室室長/荒井 俊典 ──ニトリデジタルベースでITエンジニアとしてキャリアを重ねる魅力は、どういった点にあると思いますか。 ニトリは販売だけでなく、商品開発や製造、貿易、お客様のご自宅への配送・設置まで、自社で一貫して行う「自前主義」のサプライチェーンを持ち、常に進化し続けている、世界的にも類を見ない企業です。 事業領域においても、家具事業からスタートしてキッチン用品やインテリア雑貨などの「ホームファッション」、ホームセンターやアパレル、飲食など多岐にわたるのも大きな特徴です。 IT領域でも「自前主義」の姿勢は変わらず、ニトリのシステムは、基本的にフルスクラッチで企画から開発、運用まで内製化し、事業の成長とともにバージョンアップしてきました。そして2032年までに売り上げを現在の3倍以上とする高い目標を掲げているため、現時点で問題なく稼働しているシステムも「全否定」するような、新しい仕組みづくりが求められることもあるでしょう。 事業会社グループのメンバーとして目的を持ち、インフラ基盤・セキュリティ・開発・企画・運用とフルスタックで対応できる仲間とつくり上げるシステムに関わることで、受託開発を行う会社ではなかなかできない経験はもちろん、ニトリという特徴的なビジネスモデルの会社だからこそできるチャレンジもあるのではと思っています。 ──ニトリデジタルベースの仕事には、どんなやりがいがあるでしょうか。 ニトリは非常に速いスピードで事業成長しています。それを裏付けるかのごとく、システムにおいては年間100件以上の開発プロジェクトが進行しており、平均すると1日のリリース件数は7.5件にもなります。まさに「ITの進化が会社の進化を支えている」わけです。 キャリア採用で入社したITエンジニアに入社理由を聞くと「立案から実現までのスピードが非常に速い」「ニトリグループのメンバー全員が同じ目的に向かって取り組んでいて、働きやすい」などの声が多く上がります。事業会社のシステム部門ならではの仕事の進め方が、メンバーにとっても魅力として受け入れられている印象です。 ──社内の雰囲気や貴社ならではの文化について教えてください。 ITエンジニアが在籍する情報システム改革室は、協力会社を含めると400人超の規模で、販売、商品供給、デジタルコマース、システム基盤、海外系など多様なチームがあり、幅広い世代のメンバーが参加しています。 そのなかでニトリグループ全体に共通するのは、「できる・できない」ではなく、「やるためにどうするか」を考える文化が根づいている点でしょう。技術面やスケジュール面で問題があったとしても、諦めずに可能性を探って取り組んでいく。皆がそういった共通認識を持っているのがニトリらしい文化だと思っています。 他にも、自身のチームだけで対応できない課題に直面したときは、他のチームと連携して問題解決に取り組むといった、助け合いの文化も根付いています。 ──普段の業務において、そのような文化を感じられるシーンはありますか。 先日、社内システムで重大なリスクとなりうる事象が発見されました。本来であればインフラ部門やセキュリティ部門が専門となって対応すべきインシデントでしたが、そのリスクの大きさから、開発、システム基盤など、本来の担当ではないチームのメンバーが通常業務をいったんストップし、緊急対応にあたりました。 当初の見積もりでは半年はかかるような内容でしたが、人数をかけて集中的に対処したことで、大きなプロジェクトをたった2日間でやり切ることができ、無事にリスクを乗り切る事ができました。ここまで皆が一致団結し迅速に対応できたのは、目の前の課題と向き合い「できる方法を考える」文化と、部門を超えたメンバー同士で連携を行う「助け合い」の文化によるものだと思っています。

    事業とITの進化を目指す環境で、自らも成長を実感できる

    ──どのようなマインドを持った人材を求めているのでしょうか。 ビジネスを進める過程では、事業部側からITエンジニアへ「これをつくってほしい」と依頼されることもあれば、ITエンジニアから事業部側へ「より良いプロセスをつくるため、ここを変更したい」などと提案するケースも多々あります。また、普段の仕事は、ITエンジニアと現場の社員が共同で一つのプロジェクトに取り組むことがほとんどです。 ですので、まずは現場を見て、どこにどんな課題があるのかを把握できること。そして、現状をどう変えるべきかの目的意識を持っていることが大切です。また変化を楽しみ、あらゆることに興味や好奇心を持てることも大事な素養になってくるでしょう。 ニトリデジタルベースでは、ITエンジニアであっても、入社後に店頭に立ち、現場を経験する期間を必ず設けています。これは、店舗や物流などの現場で最長3カ月ほど勤務経験を積むことで、現状の業務プロセスや課題を知り、現場スタッフが使っている「共通言語」を知るのが主な目的で、入社したITエンジニアが今後ニトリで活躍するための下地となる、とても大事な時間です。 ──ITエンジニアがより働きやすい環境を実現するために、今取り組んでいることを教えてください。 まずは、皆で話し合い、意見を出せる場づくりです。社員それぞれが最高のパフォーマンスを出せるような環境を目指すため、社員から募った推進メンバーが主導しコミュニケーションの活性化に取り組んでいます。私もオブザーバーとして参加していますが、会社として行うのは「働きかけ」のみ。社員自ら取り組みの内容を考案し、彼らの手で「場づくり」が進められています。 そこから生まれたのが、「N Tech LAB」という社内イベントです。週1~2回ペースで、ChatGPT、VRゴーグル、IoTデバイスなどの最新技術に触れながら、導入検討なども含めて、活発に議論を行っています。 ニトリデジタルベースには、フレックスタイム制やリモートワークなど、フレキシブルに働ける制度があるだけでなく、目黒オフィスにはチームでのディスカッションに適した座席や大画面モニターが使えるミーティングルームなども備わっています。そのため、オフィスに出社したいという人も増えており、最近はオフィスを有効活用した、リアルな場でのイベントやディスカッションも計画しています。 その他にも、「AWS」「Microsoft」「Google」など世界トップレベルのサービスを扱う企業の最新サービスや事例、米国流通業の最新のリサーチ結果などの共有を受けたり、世界最大級の海外イベントなどへ参加したりすることで、最先端の情報に触れる機会を積極的につくっています。 ──最後に、この記事をご覧の方へメッセージをお願いします。 ニトリグループは創業から36期連続で増収増益を達成してきました。ニトリならではの一気通貫のビジネスモデルを支えるべく、すべてフルスクラッチで開発を行うなど、IT部門が果たしてきた役割ははかりしれません。 2032年までに3,000店舗という数字を達成するために、今後はグローバル領域を中心に据えた挑戦が待っています。変化のスピードが速く、常に大きな目標に挑み続けるニトリグループは、事業とITの進化を同時に体感できる環境です。これから皆様と一緒に大きな挑戦ができたらと思っておりますので、ご応募をお待ちしております。

  • 【連載】スピード×技術力で、3,000店舗・売上高3兆円の高みへ(全3回)

    商品の企画・製造から物流、販売までを一気通貫でコントロールするニトリにおいて、さらなるIT推進を担うべく設立されたニトリデジタルベース。2032年までに3,000店舗、売上高3兆円の長期目標を達成するうえでITが不可欠な理由や、今参画する醍醐味、働く環境面の魅力などについて、3回にわたってお届けします。

    【#02】ITドリブンで、価値の源泉であるサプライチェーンを拡充する

    ※【#02】での募集は終了しました。

    詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

    「製造物流IT小売業」として、バリューチェーンの全工程を内製しているニトリ。今回は、一気通貫のビジネスモデルの進化過程や、そこにITがどのように貢献してきたのかなどについて、取締役の藤家氏と同社のサプライチェーンシステムを担うマネジャーの渡辺氏にお話を伺います。

    【#03】圧倒的なスピード感。成長への手ごたえを実感できる場所

    ※【#03】での募集は終了しました。

    詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

    ニトリデジタルベースにはさまざまな領域に強みを持ったメンバーが集い、技術者としてもマネジメント職としても成長できる環境があります。今回は第一線で活躍するキャリア入社のプロジェクトマネジャー3名に、転職ストーリーや働く醍醐味を伺います。

募集職種

  • エンタープライズ領域 エンジニア|国内最大級の家具・インテリア用品企業が新規設立したデジタルカンパニー

    SE(Web・オープン系)情報システム・社内SE

    北海道東京都

    当社グループは、「世界の人々に豊かな暮らしを提供する」という企業理念の実現に向けて、事業拡大・海外展開を進めています。 この急速に拡大し続けている事業を、DX/ITの面から支え、成長の一員を担っていただける方を募集しています。 当社を支えるITシステムの設計、開発に携わっていただきます。 選考プロセスを通して、これまでのご経験やご志向に応じた最適なポジションをご提案させて頂きます。 【主なプロジェクト】 (1)店舗システムなどの販売領域 (2)ロジスティクス(商品のデリバリー)などの物流領域 (3)商品などのデータベースを扱う領域 【このポジションの魅力】 ・製造から物流、小売までを一気通貫してシステム構築している当社だからこそ、幅広い業種のシステム開発経験を積むことができ、キャリアの幅が広がります。 ・「改善改革」の風土があり、開発者自らがシステム改善を提案していくことができます。 ・「将来は企画やプロジェクトマネージメントに幅を広げるキャリア」や、「開発の専門性を高めるキャリア」のプランを想定しており、ご自身の成長に応じて力を発揮できるフィールドがあります。

転職が決まりご報告いただいた方にはお祝いを用意しております。