DATA
前職 | 外資系ファンド会社 執行役員 / 年収2000万円 |
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活動期間 | 約1年 |
ヘッドハンター面接数 | 15人 |
応募求人数 | 5社 |
面談社数 | 4社 |
内定数 | 1社 |
現職
外資系証券会社 営業部 部長 年収非公開
投資顧問会社でファンド運用のキャリアを築いてきた寺前氏は、当時まだ黎明期にあった投資ファンド業界に可能性を感じて、外資系投資ファンド会社に転職する。しかし、会社の業績不振により組織の見直しが行われ、再度転職を余儀なくされた。金融業界の求人が乏しい状況下で「ビジネスを動かせる」という裁量にこだわり、転職を成功させた経緯について伺った。
転職理由
リーマンショックを転機に、充実していた仕事を失うことに
大学卒業後は日系の投資顧問会社に就職した寺前氏。会社の留学支援制度を活用してアメリカに留学し、帰国後は英語力と法務的観点をもってドキュメンテーションに対応できることを評価され、海外のストラクチャー投資を担当。運用の経験を積むにつれ、ヘッジファンドやプライベートエクイティ等、商品の組成や投資家営業も含めて、オルタナティブ投資に専門が移る。
40代を迎えた頃、知人のヘッドハンターを通じて外資系の投資ファンド会社を紹介された寺前氏。「当時まだ日本では投資ファンドへの出資が運用商品として十分に認知されていませんでしたが、その商品には大きな可能性を感じました。面談で社長の思いに共感し、「この商品を日本の投資家に届けたい」という思いが強くなりました」。寺前氏は、新たな挑戦をすべく転職を決断した。
入社して1年ほど部長職を務めた後、執行役員に昇進。市場拡大の追い風と、自らの手でビジネスを動かしていくダイナミズムを感じ、仕事はとても充実していたと言う。しかし、リーマンショックが転機となり会社は業績不振に陥った。経営破たんは回避したものの、組織体制の見直しがあり、転職活動に踏み切ることとなる。
ビズリーチで出会った求人、ヘッドハンター
外的要因が重なり転職は難航。ヘッドハンターと積極的に情報交換を行うように
前職で金融業界に強いヘッドハンティング会社とお付き合いがあった寺前氏は、まず既知のヘッドハンターに相談するところから転職活動を始めた。転職先選定の軸としたのは、「自らの手でビジネスを動かすことができるかどうか」。本気でビジネスを成長させようと思えば、事業戦略や組織体制を柔軟に変える必要があり、商品開発にも意見を言える立場でいるためには裁量が必要だ。そのため興味を持ったのは、これから日本で事業展開を目指す外資系企業や、新規事業の管理職が多かった。
しかし、そんな最中に東日本大震災が起こり、希望する求人はなくなってしまう。「情報源を広げる必要があると感じて、インターネット広告を通じて知ったビズリーチに登録しました」。単純に自身の専門分野や経験を活かせる仕事を探しても見つらないと感じた寺前氏は、「これから成長する分野」で自分がどのようなバリューを発揮できるかを見出し、フレキシブルに自身のキャリアを捉えるようにした。「対象を金融商品全般に広げ、勤務地もこだわりませんでした。海外の投資家との交渉経験とネットワークを持っていることを強みに、ヘッドハンターと継続的に情報交換を行っていると、今回入社を決めた外資系証券会社の求人を紹介されました」。
転職成功の鍵
具体的なビジネスプランや活躍イメージを提示したことが、成功のカギ
「面接では「会社のビジネスをいかに成長させるか」という観点で、私なりのビジネスプランを提案しました」と語る寺前氏。裁量を持ってビジネスを動かすポジションを希望するからこそ、具体的な活躍イメージを提示すべきと考えたのだ。「経験を積んだからこそできる仕事にこだわっていました」。寺前氏は選考中、ヘッドハンターから事前に面接官の人柄や面接傾向についてアドバイスをもらっていた。アドバイスをもとに、自分のアイディアを資料にまとめ、具体的なアクションプランを説明できるように準備したそうだ。
「合計4回の面接を経て、無事に内定が出たときにはほっとしました。待遇も希望通りです」。初めから求める裁量範囲と具体的なビジネスアイデアを提示したことで、現在上司とはとても良好な関係で仕事ができていると言う。「やりたいことを貫くために転職活動は難航しましたが、希望通りの裁量で仕事ができる環境を手に入れられ、大きな収穫につながりました。転職活動をされる方は、情報の裾野を広げてチャンスをつかみ取っていただきたいと思っています」。
ビズリーチより
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