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金融系のシステム開発経験を生かし、監査法人に転職

駿河氏(仮名/男性/30代)

DATA

前職 主任 / 年収650万円
活動期間 約1ヶ月
ヘッドハンター面接数 2人
応募求人数 1社
面談社数 1社
内定数 1社

現職

システム監査部門 スタッフ 年収700万円

大手システム会社の子会社で、バンキングシステムの開発に11年間携わってきた駿河氏。手がけてきたシステムのサービス開始のタイミングを区切りに、自分の市場価値を見つめようとビズリーチに登録。開発経験、金融知識の両方を生かして転職に成功した、駿河氏のすすめる“キャリアの棚卸し”とは?

転職理由

11年にわたったシステム開発経験の、市場価値を知るために

大学卒業後11年間、大手システム会社の子会社で地方銀行向けのシステム開発を担当してきた駿河氏。複数の銀行を対象にした共同利用型のシステムを扱い、プログラム開発のほか、銀行側との折衝も行ってきた。転職を考えたのは35歳を目前にしたとき。関わっていたシステムのサービス開始をきっかけに、外に目を向けてみようと思い立ったという。「前職は福利厚生のいい安定企業。勤続していれば、役職が着実に上がっていくことが分かっていたので、『絶対に転職したい』という強い意思はありませんでした。ただ、サービス開始となれば、その後5年間は保守・運用がメイン業務となり、お客様との折衝は少なくなってしまいます。上流工程に関われないまま40代を迎えていいのだろうかとふと思ったんです」

入社以来、バンキングシステム一筋でキャリアを積んできたため、金融系のシステム開発ノウハウや、銀行側のニーズの理解には自信があった。「関西から東北まで幅広く地方銀行を担当していましたので、そこで培った金融関連の知識を生かせる職種はないだろうかと、漠然と考えていました。まずは、自分の市場価値を探ろうと、インターネット広告で目にしたビズリーチに登録。それがキャリア転換のきっかけでした」

ビズリーチで出会った求人、ヘッドハンター

20通のスカウトが届き、目からうろこが落ちた

ビズリーチに登録すると、約1カ月の間に企業やヘッドハンターから20通近くのスカウトが届いた。駿河氏は「自分を必要としてくれる企業がある」「今の会社以外にも働く機会はたくさんある」と実感したという。それまで、1社で定年まで勤め上げることがスタンダードだと思っていたため、キャリアの幅、選択肢が広がっていく感覚を初めて味わったという。金融系のシステム開発ノウハウを生かせる仕事を……と、本格的に企業を探し始めたとき、求人案内メールで目にした監査法人の情報が、駿河氏の目に留まった。

「求めるスキルとして『金融系のシステム開発経験がある人』とあり、まさに自分の経歴にマッチすると思い、応募しました。前職のお客様である銀行には外部監査が必ず入っていたので、親近感もありました。また、元上司が転職して金融庁監査をしていると聞き、『監査する側に立つという道もあるんだ』と頭の片隅にあったのも影響したかもしれません」

書類選考後、業務内容についての丁寧な説明会があったことで、志望度はますます高まっていったという。「監査法人内のシステム統制や監査業務に加え、金融機関に対するコンサルティング業務も求められると知り、銀行との折衝経験も生かせると感じました。その後、2回の面接を経て内定をいただき、入社を決意。応募したのも選考を受けたのも、この1社のみでしたが、『ここで働きたい』と思える企業にタイミングよく出合えました。幸運でしたね」

転職成功の鍵

キャリアを丁寧に振り返ったことで、やりたいことが明確に

入社して2カ月がたった今、「転職は成功だった」とすがすがしい表情で答える駿河氏。銀行へのコンサルティング業務では、前職で自身が作っていたシステムについて意見を求められることも多く、実績に基づいて話ができることがうれしいと話す。「システム監査のメンバーは全員中途採用。多様なバックグラウンドを持つ優秀な人材と、知識やノウハウを持ち寄りながら仕事ができるのは非常に刺激的です。私は、システム開発の知識に加え、金融系のお客様のニーズに精通している点を期待されていると思うので、これからも、自分にしかできない貢献をしていきたいですね」

転職活動では、「自分が何をやりたいのか」を明確にすることが大切だと駿河氏は言う。面接では実際に「入社してからやりたいことが具体的に見えてこなければ採用できない」とはっきり言われたそうだ。「ただ、私のように、1社に10年以上勤めていると、自分にはどんな市場価値、強みがあるかを客観的に知るのは難しく、今後何をしていきたいのかを考える時間もなかなか取れません。今回、転職のためにビズリーチに登録し、職務経歴書を書いたことは、とても貴重な経験になりました。転職をする・しないに関わらず、それまでの仕事を振り返り、実績や成果を客観的な数字にして強みや弱みを見つめる“キャリアの棚卸し”は、これからのワークライフを考える上で、必ずすべきことだなと思いましたね。当初、転職意欲があまり強くなかった私ですが、キャリアの棚卸しを行うことでやりたいことが見え、スムーズな転職につながりました。自身のキャリアが現状のままでいいのかと少しでも悩んでいる方は、それまでの仕事を振り返る機会をつくってみるといいですよ」

ビズリーチより

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