DATA
前職 | 医療機器メーカー 経営企画室マネージャー / 年収1200万円 |
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活動期間 | 約3ヶ月 |
ヘッドハンター面接数 | 30人 |
応募求人数 | 200社 |
面談社数 | 20社 |
内定数 | 5社 |
現職
バイオ系メーカー シニアマネージャー 年収1200万円
新卒で入社した会社で海外工場の立ち上げから財務管理など、複数のポジションを経験した加藤氏。その後、製造現場の責任者や経営企画室での内部統制などを手がけてきた同氏が、40代後半に転職というチャレンジを決めた理由、そして5社から内定を獲得できた秘訣は何だったのか、お話を伺った。
転職理由
自分の存在意義を実感できる環境を求めて、3度目の転職活動を開始
大学院を卒業し、新卒で自動車部品などを取り扱うメーカーに就職した加藤氏。入社後は品質管理や社内システムの開発を任されていたが、2年目からインドネシアでの海外工場立ち上げに参画。現地視察から工場誘致、日系企業とのチャネル形成などを、エージェントを介さずすべて一人で担当した。その後日本に戻り、購買・品質・製造などで個別に分かれていた顧客窓口の一本化などを手がけた後、今度は現場を離れて財務担当に。ここでも事業計画の立案やISO認証取得プロジェクト推進を手がけるなど活躍の場を広げていった。しかし時に1週間帰れないような忙しい時期もあり、落ち着いて働ける環境を求めて転職活動を開始した。
2社目は拘束時間が少ない医療機器メーカーの製造現場責任者に。アメリカにある本社と連携を取りつつ、品質管理手法の一つであるシックスシグマを活用した業務改善などを推進。結果、KPIの全指標を大きく上回り、入社1年目で社長賞を受賞。圧倒的なパフォーマンスを発揮したものの、その体験から「やりきった」という思いが強くなってしまったという。「一度現場に戻ってきたものの、やはり経営層に近い仕事に関わりたいと感じるようになっていました」。ちょうどそのときにヘッドハンターからの誘いもあり、上場を見据えた成長企業に移ることを決心する。
「3社目は経営企画室のマネージャーとして入社。IPOに向けた内部統制や中長期的な目標策定など、さまざまなアプローチで経営に携われる点が魅力的でした。内部統制などは初めて経験しましたが、その中身を突き詰めていくと過去に経験したISO認証取得に向けた取り組みと類似点も多く、経験を生かせる場面は多々ありましたね」
入社後数年で株式上場も実現。その後は経営企画からマーケティングにポジションを移し、新規事業の立ち上げも推進した。まさに順風満帆といえるキャリアだが、そこでまた一つの転機が訪れる。「当時私が見ていたマーケティング部門の事業縮小をトップから通達されたのです。このままでは自分の存在意義を発揮できる場が会社から失われてしまう。それであれば、と3度目の転職活動をスタートしました」
ビズリーチで出会った求人、ヘッドハンター
イチから組織や仕組みづくりに携われる環境を追い求めて転職
「ボードメンバーとして組織づくりに携われること」。転職先の第1条件をそう定めた加藤氏は、情報収集にビズリーチとハイクラス向けの人材紹介サービスの2つを活用し始めた。「ビズリーチはWebでその存在を知っていました。ハイクラス求人の数は確かに多かったですが、登録した当初はヘッドハンターからのスカウト数も少なく、試行錯誤する日々が続きました」と振り返る。転職活動期間は3カ月と自分のなかで決めていたという加藤氏は、そこから戦略を練り直し、自ら求人に応募するだけでなく、多くのヘッドハンターと会い、自身の職務経歴書に対するアドバイスを受けるなど、試せることは積極的にやり続けた。
「転職活動では会社との接点をどれだけ多く持てるかが何より大切だと考えていました。転職にはどうしても確率論やタイミングといった“縁”がともないます。私と会社、お互いの希望が100%合致することは難しいとしても、一度会えば自分の強みを伝えられますし、ギャップを埋められるかもしれない。面接に数多く出向き、いかに自分のことをアピールするか、その一点を追求していましたね」
転職成功の鍵
職務経歴書の検索順位は毎日チェック。ヘッドハンターの目にとまるよう常に意識
ヘッドハンターからのスカウトをより多く獲得するため、加藤氏は「常に見られる職務経歴書にしておくこと」を強く意識していたという。ビズリーチに登録した職務経歴書は毎日細かく修正するなど、職務経歴書の検索順位を常に上位でキープするように工夫をこらした。そうした地道な積み重ねの結果、転職活動の終盤には毎日10通以上スカウトが届くようになったという。「最終的には3カ月間で約200件の求人に応募していました。そこから書類を通過した求人は20件ほどあり、5社から内定をいただきました。とあるヘッドハンターからは『3カ月で転職活動を終えるのは難しいですよ』と言われていましたが、業種・業界で絞り込まず、自分の経験を発揮できる可能性を感じられた会社には積極的にアクションをとり続けたことが、今回のような結果につながったと感じています」
内定をもらった会社のなかから加藤氏が選んだのは、これまでに経験のない業種の会社だ。それでもこの会社を選んだ理由として「面接の場で会社が抱えている課題と、それに対するソリューションが即座に浮かんだから」と語る。ここでなら自分の経験を生かせる、やりがいある仕事があるはずだと直感したという加藤氏は、入社初日に早速会長と出張に飛び、新たな部署を立ち上げることも決定するなど、まさに理想としていた仕事を楽しんでいるという。
また、最後に加藤氏は「複数の会社を同時に受けておくことも大切だ」と語ってくれた。「自分のなかで『絶対にこの会社に行きたい』と絞り込んで選考を受けていても、その会社と縁がなければ、またゼロからのスタートになる。そうなると誰でも精神的に落ち込んでしまいます。候補となり得る会社を複数ピックアップし、選考も同時並行で進めていれば、たとえ一つダメだったとしても『まだ他にもある』とポジティブな気持ちで転職活動を続けられます。常に複数の選択肢を持っておくことは、転職活動にいい結果をもたらしてくれると思いますね」
ビズリーチより
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