DATA
前職 | 資材メーカー カスタマーサービス 課長 / 年収1100万円 |
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活動期間 | 約1年 |
ヘッドハンター面接数 | 8人 |
応募求人数 | 30社 |
面談社数 | 4社 |
内定数 | 2社 |
現職
ITベンチャー 人事総務本部長 年収非公開
老舗メーカーで20年以上にわたってキャリアを築いてきた秋本氏は、30代で管理部長に昇進するなど社内でも高い評価を得て活躍。しかし、経営陣の入れ替わりを機にキャリアを見つめ直し、転職活動に踏み切った。紆余曲折の末、新天地として選んだのはまったく企業文化の異なるITベンチャー。その経緯についてお話を伺った。
転職理由
組織体制の変更を機にキャリアを見つめ直し、40代で初めての転職に踏み切る
秋本氏は、資材メーカーで20年以上にわたって社内のさまざまな部署を経験してきた。中でも中心となるキャリアは人事総務、経営企画といった管理部門のマネジメントだ。上席にもはっきり意見を進言し、成果にこだわって30代後半という年齢で管理部長に就任。社内でも高い評価を受けていたが、経営陣の入れ替わりを機にキャリアを見つめ直す。
「二人三脚で働いてきた社長の退任を機に、大がかりな組織編制が行われました。新しい社長のもとで新体制が築かれ、私はコールセンター運営部門に配属されました。そこでも成果を上げましたが、再度異動の話を告げられたとき、このままで本当にいいのかと思ったのです」。もともとさまざまな部署を経験してきた秋本氏だが、これ以上転々としていてはスペシャリストとしてのキャリア価値は築けない。管理部で経営に近い立場に携わってきた経験を活かし、より自身の価値を発揮できる場所を求め、秋本氏は人生で初めての転職を決意する。
ビズリーチで出会った求人、ヘッドハンター
ヘッドハンターの指摘で、書類選考に通過しない理由が判明
秋本氏は、「人事総務、経営企画など管理部門のマネジメント経験を活かせる環境」を転職先選定の軸とし、転職活動を開始した。まずは大手人材紹介会社に登録して求人情報を収集。求人自体はそれなりの数を紹介されたが、業界経験の有無や専門性の浅さを理由に書類選考で見送りが続く。このままではまずいと思った秋本氏は、選択肢を広げるべく、他の紹介会社やビズリーチに登録した。
「ビズリーチを通じて出会ったヘッドハンターの1人から、ある求人に応募するにあたって『この職歴書の内容では、秋本さんの強みが見えません』と言われました。前職では人材採用も管轄していたので分かっていたつもりでしたが、私にとっては初めての転職活動。職務経歴書の書き方もろくに分かっていなかったのです。そのときの職歴書は単なる業務経験の羅列で、強みがまったく伝わらない内容。書類選考で見送りになっていた理由がやっと理解できました。
それからは応募要件に応じて職務経歴書を書き換えるようになり、書類選考を通過できるようになったのです。このほかにも、自己アピールの仕方や、業界や会社に関する深い情報を提供いただくなど、ヘッドハンターとのコミュニケーションを通じて、たくさんの気づきや転職ノウハウを手に入れることができました」。
転職成功の鍵
採用企業の目線に立って、入念な事前準備を行ったことが転職成功のカギに
日本企業のキャリア形成は、さまざまな部署で経験を積んでマネジメントを目指すゼネラリスト育成の観点が強い。その結果一つひとつの業務経験が浅くなりがちで、強みが見えにくくなる傾向がある。秋本氏も同様のケースで書類選考に苦戦したが、先に述べたように応募要件に応じた職務経歴書の作成でクリア。さらに、面接でも相手の要望に応えるために入念な準備を重ねた。
「今回入社を決めたIT企業の選考では、担当ヘッドハンターから面接官の情報をいただいて、その方々の目線に合わせて質問に回答できるよう準備しました。たとえば、面接官が財務責任者のときは、同社が置かれている状況を踏まえて社内監査や国際会計基準に関する知識を洗い出しました。面接官が営業や開発部門の責任者のときは、業界ならではの課題に対して管理部門の立場で何ができるかを説明したのです」。
結果、見事内定を勝ち取った秋本氏。しかし、1年にわたった転職活動中、書類選考でうまくいかなかった時期は精神的に辛かったと言う。「40歳を超えての転職は、とても勇気がいります。転職をリスクと捉える方もいらっしゃるでしょう。けれども私は、『自分の経験や個性を活かせる環境は必ずある』と信じて活動を続けてきました。その結果として、前職以上にやりがいを感じられる仕事環境を手に入れることができました」。
ビズリーチより
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