公益財団法人日本バドミントン協会

公益財団法人日本バドミントン協会

日本のバドミントン振興をけん引し、スポーツ界の発展に寄与する

日本におけるバドミントン振興と日本代表の強化に取り組む日本バドミントン協会。同協会では、2028年開催のロサンゼルスオリンピックに向けて、日本代表の強化にまつわる戦略を担う「日本代表強化戦略プロフェッショナル」と、その活躍を含めバドミントンの魅力を効果的に社会へ伝える「広報PR戦略プロフェッショナル」の採用を強化しています。バドミントンの裾野が広がり、ファンエンゲージメントを高めることで日本のバドミントン界、さらにはスポーツ界全体にどのような影響を与えることができるのか。代表理事会長の村井満氏にお話を伺いました。

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募集期間:2025年3月18日(火)〜 2025年4月14日(月)

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  • バドミントンは人々を「健やかに育み、繋いでいく」スポーツ

    代表理事 会長/村井 満 ──日本バドミントン協会の概要についてお聞かせください。 バドミントンは、日本では年1回以上楽しむ人が約500万人にのぼるといった調査結果もあり、競技体験人口だけを見ればサッカーや野球、バスケットボールなどを上回っています。トップレベルの試合を会場で観戦する、テレビ視聴するといった面ではそれらのスポーツにまだ届きませんが、バドミントンは国民的に愛されている身近な競技といえるでしょう。 47都道府県にそれぞれ協会があり、実業団・教職員・社会人クラブ・レディース・学生・高体連専門部・中体連競技部・小学生といったカテゴリーごとの連盟が8団体存在するのですが、これらを統括するのが日本バドミントン協会です。具体的には、全日本総合バドミントン選手権大会など全国大会や国内で開催される国際大会を主管し、日本代表選手の競技レベルの維持・強化を図っています。2024年のパリオリンピックでは女子ダブルスやミックスダブルスでメダルを獲得するなど、日本の競技レベルは世界でも屈指。現状に満足することなく、さらなる高みを目指すため、競技の裾野を広げるところからトップ選手たちの強化まで担っています。 2024年、日本バドミントン協会が今後目指す方向として、「スポーツを通じて『こころ躍る・豊かな』世界を創る」というパーパス・ビジョンを発表しました。パーパス・ビジョンを策定するにあたって、協会の関係者と一般の方、合わせて1,000名を超える方々から集めたバドミントンに対するコメントを解析していくと、「健やか」「育む」「繋ぐ」という3つのキーワードに集約されました。手軽で身近、年齢を問わず生涯続けることのできる「安心・安全で健やか」な競技であること、人への思いやりや、全力で粘り強く取り組む姿勢が「豊かな人間性を育む」競技であること、そして老若男女問わず、室内でも屋外でも楽しめる「人と人、日本と世界を繋ぐ」競技であること。バドミントンは、この3つのバリューを通して「こころ躍る・豊かな」世界を創ることができるスポーツであると私たちは信じています。 ──村井さんは以前、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)のチェアマンも務めていましたが、世界的な人気を集めるサッカーに比べ、バドミントンにはどのような魅力があるとお考えですか。 世界的に人気を集める競技という意味では、サッカーとバドミントンは共通していると考えています。国際サッカー連盟(FIFA)には211の国と地域が加盟していますが、BWFという世界バドミントン連盟も、200を超える加盟国数を誇ります。それほど、バドミントンは世界中で親しまれているスポーツなのです。 バドミントンにはミックスダブルスのように男女一緒にプレーすることのできる種目があり、代表合宿も男女合同で行ったりすることは、長くサッカーの世界にいた私にとっては大きな驚きでした。また、トップクラスの試合では、スマッシュの最高速が500キロを超えるなど、「世界最速の競技」として知られています。運動量もすさまじく、サッカー選手が1試合で走る10数キロと同じくらいの距離を移動します。そんな過酷な面と、高齢者でも安全に楽しめる側面を両方持ち合わせている。こうした競技としての奥行きの広さも、ほかのスポーツにはない魅力ではないかと考えています。

    「日本代表の強化」が豊かな社会の実現とファンエンゲージメント向上に繋がる

    ──現在、協会は日本代表の強化に一層注力していると聞いています。その背景と目標についてお聞かせください。 日本代表の強化は、先ほどのパーパス・ビジョンの実現に直結していると考えています。競技レベルと人間性というのは深いところで繋がっていると感じています。ギリギリの極限状態で戦っているなかで結果を残せる選手というのは、「自分を育ててくれた人たちや社会に対する感謝の気持ちをエネルギーに、高いパフォーマンスを発揮する人である」ということを証明するシーンを、私自身何度も目の当たりにしてきました。こうした高い人間性を持ち、健やかで、人と社会を繋げる人材が代表選手として活躍することは、バドミントンの魅力を伝え、豊かな社会を実現することに寄与すると捉えています。 そこで、2028年のロサンゼルスオリンピックでは、男子のシングルスとダブルス、女子のシングルスとダブルス、ミックスダブルスの5つの種目に出場最大数である2人(2組)を送り込み、全種目入賞、メダルは前回を超える3枚以上の獲得を協会の目標にしました。そして、12年後には、全種目で世界ランキングトップ3に日本代表選手の名前が入り、代表チームが日本の多くの人々の憧れの存在になることを目指すべきビジョンとしました。 これらの目標・ビジョンの達成を通して日本代表が活躍することは、バドミントンのファンの増加に加え、ファンエンゲージメントを高めることにもなります。その結果、協賛などのパートナー獲得に繋がり、そこで得られた利益をまた代表強化の原資として回すことができます。この好循環を生み出していくためにも代表選手の強化・活躍は重要な鍵であり、その実現こそが協会の大きな目標です。 ──代表強化に向けて、どのような取り組みを進めているのでしょうか。 現在取り組んでいることとしては、設備が充実したナショナルトレーニングセンターに専属のコーチングスタッフを駐在させ、日本全国のトップ選手を集めて定期的に合宿を行っています。ここでは単なるバドミントンの技術指導や練習をするだけでなく、選手のメディカルコンディショニング、試合を戦う上でのメンタルトレーニングといったことにも力を入れており、またフィジカルの状態も含めて選手のさまざまな情報をデータ化し、その解析と活用といったことまで推進しています。そして、特に優れた選手の世界ツアーへの派遣・参戦も行っています。 課題としては、ビジネスと同じくヒト・モノ・カネといった限られたリソースをいかに効率よく割り振って、最大の効果を生むかということです。選手強化だけでなく、日本全国で開催している大会の運営といったものにもリソースを割く必要があります。どこにどれだけのリソースを割り振るのか、優先順位を考えながら決めていかなくてはなりません。そのための人材として今回、「日本代表強化戦略プロフェショナル」と「広報PR戦略プロフェッショナル」の2つのポジションの採用強化を決めました。

  • ロサンゼルスオリンピックに向けた改革をリードする人材を募集

    ──「日本代表強化戦略プロフェッショナル」「広報PR戦略プロフェッショナル」に求められる役割や業務内容についてお聞かせください。 ロサンゼルスオリンピックに向けて、私たちが重要視していることは2つあります。それは、日本代表を戦略的に強化していくことと、選手の活躍やバドミントンの魅力を社会に伝え、ファンエンゲージメントの向上に繋げるということです。これは日本バドミントン協会にとって、改革の「一丁目一番地」ともいえるほど重要なポイントで、そこを担う人材を求めています。 日本代表強化戦略プロフェッショナルには、日本代表の強化にまつわる戦略のとりまとめの推進役を担っていただきます。代表強化を担当する協会の強化本部長と連携しながら限られた予算のなかで強化プランを策定していただくことが主な役割となります。選手とコーチの橋渡しや、選手が所属する企業チームとのコミュニケーションもフォローし、現場からのフィードバックを受けて、さらに次のプラン作成、戦略の改良・改善を行い、PDCAを回してもらいます。 広報PR戦略プロフェッショナルは、各競技会の現場におけるメディアコントロールやPR戦略の立案・推進が主な業務になります。現場の空気感や選手の緊張感、観客の盛り上がりを体感してもらって、メディアを通じていかに社会へ発信していくかを考えてもらいたいです。 実は、バドミントンは今、10代の女性の関心度が高いスポーツと言われています。女性、しかも若年層がどこに魅力を感じているのかを分析して、効果的にファンとコミュニケーションしていただきたいと考えています。 ──どのような方に参画いただきたいとお考えですか。 いずれのポジションにおいても、特にバドミントンの競技経験があるといったことは強く求めてはいません。ただし、「日本のバドミントン界を発展させていきたい」という思いは強く持っていてもらいたいです。 日本代表強化戦略プロフェッショナルは、ファクトとしての数字を見て、予算やリソースを適切に割り振ることや、課題の本質を見抜き、集約して提言するようなコンサルティング的な経験・スキルが必要になります。また、世界各国の状況や最先端の強化戦略に関する情報を集めていくことになるので、一定の語学力や国際感覚もあることが望ましいです。 広報PR戦略プロフェッショナルについては、対外的なコミュケーションを仕切っていくことになりますので、メディア対応に関する経験は持っていてもらいたいです。現場では選手ファーストを貫きながらも、各メディアからの要望に可能な範囲で応じなくてはいけません。このあたりを適切にマネジメントしつつ、メディアへどんな情報を伝えるのか、そしてSNSやオウンドメディアではどのような発信をしていくのか、全体的な広報戦略を描いていく必要があります。なかでも、エンターテインメントに関わる会社やサービスでPRを担当されたことのある方は、そこで培った知見や経験を存分に生かせると思います。

    スポーツビジネスのプロ人材になれるフィールド

    ──日本バドミントン協会で働く魅力や意義、候補者が描けるキャリアの可能性などについて、村井さんの考えをお聞かせください。 スポーツという言葉はラテン語の「デポルターレ」=「非日常を楽しむ」が語源となっています。現代は情報があふれ、さまざまなことが複雑化して将来が予測できない世の中ですが、そのなかでスポーツが持つ「非日常を楽しむ」という体験に救われている方もいらっしゃるでしょう。まさにスポーツの存在意義や価値が高まっている状況だと考えています。 そのスポーツの大半は、バドミントンもそうですが、スポーツ興行としてのメジャー競技ばかりではありません。だからこそ、日本バドミントン協会を良い方向に改革して、発展させていくことができれば、多くのスポーツに可能性を与えることができると私は信じています。 私自身、サッカーからバドミントンへとフィールドを変えてきたように、スポーツに携わる人材が競技の壁を越えることはそこまで難しいことではありません。バドミントン協会で経験と実績を積むことができたら、きっとそのナレッジは他のスポーツでも生かせるはずです。 日本バドミントン協会はサッカーなどに比べ、小規模な組織です。それだけに、スポーツビジネスに関するあらゆることに関わることができるでしょう。ここで経験を積むことによって、スポーツビジネスのプロ人材となることも可能だと考えています。スポーツ界全体を良くしていきたい、発展させていきたいと思う方と、ぜひ一緒に働きたいと思います。

募集職種

  • 【日本代表強化戦略プロフェッショナル】バドミントン日本代表の強化戦略を推進する

    事業企画・事業統括戦略コンサルタントリサーチ・データ分析

    東京都

    【募集背景】 日本バドミントン協会は、「健やか」「繋ぐ」「育む」をキーワードに、バドミントンというスポーツを通じて豊かな地域社会への貢献を目指し、競技者の育成、競技環境の整備、地域活動の推進に取り組んでいます。2036年の夏季オリンピックに向けたビジョンとして、バドミントンがいつでもどこでも気軽にプレーできる環境の実現や人気スポーツとしてのポジションの確立とともに、トップレベルの強化システムの確立と全種目世界トップ3に選手を送り込むことを目標として掲げています。 これらの実現には強化体制の改革が不可欠であり、強化・育成システムの構築に向けて、会長をはじめとするボードメンバーと共に日本代表選手の強化戦略の策定と推進を担っていただける方を採用したいと考えています。 バドミントンが持つ力を活かし、様々な人と人、人と地域や世界を繋ぎ、心身の健康と豊かな人間性の構築とともに、バトミントン日本代表チームが多くの人の憧れとなりバドミントンが多くの人に愛される未来を一緒に目指していただける方からのご応募をお待ちしています。 【業務内容】 日本代表選手の強化に向けて、効果的な戦略・施策を考え、推進していただきます。 限られたリソースの中で、会長、強化本部長やコーチ陣、選手や選手が所属する企業等、様々な関係者とコミュニケーションをとりながら業務を進めていただきます。 ※ファクトとしての数字を見て、予算やリソースを適切に割り振ることや、課題の本質を見抜き、集約して提言するようなコンサルティング的な経験・スキルが求められます。また、世界各国の状況や最先端の強化戦略に関する情報を収集するための、一定の語学力や国際感覚もあることが望ましいです。 ■バドミントン日本代表選手の強化戦略の策定と推進  └ 会長・強化本部長・ヘッドコーチ等と連携した戦略策定(ナショナルトレーニングセンターでの合宿や世界ツアーへの派遣を通じた強化戦略の企画 等)  └ リサーチ業務(他国の強化戦略の調査・情報収集・分析 等)  └ 強化予算管理(計画立案及び予算執行管理)  └ 強化委員会等の強化戦略に関連する会議体の事務局業務 ■代表関連事務業務  └ 国際大会へのエントリーシステムの改善・運用(エントリー事務業務含む)等 【配属組織】 強化本部(本部長、業務委託メンバー含め6名)の所属となります。

  • 【広報PR戦略プロフェッショナル】バドミントンの魅力を伝えるPR戦略を推進する

    広報・PR・広告宣伝

    東京都

    【募集背景】 日本バドミントン協会は、「健やか」「繋ぐ」「育む」をキーワードに、バドミントンというスポーツを通じて豊かな地域社会への貢献を目指し、競技者の育成、競技環境の整備、地域活動の推進に取り組んでいます。バドミントンは多くの人が体験したことがある身近なスポーツであり、近年は代表選手の国際大会等での活躍により関心を持たれる人も増えていますが、”観戦するスポーツ”としての認知度はまだまだだと考えています。より多くの人々にバドミントンの魅力を伝え、競技人口やファンをさらに増やしていくためには、社会とのコミュニケーションの強化が必要不可欠です。 そこで、戦略的なPR・情報発信を進めるために、メディアとのリレーション構築やPR戦略の企画立案から実行までを推進いただける方を募集します。選手の活躍や競技の面白さを魅力的に伝えていくことで、各ステークホルダーとのエンゲージメントを高めていただくことを期待しています。5年後・10年後の広報PR戦略の中核を担っていただける方からのご応募をお待ちしています。 【業務内容】 まずは大会等における現場での取材対応やメディアとの関係性構築等から担当いただき、並行してファン拡大に向けてのプロモーション戦略の企画・実行等もお任せしたいと考えています。 ■各種大会(全国)におけるメディアコントロール及び対応  └ ミックスゾーン/会見などでの対応サポート  └ 会場内におけるメディアコントロール ■メディアリレーション/管理  └ TV/新聞/スポーツ紙/専門誌/Web メディアなどの記者との関係性維持・向上  └ 各種取材受付及びアプルーバル管理 ■2C 戦略立案&推進  └ 各種メディアを活用した PR 戦略立案・プロモーション実行 【配属組織】 企画本部 広報PRチーム(3名)の所属となります。